終末のワルキューレの卑弥呼登場なるか？日本最古の巫女の力と戦闘スタイルを予想

ページを開いた瞬間から、胸の奥でざわつく“もしも”があるんです。もし──終末のワルキューレの闘技場に、日本最古の巫女・卑弥呼が立ったら。その気配だけで風景が反転するような、静かで恐ろしい力が満ちるのではないか、と。

史実の卑弥呼は、武器を振るわない。けれど人心を動かし、国を束ね、鬼道で時代を支配した。その“戦わない強さ”こそ、終ワルの世界で最も映えるのでは──そんな直感が、ここ最近ファンの声として確かに膨らんでいます。

公式情報はまだ沈黙したまま。それでも、個人ブログやXに流れる感想・考察の熱量を拾っていくと、卑弥呼の参戦は「根拠のある妄想」へと変わってくる。史実・作品構造・読者の声、そのすべてが一点で重なり、ひとつの物語の“可能性”として立ち上がってくる瞬間があるんです。

この記事では、一次情報から二次創造までを丁寧に分けたうえで、相沢透としての独自解釈を重ねながら、卑弥呼が終末のワルキューレに現れたときの“戦闘スタイル”まで徹底的に掘り下げます。読むほどに想像が疼く、そんな旅にお付き合いください。

終末のワルキューレに卑弥呼は登場するのか？今ある公式情報と非公式情報の交差点

終末のワルキューレの枠組みが卑弥呼を呼び込む理由

終末のワルキューレという作品は、「神VS人類代表」という1対1の極限構造のなかで、歴史上の人物を“第二の人生”として再解釈していく舞台装置です。私がこの作品を読むときいつも感じるのは、キャラの装飾や戦闘より前に、まずその人物が背負ってきた“時代の影”が浮かび上がってくること。その影こそが、卑弥呼という存在を自然と呼びこむ理由なんだと最近ずっと思っています。

史実上の卑弥呼は、魏志倭人伝という一次資料の中で突如として姿を現し、女王であり巫女であり、政治と呪術が混ざり合う“境界の女”として描かれています。終末のワルキューレは、アダムやテスラ、佐々木小次郎など、史実の像そのままではなく「可能性としての姿」を立ち上げることに長けてきましたよね。そこに卑弥呼の「不在の強さ」が妙にフィットしてしまう。

だって卑弥呼って、正体の輪郭が常にぼやけている。顔も分からない、声も残っていない、遺跡からも決定的な像が出てこない。普通なら弱点のはずの“情報のなさ”が、終ワルではむしろ武器になる。キャラの解釈自由度が高すぎて、描く側も読む側も“想像の余白”に踏み込んでしまうんです。私自身その渦に呑まれています。

さらに終ワルは「フィジカルで戦えない人物をどう戦士に変換するか」という挑戦を続けてきた作品でもあります。ジャック・ザ・リッパーは心理戦の極致として再構築され、佐々木小次郎は“敗北”そのものを鍛え直す物語になりました。じゃあ卑弥呼は？彼女の場合、史実でも“鬼道”という呪術が明確に存在し、戦闘に転用する余白が大きすぎるほどある。

私が特に感じるのは、「卑弥呼が闘技場に立つだけで空気が変わってしまう」という気配です。ほら、終ワルって“入場シーンの物語性”が異常に強いじゃないですか。卑弥呼の場合、それはもはや入場ではなく“降臨”になる。観客席のざわめきではなく、静寂の波が押し寄せる。そんな情景が浮かぶたび、ああ、この作品に彼女は噛み合いすぎる、と鳥肌が立つんです。

ファン考察・X投稿から浮かび上がる「卑弥呼待望論」

個人ブログやまとめサイト、そしてXのタイムラインを漁っていると、とにかく“卑弥呼参戦”の声が一定の濃度で存在していることに気づきます。しかもそれは単なる「出たらいいな」ではなく、「出る理由がある」「終ワルの文法と噛み合っている」という構造的な支持なんです。この“納得の熱”こそが、キャラクター待望論の温度を決めるんですよね。

たとえば、あるファンのX投稿では「終末のワルキューレに必要なのは“信仰を武器にできるキャラ”で、それができるのは卑弥呼しかいない」という意見が流れてきました。別のブログでは「佐々木小次郎の“解釈拡張”をやった作者陣が、卑弥呼を扱ったらどうなるのか見たい」という声。私もこれを読んだ瞬間、まさにその通りだと膝を打ってしまった。

というのも、終ワルの読者はただのバトルを求めていないんです。そこに“物語の理屈”が必要で、出場者が選ばれた理由が作品の構造と噛み合っていなければならない。その点で卑弥呼は「神に近い人間」「魂の操作を行う存在」「時代を超えた象徴」という三つの軸を自然に持っている。ファンが強く惹かれるのは、この物語的必然を感じ取っているからだと思うんです。

さらに、一部の考察では「卑弥呼は姿を見せない巫女だからこそ、分身・幻術・霊的操作で“身体を必要としないバトルができる”」という意見もあって、これがまた終ワル向きすぎる。身体の強さを削ぎ落として、精神や呪術の強度だけで闘技場を支配する。そのイメージがXの投稿群の中でゆっくりと共有されていくのを見ると、読者たちの心がすでに卑弥呼という幻を育てているようで、なんだか背中がぞくっとしたほどです。

個人的に強く共感したのは、「卑弥呼は“戦う理由”が作りやすい」という意見でした。人類代表は各キャラがそれぞれ“背負うもの”を持って戦場に降り立つわけですが、卑弥呼の場合、それは“国そのもの”なんですよね。倭国という未成熟な共同体を統べた女王であり、祈りを通して時代を繋いだ存在。その物語は神々との戦いに重ねたとき、とてつもなく美しくなる。ファンたちがそれを本能的に嗅ぎ取っているのが、最近の投稿を読んでいてよく分かるんです。

こうして一次情報とファンの声を並べて読むと、卑弥呼参戦の“可能性”は数字では測れないけれど、物語としての“必然性”だけが静かに膨らんでいる。私はこの膨らみこそ、終末のワルキューレという作品の次の呼吸だと感じています。

卑弥呼という存在は何を象徴するのか──史実と物語構造の二重写し

史実の“鬼道”と終ワル的バトル演出の親和性

卑弥呼という人物を語るとき、私はいつも“霧の中に光だけが刺すような存在感”を覚えます。史実の資料──魏志倭人伝──には彼女が“鬼道に事え、よく人を惑わす”と書かれている。なんて物騒で、なんて魅力的な説明だろうと思いませんか。武力でも政治力でもなく、霊的な支配によって国を統べた女王。この曖昧さの中に、終末のワルキューレ的な再構築の余地がありすぎるくらいあるんです。

“鬼道”と聞くと、読者によってイメージが割れるんですよね。呪術、霊媒、祈祷、神降ろし……どれも正しくてどれも決定打ではない。その“定義されない力”という性質こそが、終ワルのバトル演出と驚くほど噛み合ってくる。だって終ワルって、“力を見せつける前の気配”が異常に強い作品なんです。技名が出る前の空気の変質、観客たちの凍りつくような沈黙、そして一瞬の閃光。その構造に“鬼道”はあまりにも似合いすぎる。

私は実際に、史書の卑弥呼の記述を読んだとき、ふと「これもう終ワルのキャラプロフィールじゃん」と笑ってしまいました。姿を見せない、言葉は弟を通して伝える、国中が彼女の命で動く……まるで彼女の存在そのものが“フィールド効果”なんですよ。終ワルのバトルが1対1でありながら、空間そのものを戦いに巻き込む演出を多用するのを思い出して、胸がざわざわしたのを覚えています。

もし卑弥呼が終ワルに登場するなら、彼女の“攻撃”は拳でも刀でもなく“現象”として描かれるでしょう。空気の揺らぎ、観客の視界がふいに暗転する瞬間、敵の背後に見える巨大な影……そういう“見えない力の可視化”は終ワルの得意分野です。その意味で、卑弥呼の鬼道はまるで作者陣が使うために残してくれた伏線のようにさえ感じてしまうんです。

もちろん史実の卑弥呼は戦いをしたわけではないし、鬼道の実態も具体的には分からない。しかし“分からないまま残っている強さ”というのは、フィクションにおいて最大の宝です。終ワルに卑弥呼が入った瞬間、読者が勝手に補完し、恐れ、期待し、物語の密度を高めてくれる。その潜在力が、彼女の鬼道には詰まっています。

女王にして巫女、その二面性がもたらすキャラクター性の深度

卑弥呼という人物の何がここまで魅力的なのか──私はしばらく答えを探していました。そして最近ようやく気づいたんです。“女王”と“巫女”という、普通は同居しない二つの役割を同時に持つ存在だからこそ、彼女は物語の中で異様な深度を獲得するのだ、と。

女王＝権力、支配、器。巫女＝媒介、神託、祈り。
この二つは本来なら相反する性質のはずなのに、卑弥呼はどちらにも触れ、どちらにも偏らず、その境界線上に立っている。私はそこに“重力”のような魅力を感じます。終ワルのキャラって、それぞれが何かしらの“二面性”や“欠落”を背負うんですが、卑弥呼は最初からその構造を帯びたまま史実に存在している。

彼女は人前に姿を見せなかったとされます。その行動は、支配者としては異様です。しかし巫女としては当然の振る舞い。この矛盾のような一致が、キャラクターとしての層を増やしていく。終末のワルキューレで彼女を描くなら、この“両義性”は必ず物語の中心になるはずです。

私は想像するんです。卑弥呼が闘技場に降り立つ瞬間、彼女の背後に揺らぐのはただの影ではない。女王としての威圧と、巫女としての透明さが同時に広がり、観客席の空気が二つに割れるような感覚。それは恐怖なのか、崇拝なのか、判別できないほど混ざり合った感情。終ワルの読者が求めている“圧倒的なキャラクター性”って、まさにこの混濁なんですよ。

さらに、卑弥呼が“選ばれた存在”であるという史実の側面は、人類代表としての必然性にも繋がります。彼女は倭国を内乱から救い、国をまとめ上げた。つまり“時代を変えた巫女”であり、“政治を動かした王”。これは終ワルが好む「英雄の再定義」にぴったり重なる。テスラが発明家のまま戦士になるのなら、卑弥呼も巫女のまま戦士になれるはずです。

個人的には、卑弥呼の精神性の深さこそが終ワル向きだと思っています。彼女の力は内側にあり、戦場に持ち込むのは“心の仕組みそのもの”です。怒りや悲しみではなく、祈り、祝詞、信仰──その静かなエネルギーを戦闘へ転用する姿は、ほかのどの人類代表とも違う質の戦いになるでしょう。私はこの“静の戦士”が終ワルに現れる瞬間を見たいと、心の底から思っています。

もし卑弥呼が人類代表として選ばれたら？戦闘スタイルと能力を徹底予想

鬼道・祈祷・幻術──フィジカル不在の超戦術型バトラー像

終末のワルキューレに卑弥呼が参戦したら──この仮定だけで、私は胸がざわつくんです。だって、彼女は“殴らない強さ”の象徴だから。拳を握らず、剣を抜かず、ただ存在するだけで空気を支配する。そんな人物が、あの闘技場に立つ姿を想像すると、もはや戦闘ではなく“儀式の開始”に近い緊張が広がる気がするんですよね。

史実で描かれた卑弥呼の武器は鬼道。これは呪術であり、祈祷であり、幻術であり、霊的操作であり……定義されないからこそフィクションと恐ろしく相性が良い。彼女の戦闘スタイルを考えるとき、私の頭の中にはまず“視覚以外の攻撃”が浮かびます。風が止む、音が消える、味覚や嗅覚がふいに狂う──敵の五感そのものが揺らぐような、静的で圧倒的な侵食。

終ワルは常に「人間側の弱点を強みに変換する」という作劇をしてきました。テスラの科学、ジャックの心理、アダムの“人類が持つ可能性”。その路線でいくと、卑弥呼の場合は“見えない領域そのもの”が武装化される。例えば戦場に踏み入れた瞬間、敵にだけ聞こえる鈴の音が鳴るとか、影が増えるとか、背後から誰かの息遣いが一瞬触れるとか……。なにこれホラー？と思うほどの演出であっても、卑弥呼なら自然と説得力を帯びてしまうんですよ。

そして彼女の戦闘は“距離”の概念があいまいになると思っています。物理距離が意味を持たない戦いって、バトル作品の中では異質ですが、終ワルならやれる。むしろやりたいはず。敵が飛びかかろうとした瞬間、身体ではなく“意思”が引きずられる感覚に襲われるとか、技を放とうとした瞬間に腕が重くなる──ただのデバフじゃなく“精神そのものの摩耗”を描ける。

個人的に見たいのは、卑弥呼の“目”。史実では姿をほとんど見せなかったとされますが、終ワルで描くなら、その封印された視線に意味を持たせる。たとえば、戦闘中、一度だけ顔を上げた瞬間に闘技場全体が凍りつく……そんな“たった一度の視線が必殺に匹敵する”ような演出。私自身、キャラが視線だけで戦況を変えるシーンにめっぽう弱いので、想像するだけで背筋がしびれます。

結局のところ、卑弥呼はフィジカルを完全に捨てながら、“精神・呪術・演出”だけで神と渡り合うバトラーになる。その異質さが、終末のワルキューレの既存キャラの誰とも重ならず、新たな戦闘感覚を読者に提供するんです。私はその“戦わない戦い”をこの作品で見てみたい、と強く思っています。

「民の信仰」を戦力に変換する終ワル的スペクタクルの可能性

ここからは、もっと踏み込んだ妄想です。卑弥呼というキャラクターを戦士として再構築するとき、最も重要になるのは“彼女が何を背負っているか”。史実では倭国の内乱を収め、一大勢力をまとめ上げた人物。その背景がそのまま武器にならないわけがない。終末のワルキューレが一貫して描いてきたテーマのひとつは“人間の物語が力になる”という構造ですから。

私は、卑弥呼の奥義は“信仰変換型”になると確信しています。観客席から彼女に向けられる“祈り”や“期待”がそのまま力になる。もちろんこれはただのバフではありません。倭国の民の記憶、祈り、恐れ──そういった集合意識そのものが闘技場で具現化する。たとえば、闘技場に無数の影が現れ、それが戦場の温度を下げたり、敵の足元を重くしたり、時には巨大な霊的存在として立ち上がる。

もしそれが実現したら、終ワルでは初の“集団を背負う戦士”になるんです。今までは個としての強さが問われてきましたが、卑弥呼の場合は「彼女ひとりではない」。“国家”が戦っているんです。この発想が、彼女の戦闘スタイルを唯一無二のものにします。

さらに想像は膨らみます。卑弥呼がピンチになった瞬間、観客席にいる日本出身の観客たちが直感的に祈る。その祈りが闘技場の霊的層に作用して彼女を強化する──そんな“観客参加型戦闘”が成立してしまう。演出としては完全に新境地で、終ワルという作品の世界観を一段階拡張することに繋がります。

そして、この“祈り＝戦力”という構造は物語的にも美しいんです。卑弥呼は史実で姿を見せなかった女王。人々は彼女の姿を知らないのに、その見えない存在を信じて国が動いた。その事実を終ワルの戦闘として再構築すると、“見えない存在を信じ続けた人間の力”が神に届くというドラマになる。私はここに強烈なロマンと震えるような希望を感じてしまうんですよ。

終末のワルキューレの物語は、人類の“限界値”を描きながらも、常にそこから零れ落ちる感情を拾い上げてきました。卑弥呼の参戦は、その延長線にありながら、まったく新しい光景をもたらす。彼女が戦場に立つだけで、観客の祈りが風景になり、歴史が技になる。その瞬間を想像すると、心が勝手に加速してしまうんです。

卑弥呼の対戦相手は誰が最適か？神サイドの候補から読み解く戦闘構図

太陽・死・霊──卑弥呼の“テーマ”と噛み合う神々

終末のワルキューレに卑弥呼が参戦するとなれば、次に気になるのは「誰と戦うのか？」という一点です。キャラの魅力は相手によって爆発する。私は長年アニメや漫画を追ってきましたが、特に終ワルの対戦カードは“物語としての相性”がすべて。単に強さの比較ではなく、キャラの象徴・歴史の背景・作品が描きたいテーマが重なるとき、闘技場がひとつの劇場へと変わるんです。

卑弥呼の象徴は、太陽・霊・死生観・祈り・国家。そして“姿を見せない支配”。そんな彼女とぶつかる神を考えると、私はまず“太陽”を司る神を思い浮かべます。太陽とは生命の源であり、同時に破壊の光でもある。卑弥呼の“見えない光”と太陽神の“暴力的な光”がぶつかったとき、視覚と霊性の戦いという未踏領域が生まれる気がするんです。

たとえばアポロン。ギリシャ神話でありながら「調和」「芸術」「太陽」という複数の面を持ち、終ワル的に再解釈しやすい。彼の光が“世界の秩序”を象徴するなら、卑弥呼の鬼道は“秩序の外側から世界を書き換える力”。光vs闇ではなく、“可視の力”と“不可視の力”の衝突という構図。私はこの対比がたまらなく好きで、頭の中でシミュレーションすると胸が熱くなるんです。

一方で、死や霊そのものを司る神との対決も強烈です。死の概念を支配するアヌビス、ハデス、あるいはシヴァの“破壊”。卑弥呼は霊的世界にアクセスする巫女ですから、死を司る神との対戦はむしろ“専門領域がぶつかる戦い”。視覚的にも、霊の波動同士が打ち合うような、終ワルではまだ描かれていない演出が見られるかもしれない。

私が個人的に最も“見たい”と思うのは、死の神と卑弥呼が互いに“死の意味”を問う戦いです。終末のワルキューレは常に「生きるとは何か」を問う作品ですが、卑弥呼は“生者の祈り”を武器にし、死の神は“魂の行方”を握る。そこに生まれる緊張感は、拳よりも重い。いや、むしろ拳では殴れない領域を殴り合う二人──そんな概念戦を見てみたいんですよ。

太陽・死・霊……これらのテーマに沿っていくと、卑弥呼が戦う相手は“世界を司る象徴としての神”でなければならないという結論に自然と向かっていきます。強さの数値ではなく、物語の深さで釣り合う相手。卑弥呼を登場させるなら、そのカードは絶対に妥協してほしくない。そんな思いが、最近の私の中で妙に強くなっているんです。

物語全体の流れに組み込むと見える“卑弥呼戦”の意味

終末のワルキューレの対戦順には、暗黙のテーマがありますよね。人類とは何か、神とは何か、歴史とは何か──その問いを試合ごとに違う角度から照射していく構造。その観点から見ると、卑弥呼の登場は“物語の転換点”になる可能性が高い。いや、むしろ転換点でなければならない、とすら思ってしまうほどです。

例えば、これまでの人類代表は「個の力」でした。呂布・アダム・テスラ・佐々木小次郎……彼らは“個人の到達点”を引き連れて神と戦った。でも卑弥呼は違う。“国家”“信仰”“共同体の祈り”という、個を超えた力を背負っている。つまり終ワルにとって初めての“集団の代表”になるわけです。

これ、物語的にはとんでもない変化なんですよ。物語のスケールが一段階上がる。個の強さから“人類の文化そのものの強さ”へ視点が移動する。私はこの視点変更が終ワルの後半戦にぴったりだと思っています。人類代表が歴史そのものを武器にし始めたら、神々にとっても脅威になる。なぜなら神々は神話という“物語”を根拠に存在しているから。

もし卑弥呼の参戦が後半に配置されたとしたら、それは「人類はついに文化と祈りを戦力に変換した」という宣言になる。対戦カードが単なる個の能力差ではなく、“物語の方向性”を決める一手として扱われる。終ワルはこういう“象徴としての戦い”が本当にうまい作品なので、そこに卑弥呼が重なると物語が一段深く沈み込むような感覚が生まれるんです。

さらに重要なのは、卑弥呼の戦いは“勝っても負けても意味がある”という点です。勝てば「祈りは神を超える」ことが証明され、負ければ「神と人の境界はまだ絶対である」という物語が強まる。どちらに転んでもストーリーが前進するカードって、終ワルの中でもかなり限られています。卑弥呼というキャラはその希少な条件を満たしてしまう。

そして最後に、これは完全に私の感覚なのですが──卑弥呼の戦いは、物語の“静と動”のバランスを大きく変える気がします。今までのバトルはフィジカルや技の閃光が主役でしたが、卑弥呼は“静寂そのものが攻撃になる”キャラ。静かすぎて怖い戦い。何もしていないようで戦況が確実に変化している。そんな戦闘はまだ一度も描かれていません。

終末のワルキューレという作品にとって、卑弥呼が参戦する意味。それは単なる新キャラ投入ではなく、「物語の質そのものを変える可能性」です。その瞬間を想像するだけで、私の胸はぞくぞくしてしまう。こんなに語っておいてなんですが──正直、自分でもちょっとキモいなと思うくらい、卑弥呼の参戦に夢を見ています。

なぜ今、卑弥呼の参戦が求められているのか──ファン心理と作品の進化

「戦闘力」ではなく「物語力」で殴るキャラへの渇望

ここ数年、終末のワルキューレ界隈の空気を吸い込んでいると、妙な渇きのようなものを感じる瞬間があります。「もっと物語そのものを揺らすキャラを見たい」「ただ強いだけじゃない闘士を求めている」。そんな声が個人ブログやXの感想の中で、じわじわと蓄積しているんです。戦闘描写はすでに極まっている。では次に何が必要か？──私はそれが“物語力で殴るキャラ”だと思っています。

そしてその条件に、卑弥呼はあまりにもハマる。終末のワルキューレの魅力は派手なバトルでありながら、実は“キャラの背景”が戦闘の説得力を作り出しているという点にあります。アダムの父性、佐々木小次郎の敗北史、ジャックの孤独。そのストーリーが戦いの一撃になっている。その構造の次の段階として、人類の共同体や信仰そのものを背負った卑弥呼が欲しくなるのは、むしろ自然な流れなんです。

私はXの投稿を追いながら、よく“卑弥呼が出たら終ワルの空気が変わる”という意見を見かけます。これ、すごく本質をついていて、ファンはただ強さだけを見たいわけではなく、“作品の世界観が更新される瞬間”を求めているんですよね。卑弥呼はそのトリガーになれるキャラ。他の誰でもない、彼女だからこそできる“質の転換”。そういうキャラを、読者はずっと待っているんです。

さらに、卑弥呼には「語られなさ」そのものの魅力があります。情報が少ないからこそ想像が動く。歴史の空白が広いからこそ解釈が躍る。私は考察記事を書くたびに思うんですが、空白は作家と読者の共犯関係を作るんです。卑弥呼にはその余白が桁違いにある。だから読者が勝手に妄想し、勝手に熱を生み、勝手に語り始める。終ワルにおいて、これは巨大な強みです。

つまり「卑弥呼が見たい」という声は、戦闘描写以上に“物語の深度を求める読者心理”の表れなんです。こうして見ていくと、彼女の参戦待望論は、ただの人気投票ではなく、作品の進化を求める集合意識のようなものなんだと私は感じるようになりました。

卑弥呼が参戦したら、終末のワルキューレはどこへ向かうのか

私はこの記事を書きながらずっと考えていました。卑弥呼が終末のワルキューレに登場したら、この作品はどこへ向かうのか？──その答えは意外とシンプルで、“終末のワルキューレは本当の神話作品になる”ではないかと思っているんです。

というのも、終ワルはこれまで歴史・科学・神話が混在する舞台でしたが、卑弥呼が登場した瞬間、“歴史と神話の境界が溶ける”んです。史実の卑弥呼は、歴史上の人物でありながら神秘に包まれ、伝説へと近づいていく性質を持っています。その曖昧な輪郭こそが、終ワルに新しい層をもたらす。今までの戦いが「歴史の英雄たちによる神への挑戦」だったとすれば、卑弥呼が入ることで「神話そのものが生まれる瞬間」が描けるようになるんです。

そして終ワルは、ただ神と戦って終わる物語ではありません。人類の未来、神々の存在意義、世界の行方。こういった“大きな問い”が背後で常に動いている作品です。卑弥呼の参戦は、その問いの焦点を再び広げる役割を持つはず。人間は何を信じて生きてきたのか？祈りはどこへ届くのか？共同体はどう形成されるのか？──卑弥呼というキャラは、これらの問いを一気に戦場へ引きずり出せる。

個人的には、卑弥呼が出てきた時点で、終ワルの物語は“祈りの章”に入ると思っています。祈りは武器になり得るのか、信仰は神に届くのか、そして神と人の関係はどこで転換するのか。こうしたテーマを掘り下げられるキャラは、卑弥呼しかいない。

さらに妄想を広げると、卑弥呼の戦闘が終わったあと、作品全体が“静かに燃える”ようになる気がするんです。彼女が残した余韻が、次の戦いに霊のようにまとわりつき、読者の心を揺らし続ける。こんなキャラ、他にいない。終末のワルキューレという作品がどこへ向かうのか──その分岐点として、卑弥呼は圧倒的な候補なんです。

だから私は、卑弥呼参戦という予想がただの妄想に見えなくなってきている。読者の声、史実、作品構造、未知の魅力……それらがまるで磁場のように引き合って、ひとつの可能性として形を作ってしまっている。終ワルの未来を考えるとき、卑弥呼の名前を出さずにはいられない。それほどに、彼女は“物語の流れを変える存在”なんです。

本記事の執筆にあたっては、公式情報および複数の大手メディアの記事を参照しています。
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