かわいいウルトラマン怪獣の代表格は、優しい性格と小さな体で愛されるピグモンです。ただし、ブースカやカネゴン、エレキングなど、かわいさの方向性は怪獣ごとに大きく異なります。
2020年5月2日に行われた12,062人対象の調査では、ピグモンが2,517票を集めて1位となりました。本記事ではランキング結果を踏まえながら、見た目、動き、性格、物語上の役割から人気の理由を厳選して紹介します。
\ ※アニメの余韻が冷めないうちに“本当の物語”をチェック → 原作を読む /
かわいいウルトラマン怪獣ランキングの調査結果は?
かわいいウルトラマン怪獣の人気を数字で見ると、ピグモン、ブースカ、バルタン星人、カネゴンが上位を形成しています。
参考となるランキングは、株式会社CMサイトが10代から60代までの男女を対象に実施したインターネット調査です。調査日は2020年5月2日、有効回答者数は12,062人で、結果を紹介する記事は2023年9月25日に掲載されました。
上位20体の結果は次のとおりです。
\ ※【今だけ70%OFF】原作まとめ買いセール中 → 割引価格で読む /
順位 怪獣・宇宙人 得票数 かわいさの主な要素
1位 ピグモン 2,517票 小柄な姿、優しい性格、愛嬌ある動き
2位 ブースカ 1,596票 ゆるい外見、感情豊かな言葉、ドジな性格
3位 バルタン星人 1,294票 ハサミ形の腕、独特の声、親しみやすい知名度
4位 カネゴン 1,081票 がま口の顔、飛び出した目、気弱な性格
5位 ジャミラ 335票 丸い輪郭、哀愁、元地球人という背景
6位 ミラクル星人 297票 親しみやすい表情、穏やかな人柄
7位 ゼットン 289票 無機質な顔、丸みのある体、ギャップ
8位 レッドキング 280票 頭部の突起、力強い体、どこか憎めない動き
9位 メトロン星人 279票 鮮やかな色彩、ひょうきんな動作
10位 エレキング 258票 回転する角、長い尻尾、動物的な姿
11位 ダダ 252票 白黒模様、三つの顔、奇妙な動き
12位 シーボーズ 243票 白骨のような姿、子どもっぽいしぐさ
13位 ガッツ星人 230票 鳥のようなくちばし、丸い目
14位 ゴモラ 224票 恐竜らしい体形、力強さと素朴さ
15位 キングジョー 222票 ロボット的な丸み、意外な弱点
16位 ミクラス 214票 カプセル怪獣としての健気さ
17位 ツインテール 207票 逆立ちした独特の体形
18位 ケムール人 205票 不気味なのに目が離せない個性
19位 ハネジロー 193票 身長33センチの小さな体、知的な行動
20位 ガヴァドン 190票 落書き由来の柔らかな姿、無害な性格
とくに注目したいのは、上位4体と5位以下の得票差です。4位のカネゴンは1,081票を集めていますが、5位のジャミラは335票であり、ピグモンからカネゴンまでの知名度と支持が際立っています。
ただし、この数字だけで「最も優れた怪獣」を決めることはできません。調査で問われているのは強さや造形美ではなく、回答者が主観的に感じる「かわいさ」だからです。
ここがウルトラ怪獣の面白いところなんですよね。丸い目や小さな体だけではなく、怖さ、哀しさ、不器用さまで、いつの間にか愛嬌へ変わってしまうのです。
\ ※あの名シーンの“裏側”を原作で体感しよう → 今すぐ読む /
ウルトラマン怪獣で一番かわいいピグモンの人気の理由は?
ウルトラマン怪獣の中で最も多くの票を集めたのは、別名「友好珍獣」のピグモンです。2,517票という結果は、2位のブースカに921票の差をつける明確な1位でした。
ピグモンは『ウルトラマン』の「怪獣無法地帯」で初登場します。小さな体を揺らしながら歩く姿、丸く大きな目、頭部から背中にかけて並ぶ突起が特徴です。
一般的な怪獣のように都市を破壊したり、人間を襲ったりする存在ではありません。遭難した測候所員に水や食料を届けるなど、むしろ人間を助ける側に立っています。
その後の「小さな英雄」では、ジェロニモンによる人間襲撃計画を科学特捜隊に知らせました。さらにイデ隊員を助けようとして命を落とすため、ピグモンのかわいさには、見た目だけでは説明できない切なさが宿っています。
調査に寄せられた意見でも、小ささや鳴き声、歩き方、優しい性格が支持されていました。身近な子どもや孫の動きを思い出すという趣旨の声もあり、ピグモンが「怪獣」よりも「守ってあげたい小さな友達」として受け止められていることが分かります。
個人的には、ピグモンの魅力は完璧なマスコットではないところにあると感じます。着ぐるみらしい不規則な輪郭も、少し慌ただしい歩き方も、整いすぎていないからこそ生き物らしい。
そして、か弱い存在でありながら、自分よりはるかに大きな危機へ立ち向かいます。その勇気を知った後では、赤い体の一つひとつの揺れまで、愛おしく見えてくるんですよ。
ピグモンに似た怪獣として、友好珍獣ガラモンを思い浮かべる人もいるでしょう。ただし、見た目が近くても、物語で担う意味は同じではありません。
ピグモンは人間と意思を通わせ、行動によって信頼を積み重ねました。かわいい外見と献身的な物語が結びついていることこそ、長く愛され続ける最大の理由だと考えられます。
\ ※アニメの先を知りたい人だけクリック → 原作はこちら /
ブースカ・カネゴン・ハネジローはなぜかわいい?
ピグモンとは異なる方向から「かわいい」を成立させているのが、ブースカ、カネゴン、ハネジローです。
この3体に共通するのは、敵としての恐ろしさより、日常の中に置かれたときの親しみやすさが強いことです。
ブースカは怪獣というより子どもたちの友達
2位のブースカは1,596票を獲得しました。『ウルトラQ』の「カネゴンの繭」を土台に、「家庭に怪獣がいたら」という発想から制作された『快獣ブースカ』の主人公です。
表記も恐ろしい「怪獣」ではなく、楽しく愉快な印象を与える「快獣」。イグアナに栄養剤を与えたことで誕生したとされ、王冠のようなトサカと丸みを帯びた体を持っています。
ブースカのかわいさを決定づけるのは、感情表現の分かりやすさです。うれしいとき、悲しいとき、怒ったときに、それぞれ独特の言い回しを発します。
失敗すればしょんぼりし、うれしいことがあれば全身で喜ぶ。そんな反応が子どもの感情と重なり、見ている側も自然に気持ちを預けられるのでしょう。
2018年には『ウルトラマンR/B』へ登場し、ウルトラマンシリーズのテレビ作品に姿を見せました。同じ時期には、26年ぶりとなるブースカのソフビも発売されたと紹介されています。
半世紀を超えても通じるのは、流行を追ったデザインではなく、「失敗しても憎めない」という普遍的なキャラクター性があるからです。ゆるキャラという言葉が定着するよりも前から、ブースカはその魅力を完成させていたのかもしれません。
カネゴンはがま口の顔と気弱な性格が魅力
4位のカネゴンは1,081票を獲得しました。『ウルトラQ』の「カネゴンの繭」に登場し、がま口財布をそのまま生き物にしたような顔で知られています。
目は顔の外へ大きく飛び出し、口には財布の留め金を思わせる形があります。背中から伸びる小さな尻尾も含め、一度見れば忘れにくい造形です。
カネゴンの正体は、お金の音がする繭に飲み込まれた少年でした。主食は硬貨で、1日に約3,500円を食べなければ生きられないという、笑えるようで笑い切れない設定を持っています。
しかし、カネゴン自身は凶暴ではありません。大きな力で人間を支配する怪獣ではなく、お金を求めて右往左往する気弱な存在です。
だからこそ、物語ではカネゴンよりも、お金に振り回される人間の欲望が不気味に見えてきます。かわいい造形の奥に社会への皮肉が隠されている点は、『ウルトラQ』らしい味わいです。
私はカネゴンを見るたびに、欲望そのものを怖い姿へ変えるのではなく、どこか情けなく、放っておけない姿へ変えた発想に驚かされます。お金への執着を笑いながら見つめ直せるのは、このデザインだからこそでしょう。
ハネジローは小ささと知性のギャップがかわいい
19位のハネジローは193票を獲得しました。『ウルトラマンダイナ』に登場する、スーパーGUTSのマスコット的な存在です。
身長は33センチ、体重は5キロ。名前も「羽が生えているからハネジロー」という分かりやすい由来を持ち、見た瞬間に性質が伝わります。
ハネジローは空を飛べるだけでなく、目をプロジェクターのように使って映像を映し出せます。小学校低学年ほどの知能を持ち、自分のホームページ「パムパムネット」まで運営していました。
小動物のような姿なのに、人間の言葉や機械を理解できる。この外見と知性のギャップが、単なるペット役に収まらない魅力を生んでいます。
かわいいキャラクターが物語に加わると、ときに緊張感を弱めてしまいます。しかしハネジローは、隊員たちと視聴者の双方をつなぐ存在として機能していました。

「アニメで描かれなかった続き、気になりませんか?」
- 📖 原作なら“本当の意味”が全部わかる!
- ✨ 初回70%OFFでまとめ買いもOK
- ✨ 未放送の展開・キャラの心情まで深掘りできる
モヤモヤしたまま終わらせない!
エレキングやゼットンがかわいく見える理由とは?
ランキングには、最初からマスコットとして設計されたとは考えにくい怪獣も多く入っています。ゼットン、レッドキング、エレキング、キングジョーなどは、ウルトラヒーローを苦しめる強敵です。
それでもかわいいと感じられるのは、怖さの中に分かりやすい形や意外な弱点があるからでしょう。
エレキングは動物的なシルエットが親しみやすい
10位のエレキングは258票を集めました。『ウルトラセブン』の「湖のひみつ」で初登場し、その後も『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンマックス』など複数の作品に登場しています。
白い体に黒い模様が入り、目の位置には角のようなアンテナがあります。このアンテナが回転する動きは、警戒する動物の耳や、周囲を探る触角にも見えます。
長い尻尾からは50万ボルトの電流を発生させる「エレクトリックテール」を繰り出します。能力だけを見れば危険ですが、全体のシルエットは細長く、犬や水辺の生物を思わせる柔らかさがあります。
調査でも、回転する角や動作にかわいさを感じる意見が見られました。強さより先に「何を考えているのだろう」と想像させる顔があるため、怪獣でありながら動物的な親しみが生まれるのでしょう。
ゼットンは最強級なのに丸くて無表情
7位のゼットンは289票でした。『ウルトラマン』最終回「さらばウルトラマン」に登場し、初代ウルトラマンを倒した怪獣として知られています。
メテオ火球、テレポート、光線の吸収と反射など、多彩な能力を備えています。スペシウム光線を防ぎ、反撃によってウルトラマンを敗北させた存在感は、シリーズ史の中でも特別です。
一方、見た目には丸みがあります。顔は無機質で感情が読めず、胸部の発光部分や短く見える腕も、見る角度によっては玩具のようです。
凶悪な表情を作らず、淡々と立っているからこそ、恐怖とかわいさの両方が成立します。何を考えているか分からない無表情は怖い。でも、ずっと見ていると妙に愛着が湧いてくる。その境目がゼットンの強さです。
キングジョーは完璧ではないロボット怪獣
15位のキングジョーは222票を獲得しました。『ウルトラセブン』でセブンを苦しめたロボット怪獣で、頭部、胸部、腹部、脚部の4機へ分離できます。
破壊光線デスト・レイを放ち、アイスラッガーにも耐えるほど頑丈です。その一方で、仰向けに倒れると自力で起き上がりにくいという、どこか不器用な面があります。
この弱点は、圧倒的な機械が急に大きな玩具へ見える瞬間を生みます。完全無欠ではないからこそ、応援したくなる余地が残されているのです。
レッドキングは暴れん坊なのに顔が幼い
8位のレッドキングは280票でした。『ウルトラマン』の「怪獣無法地帯」で初登場し、怪力を生かして他の怪獣を次々と倒します。
光線よりも岩石を投げる肉弾戦を得意とし、全身は太く力強い印象です。しかし、頭頂部の突起や小さく見える顔には、どこか幼さがあります。
銀色に近い体なのに「レッドキング」と呼ばれている点も含め、説明し切れない不思議さが残ります。理屈より勢いで行動する暴れん坊のように見えるため、恐ろしさより先に「また暴れている」と親しみを感じる人もいるのでしょう。
ここには、長期シリーズならではの変化も関係していると考えられます。初登場時には恐怖の対象だった怪獣でも、再登場や商品化、デフォルメ表現を重ねることで、視聴者の中に「知っている顔」という安心感が生まれます。
見慣れることは、怖さを失わせるだけではありません。その怪獣が持つ細かな動きや不完全さを発見し、かわいさへ読み替える機会にもなるのです。
「アニメじゃ描ききれなかった“真実”を知りたくないですか?」
アニメで涙したあの瞬間――。
でも、本当の“理由”やキャラの“心の奥”を知れるのは、原作だけなんです。伏線の意味、語られなかったモノローグ、カットされたシーン。
「答え合わせ」ができるのは、原作をめくった人だけの特権。
「アニメで感動したけど、原作を読んで初めて“本当の意味”に気づいた」
「カットされた場面を読んで、演出の意図がようやく腑に落ちた」
「アニメじゃ語られなかった“キャラの本音”に震えた」
──そんな声が、次々と届いています。
📚 ブックライブがファンに選ばれる理由
- ✅ 初回70%OFFクーポン:気になる作品をお得に一気読み!
- ✅ アニメ未放送エピソードも読める:誰よりも早く続きを知れる!
- ✅ 独占配信・先行配信多数:ここでしか読めないストーリーがある
- ✅ スマホ・PC対応:移動中やベッドの中でも即読書
「アニメだけで満足」…そう思っていたのに、気づけば原作にのめり込んでしまう。
──それが、多くの読者のリアルな体験なんです。🎯 初回限定クーポンは“今だけ”。気になった瞬間が、原作を読むベストタイミングです。
\ ※キャラの“心の声”は原作にしかない → 今すぐチェック /
ジャミラやシーボーズのかわいさに切なさが混じるのはなぜ?
ウルトラマン怪獣のかわいさは、明るく楽しいものだけではありません。ジャミラやシーボーズのように、悲しい物語を知ることで見え方が変わる怪獣もいます。
ジャミラは元地球人という背景が印象を変える
5位のジャミラは335票を獲得しました。『ウルトラマン』の「故郷は地球」に登場する怪獣です。
ジャミラの正体は、宇宙開発中の事故で灼熱の惑星へ取り残された地球人宇宙飛行士でした。過酷な環境へ適応した結果、人間とは異なる姿に変化します。
宇宙船を修理して地球へ戻った後、自分を見捨てた人類への復讐を始めました。火や高温には強い一方で水に弱く、最期はその弱点を突かれます。
首と頭の境目がない丸い姿だけを見れば、回答者が「愛嬌がある」「憎めない」と感じたことも理解できます。しかし、背景を知ると、その姿はかわいいだけでは終わりません。
人間だった頃の面影が失われ、声にならない怒りだけが残っている。ジャミラの輪郭に感じる愛嬌は、ときに私たちの同情心と結びついているのではないでしょうか。
私は、ジャミラを単純に「かわいい怪獣」と呼ぶことには少し迷いがあります。ただ、その迷いを含めて愛されているのだと思います。
恐ろしい敵なら突き放せるのに、どこか人間らしさが残っているから目をそらせない。かわいさが、悲劇へ近づくための入口になっているのです。
シーボーズは帰りたいだけの怪獣
12位のシーボーズは243票を集めました。『ウルトラマン』の「怪獣墓場」に登場し、白骨化したような外見から亡霊怪獣とも呼ばれます。
怪獣墓場から誤って月ロケットに乗り、地球へ来てしまいました。街で行動するものの、目的は侵略や破壊ではなく、元の怪獣墓場へ戻ることだったと描かれます。
科学特捜隊は帰還用ロケットを用意し、ウルトラマンが宇宙へ誘導します。戦って倒すのではなく、迷子を家へ帰すような結末です。
白骨のような姿は本来なら不気味なはずですが、悲しげな声や子どものようなしぐさが印象を塗り替えます。外見より行動を見て判断することの大切さが、怪獣を通して伝わってくる回でもあります。
ミラクル星人は優しさそのものがかわいい
6位のミラクル星人は297票でした。『ウルトラマンタロウ』の「ウルトラのクリスマスツリー」に登場します。
科学は発達している一方で文化が成熟していないミラクル星から、地球の文化や風俗を学ぶためにやって来ました。勉強好きで心優しく、人間の姿へ変身した際には少女から慕われています。
地球侵略を目的とする宇宙人ではなく、異文化を知ろうとする研究者に近い存在です。しかし帰還の途中、追ってきたテロリスト星人によって倒されます。
あごひげを思わせる顔や、ビー玉を大切にする姿も親しみにつながっています。けれど本当のかわいさは、知らない文化へ敬意を払い、人間と穏やかな関係を築こうとした姿勢にあるのでしょう。
この3体を並べると、ウルトラマンシリーズにおける「かわいい」は、造形上の属性だけではないと分かります。弱者であること、帰る場所を求めていること、誰かを信じていることも、視聴者の保護欲や共感を呼び起こします。

バルタン星人やメトロン星人がかわいいと支持される理由は?
宇宙人タイプの上位では、3位のバルタン星人と9位のメトロン星人が目立ちます。どちらも人類に危機をもたらす存在ですが、印象に残る音、色、場面によって親しまれています。
バルタン星人は知名度がかわいさへ変わった存在
バルタン星人は1,294票を獲得し、3位に入りました。『ウルトラマン』の「侵略者を撃て」に登場した、シリーズを代表する宇宙人です。
ザリガニを思わせる大きなハサミ、セミのような顔、独特の笑い声が強い記号になっています。ウルトラマンを詳しく知らない人にも認識されやすく、怪獣文化を象徴する存在といえるでしょう。
物語では、故郷のバルタン星が核の脅威にさらされ、20億3,000万人の同胞と宇宙を移動していました。新たな移住先として地球を選んだことで、ウルトラマンと対立します。
以降もシリーズ作品だけでなく、ゲーム、カード、バラエティー番組など幅広い場所に登場しました。露出の多さによって恐ろしい侵略者という印象が薄れ、誰もが知るスター怪獣へ変化した面があります。
調査では、ハサミ形の腕や知名度を支持する意見が見られました。特徴が明確で、子どもでもまねしやすいことも、親しみやすさにつながっているのでしょう。
バルタン星人のポーズを取るだけで通じる。これはキャラクターデザインとして、とても強いことです。
メトロン星人はちゃぶ台の名場面で親しまれた
メトロン星人は279票で9位でした。『ウルトラセブン』の「狙われた街」に登場します。
赤や黄色を基調とした鮮やかな体を持ち、モロボシ・ダンと夕日の差し込む部屋でちゃぶ台を挟んで向き合う場面が有名です。巨大怪獣との戦闘とは異なる、静かで奇妙な緊張感が残ります。
メトロン星人は、人間を凶暴化させる宇宙芥子を混入したタバコを利用し、人類同士の信頼を崩そうとしました。直接的な破壊ではなく、人間社会の内側にある不信を利用する作戦です。
一方で、同じ宇宙人同士が争うことを愚かだと語り、ダンをすぐには攻撃しません。敵でありながら妙に礼儀正しく、会話が成立してしまうことが、他の怪獣とは違う魅力になっています。
夕暮れ、畳、ちゃぶ台、鮮やかな宇宙人。まったく似合わない要素が、一枚の絵として忘れられないほど調和しています。
かわいさとは少し違うようでいて、何度も見返したくなる愛嬌がある。そのため「動きがひょうきん」「悪いだけの存在には見えない」と感じる人がいるのでしょう。
ダダやケムール人は不気味さが個性になる
11位のダダは252票を獲得しました。白黒の縞模様に覆われ、3種類の顔を使い分ける三面怪人です。
壁抜け、憑依、瞬間移動などの能力を持つ一方、直接戦闘では圧倒的な強さを示すタイプではありません。能力は恐ろしいのに、動きや姿勢にはどこか落ち着きがなく、その不均衡が愛嬌になります。
18位のケムール人は205票でした。『ウルトラQ』の「2020年の挑戦」で初登場し、液体状になった後に巨大化する能力を持っています。
頭部から人間をさらう液体を出すなど、設定はかなり不穏です。放送当時の子どもたちに強烈な印象を与えたとされる一方、細長い体や走り方は一度見たら忘れられません。
ダダもケムール人も、整った意味でかわいいわけではありません。奇妙すぎるために、恐怖が一周して親しみに変わるタイプです。
この「怖いのに見たい」という感覚は、ウルトラ怪獣文化を理解するうえで欠かせません。かわいさは、きれいで安全なものだけに宿るのではないのです。
かわいいウルトラマン怪獣の共通点を考察
ここからは筆者の私見です。ランキング上位の怪獣を見比べると、かわいいと感じられる理由は、大きく五つに整理できます。
- 小柄、丸い、目が大きいなど、幼い生物を思わせる外見
- 歩く、転ぶ、首をかしげるといった特徴的な動き
- 優しい、気弱、寂しがりなど、攻撃性の低い性格
- 強いのに起き上がれないなど、意外な弱点や不器用さ
- 悲しい過去や健気な行動によって生まれる共感
ピグモンやハネジローは、小ささと無害さが分かりやすく結びついています。ブースカは感情表現、カネゴンは気弱さ、エレキングは動物的なしぐさが中心です。
一方、ゼットンやキングジョーは強敵です。それでも、丸みのある形や意外な隙が、圧倒的な強さとのギャップを作っています。
ジャミラやシーボーズは、物語を知るほど印象が変わります。見た目の愛嬌に加えて、帰りたい、理解してほしい、見捨てられたくないという感情を読み取れるからです。
つまり、かわいいウルトラマン怪獣は、視聴者が感情を想像できる怪獣なのだと私は考えます。
怪獣は人間の言葉を話さないことが多く、表情も大きく変わりません。だからこそ、鳴き声、歩き方、立ち止まる時間、誰かへ近づく動作から、視聴者が気持ちを補います。
その余白が大きいほど、「本当は怖がっているのでは」「帰りたいだけなのでは」「仲間になりたいのでは」と想像が広がります。想像した感情は、やがて愛着に変わります。
もう一つ重要なのは、親子で見た記憶です。元ネタの記事でも、ウルトラ怪獣をかわいくデフォルメした『かいじゅうステップ』が、親世代と子ども世代をつなぐ作品として紹介されていました。
かつて怖かった怪獣が、小さく柔らかなキャラクターとして子どもの前に現れる。そこで親は昔の物語を思い出し、子どもは新しい友達として受け入れます。
この循環によって、怪獣は一度きりの敵役ではなくなります。怖さを残したまま、マスコット、玩具、デフォルメキャラクターとして別の命を得るのです。
ただし、かわいく表現されるほど、初登場時の意味が忘れられる危険もあります。ジャミラの悲劇、カネゴンに込められた欲望への風刺、メトロン星人が示した人間不信などは、デザインだけでは伝わりません。
だからこそ、かわいいと思った怪獣ほど、初登場した作品を見てほしいと感じます。静止画では愛嬌に見えた輪郭が、物語の中では悲しみや怒りを背負っていたと気づくことがあるからです。
かわいさは入口であって、結論ではありません。その怪獣がなぜ生まれ、何を望み、どのように去ったのかまで知ったとき、本当の意味で忘れられない存在になります。
まとめ|かわいいウルトラマン怪獣は見た目だけで決まらない
かわいいウルトラマン怪獣ランキングでは、2,517票を獲得したピグモンが1位でした。2位はブースカ、3位はバルタン星人、4位はカネゴンとなっています。
ピグモンは小さく愛嬌のある見た目だけでなく、人間を助ける優しい性格と勇気ある行動によって支持されました。ブースカは感情豊かな言動、カネゴンはがま口の顔と気弱さ、ハネジローは小さな体と知性のギャップが魅力です。
一方、エレキング、ゼットン、レッドキング、キングジョーのような強敵も、丸みのある形、動物的な動き、意外な弱点によってかわいく見えます。
ジャミラやシーボーズには、悲しい過去や帰る場所を求める物語があります。背景を知ることで、最初は不気味だった姿に、守ってあげたい感情が重なっていくのです。
結局のところ、かわいいウルトラマン怪獣とは、単に顔が整ったキャラクターではありません。怖さの奥にある不器用さや優しさを、視聴者が想像したくなる存在なのでしょう。
よくある質問
ウルトラマン怪獣で一番かわいいのは誰ですか?
2020年5月2日に行われた12,062人対象のインターネット調査では、ピグモンが2,517票を獲得して1位でした。小柄な姿、愛嬌のある動き、人間を助ける優しい性格が支持されています。
ブースカはウルトラマンの怪獣ですか?
ブースカは『快獣ブースカ』の主人公で、『ウルトラQ』の「カネゴンの繭」を土台にした企画から生まれました。2018年には『ウルトラマンR/B』にも登場しています。
怖いウルトラマン怪獣がかわいく見えるのはなぜですか?
丸みのある体、特徴的な動き、意外な弱点、悲しい背景などが、恐怖とは別の感情を生むためです。登場を重ねて見慣れることで、強敵にも親しみや愛着が生まれると考えられます。
執筆:相沢 透(あいざわ・とおる)



コメント