『杖と剣のウィストリア』のエルファリア役を演じる声優は関根明良さんです。ウィルの幼なじみであり“至高の五杖”にまで上り詰めた天才少女を、透明感と芯の強さを感じさせる声で演じています。
エルファリア・アルヴィス・セルフォルトは、物語の主人公ウィル・セルフォルトが「塔」を目指す最大の理由でもある重要人物です。
ただ強いヒロインというだけではありません。近くにいないからこそ、ウィルの人生をずっと動かし続けている。そこがエルファリアというキャラクターの面白さなんですよね。
声を担当する関根明良さんは、『ひろがるスカイ!プリキュア』のソラ・ハレワタール/キュアスカイ役や、『プリンセス・プリンシパル』のプリンセス役などでも知られる声優です。
この記事では、『杖と剣のウィストリア』のエルファリアの声優が誰なのかをはじめ、関根明良さんのプロフィール、エルファリアのキャラクター性、ウィルとの関係、そしてなぜこの配役が作品と相性がいいのかまで掘り下げていきます。
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『杖と剣のウィストリア』エルファリアの声優は関根明良
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『杖と剣のウィストリア』でエルファリア・アルヴィス・セルフォルトを演じている声優は、関根明良(せきね あきら)さんです。
アニメのキャスト情報では、主人公ウィル・セルフォルトを天﨑滉平さん、エルファリアを関根明良さん、コレット・ロワールを天野聡美さんが担当しています。
2024年7月7日から9月29日までTBS系で放送されたTVアニメ第1期は全12話。原作・大森藤ノさん、漫画・青井聖さんによる作品をもとに、アクタスとBN Picturesの共同体制でアニメーションが制作されました。
物語の中心にいるのは、魔法をまったく使えない魔法学院生ウィルです。
魔法がすべてと言っていい世界で、ウィルは杖ではなく剣を握り、周囲から「無能者」と見られながらも魔導士の頂点“至高の五杖(マギア・ヴェンデ)”を目指します。
なぜそこまでして上を目指すのか。
その原動力こそ、幼い頃にエルファリアと交わした約束です。
つまりエルファリアは、登場時間だけで重要性を測れるキャラクターではありません。主人公が前へ進み続ける理由そのものに近い存在なんです。
私は『ウィストリア』を見るうえで、この距離感がかなり大事だと感じています。
ウィルの隣に常にエルファリアがいる物語だったなら、ここまで切実な上昇物語にはならなかったでしょう。
塔の上と学院。
手を伸ばしても簡単には届かない距離があるからこそ、「いつか同じ場所に立つ」という約束が強烈な推進力になるんですよね。
そして、そのエルファリアに関根明良さんの声が乗ることで、“憧れの象徴”だけでは終わらない人間らしさが生まれています。
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エルファリア・アルヴィス・セルフォルトはどんなキャラクター?
エルファリア・アルヴィス・セルフォルトは、“至高の五杖(マギア・ヴェンデ)”のひとりです。
別名は“深窓の氷姫”。
水属性や氷属性の魔法をほぼ自在に扱う類いまれな才能を持ち、その実力によって若くして魔導士の頂点へと到達した天才として描かれています。
しかし、エルファリアを理解するうえで本当に重要なのは「天才」という肩書きだけではありません。
ウィルとエルファリアは、共に孤児院で育った幼なじみです。
今でこそ片方は魔法学院で剣を振るい、もう片方は塔の頂点に近い場所にいる。社会的な立場だけ見れば、とてつもなく大きな差があります。
それでも、二人の関係の根に残っているのは“昔から知っているウィルとエルファリア”なんです。
公式のキャラクター紹介でも、エルファリアは至高の五杖になった現在も、塔の窓からウィルを見守っている人物として説明されています。
この設定が、すごくいい。
世界から見ればエルファリアは崇拝の対象となるほどの魔導士です。
一方で彼女の視線は、遠い高みから世界全体を見渡しているわけではない。かなりの割合で、ひとりの少年に向けられている。
“深窓の氷姫”という冷たい響きの異名と、幼なじみを見守り続ける個人的な感情。
この落差こそ、エルファリア最大の魅力だと私は思います。
エルファリアは最年少クラスで至高の五杖となった天才
エルファリアは、幼い頃から突出した魔法の才能を持っていました。
その才能によって若くして“至高の五杖”となり、ウィルより先に塔へと上っています。
ここで面白いのは、ウィルとエルファリアが正反対の出発点を持っていることです。
エルファリアは魔法の天才。
ウィルは魔法がまったく使えない。
『杖と剣のウィストリア』というタイトルが示す通り、二人は“杖”と“剣”という対照的な道を歩いています。
にもかかわらず、目指している場所は同じ。
私はこの構造を見るたびに、「能力が同じだから結ばれている二人ではない」という部分に惹かれます。
むしろ才能も立場もまったく違う。
それでも約束だけが二人を一本の線で結んでいるんです。
“深窓の氷姫”として崇められる存在
エルファリアは“深窓の氷姫”という異名を持ち、聖女のように崇められるほど高い地位にいます。
魔法学院の学生にとっても、“至高の五杖”は簡単に近づける存在ではありません。
そのためウィルの周囲にも、エルファリアを目標とする人物が現れます。
代表的なのが、氷魔法を得意とするユリウス・レインバーグです。
ユリウスは魔法学院6年生の上位に入る実力者で、エルファリアの後継者を目指しています。
つまりエルファリアはウィルにとって大切な幼なじみである一方、他の魔導士から見れば「追いつきたい天才」「魔法使いとしての完成形」に近い人物でもあります。
この視点の違いが面白いんですよね。
みんなが“深窓の氷姫”を見ている中で、ウィルだけがその肩書きになる前のエルファリアを知っている。
エルファリアの側もまた、“魔法が使えない劣等生”という周囲の評価とは別の角度からウィルを見ています。
二人の間では、世間が貼った肩書きが決定的な意味を持っていない。
そこに『ウィストリア』の関係性描写の美しさがあります。
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エルファリア役・関根明良はどんな声優?
関根明良さんは東京都出身、12月16日生まれの女性声優です。
所属事務所はアプトプロ。日本工学院専門学校の声優・演劇科を経て、アプトプロ付属養成所で学んだ経歴を持っています。
幼い頃から声優を志していたそうで、小学校低学年の頃にはすでに声の仕事に興味を持っていました。
国語の音読やアニメのまねを周囲から褒められたことが、声優を意識する小さなきっかけになったとされています。
最初に出演したアニメ作品として挙げられているのは『ニセコイ』です。
その後、多くのテレビアニメ、劇場アニメ、ゲーム作品で経験を積み、現在では主役級を含む幅広いキャラクターを担当しています。
関根明良の代表的な出演作品
『杖と剣のウィストリア』以外で関根明良さんを知ったという人も多いはずです。
代表的な出演キャラクターとしては、次のような役があります。
- 『プリンセス・プリンシパル』プリンセス
- 『神之塔 -Tower of God-』アナク・ザハード
- 『ひろがるスカイ!プリキュア』ソラ・ハレワタール/キュアスカイ
- 『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』タオ
- 『先輩はおとこのこ』蒼井咲
- 『ロックは淑女の嗜みでして』鈴ノ宮りりさ
- 『杖と剣のウィストリア』エルファリア・アルヴィス・セルフォルト
なかでも広く知られている役のひとつが、『ひろがるスカイ!プリキュア』のソラ・ハレワタール/キュアスカイでしょう。
ソラは前を向く強さや真っすぐさが印象的なキャラクターです。
一方、『プリンセス・プリンシパル』のプリンセスでは、立場や思惑を抱えた人物の静けさも表現しています。
こうして役歴を並べると、関根明良さんが単純な「明るいヒロイン専門」の声優ではないことが分かります。
真っすぐ前に出る熱量もあれば、感情を抑えた静かな芝居もある。
その両方を経験していることが、エルファリアという“静かに見えて内側に強い感情を抱えているキャラクター”とよく噛み合っているように感じます。
名前は「あきら」でも女性声優
関根明良さんの名前を初めて見た人の中には、「男性声優なのかな?」と思った人もいるかもしれません。
関根さん自身も、名前だけを見ると男性と間違えられることがあると語っています。
「明良」という名前には、明るくしていれば良いことがあるという意味が込められているそうです。
現場では『プリンセス・プリンシパル』の共演者らと「あきらりん」「あきらん」といった愛称を決めたというエピソードもあります。
こういう経歴を知ったあとでエルファリアを見ると、少し面白いんですよね。
エルファリアもまた、“深窓の氷姫”という肩書きだけを見ると冷たく近寄りがたい人物に感じられます。
けれど、その内側には肩書きだけでは説明できない顔がある。
もちろん演者本人とキャラクターをそのまま重ねるべきではありませんが、「第一印象だけでは分からない」という点では不思議と重なるものを感じます。
趣味は歴史や城、寺巡り
関根明良さんは、戦国時代の武将や城、寺などを巡って知識を得ることを趣味・特技として挙げています。
また、オーボエ演奏も得意で、複数の楽器を演奏できるとされています。
着物や刀、鎧、抹茶など和風のものも好み、京都へ足を運ぶこともあるそうです。
『杖と剣のウィストリア』自体は西洋ファンタジー色の強い世界ですが、演者としてさまざまな文化や表現に興味を持っている点は印象的です。
声優の仕事は、声だけを出せば成立するものではありません。
人物の立場や文化、育った環境を想像し、その人物がどこで息を吸い、どこで感情を止めるのかまで設計する仕事でもある。
エルファリアのように表面だけでは感情の全貌が見えにくい役ほど、そうした蓄積が生きやすいのではないかと私は感じています。
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エルファリアとウィルの関係は?声優の配役から見える魅力
エルファリアを語るなら、やはりウィルとの関係は外せません。
主人公ウィル・セルフォルトの声を担当しているのは天﨑滉平さんです。
ウィルは魔法がまったく使えないにもかかわらず、魔法学院に通い、“至高の五杖”になることを目指しています。
その理由が、エルファリアとの約束です。
幼い頃は同じ孤児院にいた二人。
しかし類いまれな才能を持つエルファリアは先に塔へ上り、ウィルは地上から彼女を追い続けることになります。
私はこの二人について、“離ればなれの幼なじみ”という説明だけでは少し足りないと思っています。
もっと正確に言えば、互いの存在が人生の進路そのものを変えてしまった二人です。
ウィルはエルファリアとの約束があるから、何度否定されても剣を手放さない。
エルファリアもまた、塔へ上ったから過去を捨てたわけではなく、ウィルを見守り続けています。
片方だけが思い続けている関係ではない。
そこが重要です。
エルファリアはウィルにとって“目的地”でもある
ウィルにとってエルファリアは大切な幼なじみですが、物語構造上は“目的地”のような役割も持っています。
塔という縦方向の舞台構造。
その上にいるエルファリア。
そして下から駆け上がっていくウィル。
かなり分かりやすい構図ですが、だからこそ強い。
ウィルが強敵を倒すことも、学院で認められることも、単位を稼ぐことも、それ自体が最終目的ではありません。
すべては「もっと上へ行くため」の過程です。
その先にエルファリアがいる。
だから彼女の存在を知っているだけで、ウィルの行動の見え方が一段変わります。
ただの成り上がりではなく、“会いに行くための成長譚”としても読めるんです。
関根明良の声がエルファリアを「遠いだけの人物」にしない
エルファリアは設定だけを見ると、かなり神秘性の高いキャラクターです。
天才魔導士。
至高の五杖。
深窓の氷姫。
塔の上にいる存在。
これだけ属性を積み上げると、一歩間違えば「主人公が目指す象徴」で終わってしまいます。
けれど、アニメでは声がつく。
声がつくことで、呼吸が生まれる。
私はここが映像化の大きな意味だと思います。
関根明良さんの演技には、エルファリアの高貴さや静けさだけではなく、「この子もウィルと同じ時間を生きてきたひとりの少女なんだ」と感じさせる余白があります。
完璧すぎる天才ではなく、誰かを想っているひとりの人間として聞こえるんです。
“深窓の氷姫”という異名から連想される冷たさだけで演じてしまえば、ウィルとの関係はもっと遠く感じられたでしょう。
ところが実際には、その奥に温度がある。
氷の奥で火が消えていない感じ、と言えばいいでしょうか。
この二重性がエルファリアらしい。

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関根明良の代表作から見るエルファリア役との共通点
エルファリア役の魅力をさらに理解するには、関根明良さんがこれまで演じてきたキャラクターをいくつか見ると分かりやすいです。
とくに注目したいのは、“強さ”を一種類の声で表現していないことです。
キュアスカイでは真っすぐな強さ
『ひろがるスカイ!プリキュア』では、ソラ・ハレワタール/キュアスカイを担当しています。
ソラの魅力は、前へ進むエネルギーが非常に分かりやすいこと。
迷いや葛藤を抱えながらも、自分の理想へ向かって進もうとする強さがあります。
エルファリアはソラほど外向きのキャラクターではありません。
しかし、芯の強さという意味では共通する部分があります。
エルファリアが至高の五杖へ到達した事実だけを見ても、その才能だけでなく、高い場所に立ち続けるだけの力がある人物だと分かります。
関根明良さんの「強さを声に乗せる技術」が、違う方向からエルファリアにも生きているように感じます。
『プリンセス・プリンシパル』では静かな人物像
『プリンセス・プリンシパル』ではプリンセスを演じています。
こちらでは、明るさだけでは表現できない人物の複雑さが重要になります。
エルファリアにも似たところがあります。
彼女は表向きには至高の五杖であり、“深窓の氷姫”。
誰もが仰ぎ見る存在です。
しかし、その肩書きから見える顔と、ウィルに向ける顔が完全に同じとは限らない。
こうした“表面と内面の距離”を声で成立させられることが、関根明良さんの配役がしっくりくる理由のひとつでしょう。
エルファリアの魅力は「冷たい声」ではなく温度差にある
氷魔法を操るヒロインというと、「冷静でクールな声」が真っ先に想像されます。
もちろんエルファリアにも静かな印象はあります。
でも、私はそれだけでは彼女の本質を捉えきれないと考えています。
重要なのは“冷たさ”ではなく“温度差”です。
世間から見たエルファリア。
ウィルから見たエルファリア。
そしてエルファリア自身がウィルを見るとき。
この三つには微妙な差があります。
アニメで関根明良さんの芝居を聞くときは、台詞そのものだけでなく、その声が「誰に向けられているか」に注目するとかなり面白いです。
同じ人物なのに、相手によって声の距離が少し変わって聞こえる。
声優の芝居を意識してアニメを見直すと、キャラクターの印象がまるで違ってくる瞬間があります。
『杖と剣のウィストリア』エルファリアの配役が重要な理由
『杖と剣のウィストリア』は、ウィルの成長を中心に進む作品です。
しかし、物語の最初からずっとウィルを走らせている“見えない力”はエルファリアです。
だからこそエルファリア役は、単なるヒロインキャストではありません。
作品全体の感情的な目的地を声で成立させる役でもあります。
ここが、私はかなり重要だと思っています。
もし視聴者が「なぜウィルはそこまで頑張れるのか」に納得できなければ、彼の努力はただの根性論に見えてしまいます。
でも、幼い頃の約束と、その先で今も自分を見ている人の存在が感じられるから、ウィルが傷ついても立ち上がる理由に重みが出る。
エルファリアは頻繁に隣で励ますタイプのヒロインではありません。
だからこそ、少ない接点の中で「この二人には確かに積み重ねがある」と感じさせなければならない。
声優の表現力が問われやすいキャラクターだと思います。
コレットとの対比でエルファリアの立ち位置が見えてくる
ウィルの近くにいるヒロインとしては、コレット・ロワールも重要です。
コレットの声優は天野聡美さん。
コレットは魔法学院の中でウィルを支える数少ない友人であり、彼に想いを寄せています。
コレットが“今のウィルのそばにいる存在”だとすれば、エルファリアは“未来のウィルが目指している場所にいる存在”です。
この対比が実に面白い。
近くにいるコレット。
遠くにいるエルファリア。
日常を支える人物と、人生を動かす約束の人物。
どちらが上、という話ではありません。
物語上の役割がまったく違うんです。
だから『ウィストリア』の人物関係を見るとき、単純な恋愛相関だけで整理してしまうともったいない。
それぞれのキャラクターが「ウィルのどの時間を支えているのか」を見ると、関係性が立体的になります。
ユリウスから見ればエルファリアは憧れの魔導士
さらに面白いのが、ユリウスの存在です。
ユリウス・レインバーグは柿原徹也さんが演じる魔法学院の優等生で、氷魔法を得意としています。
彼は同じ氷魔法の使い手として、エルファリアの後継者を目指しています。
つまりウィルは「幼なじみとしてのエルファリア」を知り、ユリウスは「偉大な氷魔導士としてのエルファリア」を見ているわけです。
同じ人物を見ているのに、見えているものが違う。
これこそキャラクターを深く読む楽しさでしょう。
エルファリア本人の登場シーンだけを追うのではなく、周囲の人物が彼女をどう語り、どう目標にしているかを見る。
すると、“深窓の氷姫”という人物の輪郭が少しずつ広がっていきます。
エルファリアは原作とアニメの両方で見ると印象が変わる
アニメのエルファリアには、関根明良さんの声があります。
一方、漫画では当然ながら音声がありません。
だからこそ、同じ場面でも受け取り方が変わります。
これは優劣ではなく、媒体ごとの面白さです。
アニメでは声の高さ、間、息遣い、映像、音楽が一度に入ってくるため、エルファリアの感情を直感的に受け取りやすい。
対して漫画では、自分の速度で表情やコマの間を止めて見ることができます。
特にエルファリアのように、表向きの立場と内側の感情に距離がある人物は、漫画で表情を追うと印象が変わることがあります。
「ここで何を考えていたんだろう」
そんな余白を自分で埋めながら読む楽しさがあるんです。
アニメを先に見た人なら、関根明良さんの声を頭の中で重ねながら原作を読むのも面白いでしょう。
逆に原作を先に読んでいる人なら、「この場面を関根さんはどういう温度で演じるのか」と想像できる。
先の物語を知っていると、アニメで何気なく見えていた表情や台詞の意味があとから変わることもあります。
私はこういう“二周目で意味が変わる作品”がかなり好きです。
最初はウィルの目線だけで追っていたのに、背景を知ってから見るとエルファリア側の気持ちまで想像できる。
ただ会いたいだけなのか。
約束を待っているだけなのか。
それとも、もっと複雑な感情があるのか。
そこをどこまで読むかで、『杖と剣のウィストリア』という物語の見え方は変わってきます。
筆者が考えるエルファリア役・関根明良の配役の魅力
ここからは私見です。
関根明良さんのエルファリア役でとくに相性がいいと感じるのは、「英雄的な強さ」と「少女らしい距離感」を同時に成立させられる点です。
エルファリアは肩書きだけなら完全に強者側のキャラクターです。
魔法学院で苦しむウィルとは対照的で、すでに周囲から認められ、至高の五杖という頂点に立っています。
普通なら「主人公が追いかける伝説的存在」になってもおかしくありません。
ところが彼女には幼なじみという顔がある。
この二つをどちらかに寄せすぎると、キャラクターが崩れてしまいます。
威厳ばかりを前面に出せば、ウィルとの過去が遠くなる。
逆に幼なじみらしい柔らかさばかりを出せば、“深窓の氷姫”として周囲から崇められる説得力が薄れる。
その間をどうつなぐのか。
そこに関根明良さんの声の面白さがあると私は見ています。
『プリンセス・プリンシパル』のプリンセスや、『ひろがるスカイ!プリキュア』のソラ・ハレワタールなど、方向性の異なる重要キャラクターを担当してきた経験も、この振れ幅につながっているのではないでしょうか。
そしてエルファリアを考えると、どうしてもウィルの存在に戻ってきます。
彼女自身が強く魅力的だから重要なのはもちろんです。
でも、『ウィストリア』という作品の中での最大の役割は、「ウィルがあそこまで行きたいと思わせるだけの存在であること」でしょう。
視聴者まで「そりゃ、ウィルは諦められないよな」と感じられた瞬間、二人の約束は単なる設定ではなくなります。
物語を走らせる感情になる。
私はエルファリアの配役を見るとき、そこに注目しています。
彼女の一言にウィルとの過去がどれだけ感じられるか。
“至高の五杖”としての声の向こう側に、孤児院にいた少女の面影が残っているか。
そう考えながら聞くと、エルファリアの場面がぐっと面白くなるはずです。
『杖と剣のウィストリア』エルファリアの声優とキャラクターまとめ
『杖と剣のウィストリア』でエルファリア・アルヴィス・セルフォルトを演じている声優は、関根明良さんです。
関根明良さんは東京都出身、12月16日生まれで、アプトプロ所属。『プリンセス・プリンシパル』のプリンセス、『ひろがるスカイ!プリキュア』のソラ・ハレワタール/キュアスカイなど、多彩なキャラクターを演じています。
エルファリアは水・氷属性の魔法を操る天才で、“深窓の氷姫”の異名を持つ至高の五杖のひとりです。
同時に、主人公ウィルと孤児院で共に育った幼なじみでもあります。
天才と無能者。
杖と剣。
塔の上と地上。
一見すると離れすぎている二人ですが、その距離をつないでいるのが幼い頃の約束です。
そして私は、その距離感を成立させるうえで関根明良さんの配役はかなり重要だと感じています。
エルファリアは“氷の天才”だから魅力的なのではありません。
誰もが高嶺の花として見上げる場所に立ちながら、彼女自身は今もひとりの幼なじみを見ている。
その矛盾するような二つの顔が重なった瞬間、このキャラクターは急に人間らしくなるんです。
『杖と剣のウィストリア』を見返すときは、ぜひエルファリアの台詞だけでなく、関根明良さんが声に残している“距離”にも注目してみてください。
ウィルからは遠いはずなのに、どこか近く感じる。
その不思議な感覚こそ、エルファリアというヒロインの核心なのかもしれません。
よくある質問
『杖と剣のウィストリア』のエルファリアの声優は誰?
エルファリア・アルヴィス・セルフォルトの声優は関根明良さんです。東京都出身で、アプトプロに所属しています。
関根明良さんの代表作は?
『ひろがるスカイ!プリキュア』のソラ・ハレワタール/キュアスカイ、『プリンセス・プリンシパル』のプリンセス、『神之塔 -Tower of God-』のアナク・ザハードなどを演じています。
エルファリアはウィルとどんな関係?
ウィルとエルファリアは孤児院で共に育った幼なじみです。幼い頃に交わした約束が、ウィルが“至高の五杖”を目指して戦い続ける大きな理由になっています。
相沢 透(あいざわ・とおる)


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