『ブラックトーチ』の漫画原作は、全5巻・全19話で2018年7月11日に完結済みです。物語の中心となる弐郎と羅睺、そして天鬼をめぐる戦いにも決着が描かれています。
ただし、「きれいにすべてを描き切った完結なのか」と聞かれると、少し話は変わります。中心の物語は終わっている一方で、弐郎の父親をはじめ、本来ならさらに掘り下げられたであろう設定や人物にはかなり大きな余白が残されているからです。
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- 『ブラックトーチ』は完結してる?結論は全5巻・全19話で完結済み
- BLACK TORCHはいつ完結した?連載終了までの経緯
- 『ブラックトーチ』の物語はどこまで完結している?最終回の状況を解説
- なぜ『ブラックトーチ』は完結しているのに「未完」「打ち切り」と感じられるのか
- 「アニメじゃ描ききれなかった“真実”を知りたくないですか?」
- ブラックトーチ最終回で残った伏線とは?父親の謎がとくに大きい
- 2026年のアニメ『BLACK TORCH』は完結している?
- アニメで原作の「その先」まで描かれる可能性はある?
- 考察|『ブラックトーチ』の完結は本当に「中途半端」だったのか
- 『ブラックトーチ』完結後も語られる理由
- まとめ|『ブラックトーチ』は漫画として完結済み。ただし物語には大きな余白が残る
- よくある質問
『ブラックトーチ』は完結してる?結論は全5巻・全19話で完結済み
「ブラックトーチは完結してる?」という疑問への答えは、まず迷う必要がありません。
タカキツヨシさんの漫画『BLACK TORCH(ブラックトーチ)』は完結済みです。
単行本は集英社のジャンプ・コミックスから全5巻が刊行され、最終話は第19話「ONCE AGAIN」。『少年ジャンプ+』では2018年7月11日に公開されました。
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連載の流れを整理すると、次のようになります。
- 作者:タカキツヨシ
- ジャンル:オカルト・ファンタジー、バトル
- 出版社:集英社
- 『ジャンプSQ.』で2017年2月号から2018年4月号まで連載
- 2018年4月11日から『少年ジャンプ+』へ移行
- 2018年7月11日に第19話「ONCE AGAIN」が公開
- 単行本は全5巻
- 第5巻は2018年8月3日発売
- 漫画原作は現在「完結済み」
つまり、「更新が止まっているだけ」「休載中」「続巻待ち」という状態ではありません。
最終話そのものが存在し、最終巻も正式に発売されています。
そして、ここはかなり重要です。
『ブラックトーチ』は確かに短い。19話しかありません。
でも「19話で突然ぷつりと途切れて何も終わっていない漫画」ではないんです。
物語の中心に置かれていたのは、忍者の末裔である高校生・我妻弐郎と、「黒き凶星」と呼ばれた伝説の物ノ怪・羅睺の関係。そして、羅睺を狙う天鬼との対立でした。
最終巻では、この軸がきちんとクライマックスへ向かいます。
だから僕は、『ブラックトーチ』の状態を説明するなら「未完」ではなく、“完結している。ただし、もっと先まで広がる余地を大量に残した完結”と表現するのが最も実態に近いと思っています。
この違いは、かなり大きいです。
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BLACK TORCHはいつ完結した?連載終了までの経緯
『BLACK TORCH』は、最初から『少年ジャンプ+』で連載されていた作品ではありません。
連載開始の舞台は、集英社の月刊漫画誌『ジャンプSQ.』でした。
2017年2月号から掲載が始まり、主人公・我妻弐郎と黒猫の姿をした羅睺との出会い、公儀隠密局への参加、物ノ怪との戦いが描かれていきます。
弐郎は17歳。
忍者の末裔で、祖父から忍の体術を教わって育ち、動物と会話できるという少し変わった能力を持っています。
そんな弐郎が森で傷ついた黒猫を助ける。
ところが、その黒猫の正体こそ、かつて「黒き凶星」と恐れられた伝説級の物ノ怪・羅睺でした。
そして弐郎は羅睺を守ろうとして命を落とし、その行動に心を動かされた羅睺が弐郎と同化することで生還します。
この始まり方が、僕はものすごく好きなんです。
強大な力を手に入れる理由が「選ばれたから」でも、「血筋が覚醒したから」でもない。
自分より強いはずの存在を、それでも放っておけなかった。
その無謀さに羅睺が借りを返した。
つまり、『ブラックトーチ』という物語は最初から最後まで、能力そのものよりも「誰かのために自分が動けるか」という選択を芯にしているんですよね。
連載はその後、『ジャンプSQ.』2018年4月号まで続きます。
そして2018年4月11日から『少年ジャンプ+』へ掲載の場を移し、同年7月11日の第19話まで更新されました。
単行本で見ると、第5巻には以下の4話が収録されています。
- 第16話「サイの角のようにただ独り歩め」
- 第17話「UNSTOPPABLE」
- 第18話「Black or White」
- 第19話「ONCE AGAIN」
第19話が正式な最終話です。
その後、2018年8月3日に第5巻が発売されました。
集英社による第5巻の紹介でも、弐郎が天鬼との最終対決へ向かう巻として位置づけられており、単行本としても明確に「最終巻」とされています。
したがって、現在から続きを待っても「第6巻が通常連載の続刊として出る」という状態ではありません。
漫画『BLACK TORCH』という作品単体は、2018年に区切りがついています。

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『ブラックトーチ』の物語はどこまで完結している?最終回の状況を解説
ここからは物語の終盤に触れるため、軽いネタバレを含みます。
「完結済みなのは分かった。でも、ストーリーとしてちゃんと終わっているの?」
たぶん検索している人が本当に知りたいのは、そこだと思います。
結論として、弐郎と羅睺、そして天鬼をめぐるメインストーリーには決着が描かれます。
終盤の最大の敵となるのが、現代の人間を脅かす物ノ怪たちの中心にいる天鬼です。
天鬼は「共食い」によって他者の力を自分のものにできる物ノ怪。
彼はかつて自分を信じて集まった物ノ怪たちさえ不意打ちで喰らっており、その数は108体とされています。
ここが『ブラックトーチ』の敵役として、とても面白い。
天鬼は「仲間を集める」人物でありながら、その実態は仲間の力を自分に集約していく存在なんです。
それに対して弐郎は逆。
羅睺の力を自分の所有物として扱うのではなく、一人の人格を持った相棒として接します。
同じように他者の力と関わりながら、
「奪って自分になる天鬼」
と、
「違うまま並んで戦おうとする弐郎」
が対になっている。
最終局面は、単なる妖力の大きさを比べるバトルではありません。
天鬼は弐郎の中に残された羅睺の力を狙い、弐郎は自分の中にある強大な妖力と向き合います。
しかも、その力を自在に使い続けられるわけではありません。
絶大な力を制御できる時間には限りがある。
公儀隠密局も弐郎を支えるために動き、弐郎は羅睺を救うため天鬼との決戦へ向かいます。
最終的にこの天鬼との戦いには決着がつき、弐郎たちは再び日常へ戻っていきます。
だから、「ラスボス戦の途中で終わった」「勝敗不明のまま突然終了した」という種類の未完作品ではないんです。
主人公が何を守ろうとしていたのか。
相棒との関係はどうなったのか。
天鬼との対立はどう決着したのか。
少なくとも、物語を読み始めた時に提示された大きな問いには答えがあります。
ただ……読んだ人ほど、妙な感覚が残ると思います。
「終わった。でも、ここからもっと始まるはずだったんじゃないか?」
あの余韻です。
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なぜ『ブラックトーチ』は完結しているのに「未完」「打ち切り」と感じられるのか
『ブラックトーチ』について調べると、「完結」と一緒に「打ち切り」という言葉が出てくることがあります。
ここでは、事実と推測を分けて考えた方がいいでしょう。
まず確定しているのは、全5巻・全19話で最終話まで掲載されたことです。
一方、連載終了の詳しい事情について、出版社から人気や売上など具体的な数値を伴った終了理由が公表されているわけではありません。
参考情報の中には「作者が打ち切りだったことを認めている」と説明する記事もありますが、少なくとも作品の完結そのものと、「なぜその時点で連載が終了したか」は分けて考えるべきです。
では、なぜこれほど「予定より早く終わった作品」という印象が強いのでしょうか。
理由はかなり明確です。
第一に、わずか全5巻・19話という短さ。
第二に、『ジャンプSQ.』から『少年ジャンプ+』へ掲載場所を移した後、短期間で最終話を迎えていること。
そして第三に、まだ物語を広げられそうな設定や伏線が残っていたことです。
とくに象徴的なのが、弐郎の父親です。
物ノ怪・咬牙は弐郎が「我妻」と名乗った際、その姓に反応します。
さらに咬牙は、天鬼と弐郎の父親によって生み出された人工の物ノ怪とされています。
……これ、普通ならかなり大きな物語になりますよね。
主人公の父親が人工の物ノ怪誕生に関わっている。
敵側のキャラクターが主人公の家系を知っている。
なのに、そこを何巻もかけて掘り下げる前に本編は終盤へ入っていく。
「まだ地下に巨大な部屋があるのに、入口だけ見せて建物から出された」ような感覚が残るのは当然だと思います。
さらに、公儀隠密局そのものにも拡張性があります。
特務一課、特務二課だけでなく、情報処理課「劇作家(オペラ)」や「天体観測(メアリー)」など複数の部署が存在する。
人間側と協力する物ノ怪もいれば、相互不可侵という距離感を保つ物ノ怪もいる。
芙蓉、伊吹、文殊丸といった存在を見ても、人間と物ノ怪の関係が単純な「討伐する側/される側」ではないことが分かります。
つまり世界観の土台は、19話で使い切れるサイズではありませんでした。
だからこそ読者は、「完結した漫画」を読んでいるはずなのに、「巨大な物語の序章だけを読んだような感覚」を覚える。
僕は、この違和感こそ『ブラックトーチ』が今も語られる理由の一つだと思っています。
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ブラックトーチ最終回で残った伏線とは?父親の謎がとくに大きい
完結状況を語るうえで避けられないのが、「どこまで回収され、どこが残ったのか」です。
最も大きいのは、やはり我妻弐郎の父親に関する情報でしょう。
弐郎は忍者の末裔として祖父・寿正から体術を教わって育っています。
ところが物語を進めると、「我妻」という家そのものが物ノ怪側の過去と無関係ではなかった可能性が浮かびます。
とくに咬牙の存在が重要です。
咬牙は少年のような姿をした物ノ怪で、「最強の物ノ怪になる男」を自称し、羅睺の力を狙います。
そして弐郎の姓を聞いた時、その名前に反応する。
さらに、咬牙は天鬼と弐郎の父親によって生み出された人工の物ノ怪。
この設定だけでも、本来なら相当なドラマを作れます。
なぜ弐郎の父は天鬼と関わったのか。
人工物ノ怪を作る目的は何だったのか。
我妻家と公儀隠密局にはどんな過去があるのか。
弐郎自身の「動物と話せる」という能力は、その血筋や過去とどこまで関係しているのか。
当然、知りたくなる。
しかし本編19話の中では、こうした要素のすべてが長編として掘り下げられるところまでは進みません。
また、桐原零司と双子の兄・真司、物ノ怪との共生や対立の歴史、公儀隠密局内部の構造など、さらに描けそうな要素は複数残っています。
ここで大事なのは、「伏線が残っている=作品が完結していない」ではないという点です。
たとえば世界観設定のすべてを説明しなかった作品でも、主人公の物語が終わっていれば「完結」と呼べます。
逆に、設定の謎を全部説明していても、主人公が最大の問題を解決する前に連載が止まれば「未完」です。
『BLACK TORCH』は前者に近い。
メインの戦いは終わった。しかし、世界にはまだ語れる物語が残った。
この理解が一番しっくりきます。

2026年のアニメ『BLACK TORCH』は完結している?
ここは漫画とアニメを混同しやすいので、分けて整理しておきます。
漫画原作は完結済みですが、2026年8月23日現在、テレビアニメは放送中です。
テレビアニメ『BLACK TORCH』は2026年7月4日に放送を開始しました。
放送局はTOKYO MX、サンテレビ、テレビ愛知、RKB毎日放送、北海道テレビ放送、BS11など。
アニメーション制作は100studio、監督は馬引圭さん、シリーズ構成は市川十億衛門さん、キャラクターデザインは鈴木豪さん、音楽はやまだ豊さんが担当しています。
主要キャストは以下の通りです。
- 我妻弐郎:鈴木崚汰
- 羅睺:上田燿司
- 鬼子母神一華:千本木彩花
- 桐原零司:榎木淳弥
2026年8月22日には第8話「Under dog」が放送されています。
したがって、「BLACK TORCHは完結したの?」という質問が漫画についてなら「はい」。
現在放送中のテレビアニメについてなら「まだ放送中」というのが正確な答えになります。
ここが2026年現在、検索結果を見ていて最も混乱しやすいところでしょう。
しかも面白いことに、原作漫画が完結したのは2018年。
アニメ放送開始は2026年です。
約8年という時間を挟んで、完結作品が再び表舞台へ戻ってきたわけです。
これは作品の完結を考えるうえでも重要だと思います。
連載が終わったことと、作品そのものの生命が終わることは同じではない。
2018年に最後のページを閉じたはずの作品が、2026年には声と音楽と動きを得てもう一度走り始めている。
漫画好きとしては、ちょっと胸に来るものがあります。
アニメで原作の「その先」まで描かれる可能性はある?
ここは現時点では断定できません。
漫画の続編、新章、アニメ独自の続編などが正式に発表されているわけではないためです。
したがって、「アニメ版で弐郎の父親の謎まで全部回収される」「原作19話以降の完全新作ストーリーが始まる」といった話を事実として扱うことはできません。
一方で、『BLACK TORCH』ほど原作側に“描ける余白”が多い作品は珍しい。
もし将来的に追加エピソードを作るなら、ゼロから物語を捏造しなければならない作品ではありません。
すでに種が蒔かれているんです。
弐郎の父親。
咬牙の誕生。
公儀隠密局。
物ノ怪と人間の関係。
零司と真司。
羅睺と天鬼が生きてきた長い歴史。
使われなかった設定を掘り起こすだけでも、かなりの物語が作れる。
だから期待したくなる気持ちは分かります。
ただし、ここは期待と事実を混同してはいけません。
2026年8月時点で確実なのは、原作漫画が全5巻・全19話で完結しており、テレビアニメが放送中であること。漫画の正式な続編については、決定情報として扱える発表は確認されていません。
今後何か発表されれば状況は変わりますが、それまでは原作第19話が漫画版の正式な最終地点です。
考察|『ブラックトーチ』の完結は本当に「中途半端」だったのか
ここからは僕自身の読み方です。
ネットでは、『BLACK TORCH』について「打ち切りだから中途半端」「伏線を残して終わった作品」と語られがちです。
確かに、その評価が生まれる理由は分かります。
全19話。
父親の謎。
人工物ノ怪・咬牙。
広大な隠密局の設定。
もっと描けたはずのキャラクターたち。
普通に考えれば、「途中で予定を切り上げた印象」を受ける材料は十分にある。
ただ、僕はそれだけで最終回を評価してしまうと、この漫画のかなり面白い部分を取りこぼす気がしています。
なぜなら、『BLACK TORCH』の最初の問いは、そもそも「物ノ怪世界のすべての謎を解けるのか」ではなかったからです。
第1話で突きつけられた問いはもっと小さい。
弐郎は、目の前にいる他者を見捨てられるのか。
そこなんです。
黒猫の羅睺がどれほど危険な存在なのか、その時の弐郎には十分分かっていない。
それでも傷ついている相手を放っておけない。
その選択によって弐郎は命を落とし、羅睺が彼を救う。
この瞬間に二人の関係は始まります。
では最終局面はどうだったか。
天鬼は他者の力を「共食い」によって取り込みます。
仲間すら自分の力へ変えていく。
一方、弐郎は羅睺を自分の武器としてではなく、「救い出すべき相棒」として見続ける。
これ、単に主人公が善人でラスボスが悪人だった、という対比だけじゃないと思うんです。
物語の最初から最後まで一貫して問われているのは、
「他者の力を、自分のために所有するのか。それとも他者を他者のまま受け入れるのか」
というテーマではないでしょうか。
天鬼の能力が「共食い」なのは、あまりにも象徴的です。
相手を消して、自分に変える。
他者性を許さない能力なんですよ。
対して弐郎と羅睺は同化している。
ここだけ見れば天鬼と似ています。
他者の力が一つの肉体に宿っているからです。
でも決定的に違う。
弐郎の中で、羅睺は羅睺のままなんです。
人格を失って弐郎の能力になるわけではない。
喧嘩する。
反発する。
意見が違う。
それでも並んでいる。
この構造に気づいた瞬間、僕は第1話の「黒猫を助ける」という小さな場面が、最終決戦まで一直線につながって見えました。
これ、かなり綺麗なんですよ。
世界設定を全部回収できなかったとしても、主人公と相棒の物語だけは円を描いて閉じている。
だから『BLACK TORCH』の最終回には、「もっと読みたかった」という不満と、「ここで終わっても主人公の物語としては成立している」という感覚が同居するんだと思います。
父親の伏線は「未回収」であると同時に、弐郎の物語を支配しなかった
もう一つ、少し違う角度から考えたいのが弐郎の父親です。
少年漫画では、「実は主人公の父親が物語の核心人物だった」という展開は王道の一つです。
『BLACK TORCH』にもその入口があります。
咬牙と弐郎の父親との関係が明らかになれば、弐郎自身の出生や我妻家の秘密が巨大な物語へ発展した可能性はあるでしょう。
だから一般的には、「父親の伏線を回収できなかったのが惜しい」と評価されます。
僕も惜しいと思います。
ものすごく読みたい。
でも、ここで少しちゃぶ台を返したい。
結果論ではありますが、父親の物語が最後まで中心にならなかったことで、弐郎の価値が「父親が何者だったか」に回収されずに済んでいるんですよね。
弐郎が羅睺に認められた理由は、血筋の秘密ではない。
父親が特別だったからでもない。
最初に自分で選んだ。
傷ついた黒猫を助けた。
その一歩から全部が始まった。
もし長期連載になり、「実は我妻家には特別な秘密があり、弐郎には宿命が……」という方向へ大きく広がっていたら、それはそれで面白かったでしょう。
でも19話で終わった現在の形では、弐郎の核心に残るのは血統ではなく選択です。
皮肉ですよね。
描けなかった巨大な伏線があるからこそ、描き切られた小さなテーマが逆に鮮明になっている。
こんな終わり方、狙ってすべて設計できるものではないと思います。
だからこそ『BLACK TORCH』は、「完成された長編」というより、未使用の枝を大量に残したまま、それでも一本の幹だけは最後まで伸び切った漫画として見ると面白い。
僕はそう感じています。
『ブラックトーチ』完結後も語られる理由
漫画は2018年に完結しています。
それなのに2025年にテレビアニメ化が発表され、2026年7月から実際に放送が始まりました。
この時間差は、『BLACK TORCH』を考えるうえでかなり象徴的です。
漫画作品は、連載終了直後の売上や話題性だけで価値が固定されるものではありません。
単行本になり、海外へ渡り、後から読んだ人に発見され、作者の次作を読んだ人が過去作へ戻り、何年も経って映像化される。
作品の評価は、奇妙なくらい長い時間をかけて変化します。
『BLACK TORCH』は全5巻です。
現在の基準で考えれば、一気に最後まで読みやすい長さでもあります。
しかも序盤から弐郎と羅睺の出会い、隠密局への参加、仲間との関係、物ノ怪たちとの戦い、天鬼との決戦まで高速で進んでいく。
連載当時には「短かった」という弱点だったものが、完結作品として後から触れる人にとっては「短い時間で最後まで読める」という特徴に変わっているんですよね。
作品というものは不思議です。
同じ全5巻なのに、読む時代によって意味が変わる。
そして2026年、アニメをきっかけに初めて弐郎と羅睺を知った人が原作へたどり着く。
8年前に閉じたはずの第19話「ONCE AGAIN」というタイトルが、今になって妙に意味深く見えてしまう。
「もう一度」。
……いや、こういう偶然には弱いんですよ。
まとめ|『ブラックトーチ』は漫画として完結済み。ただし物語には大きな余白が残る
『ブラックトーチ』は、全5巻・全19話で完結済みです。
『ジャンプSQ.』で連載された後、『少年ジャンプ+』へ移り、2018年7月11日に第19話「ONCE AGAIN」が公開。2018年8月3日に最終第5巻が発売されました。
物語も途中で完全に途切れているわけではありません。
弐郎、羅睺、天鬼を中心としたメインの対立には決着があり、主人公たちの物語として一つの区切りまで描かれています。
一方で、弐郎の父親と咬牙の関係、公儀隠密局のさらなる内幕、物ノ怪たちの背景など、「もしもっと連載が続いていたら」と想像したくなる設定は数多く残されました。
そのため評価としては、
「未完ではない。ただし、本来もっと広がった可能性を強く感じさせる完結」
という表現が最も近いでしょう。
そして2026年7月4日からはテレビアニメが放送中です。
漫画はもう終わっています。
でも作品は、終わっていなかった。
8年後にもう一度動き出した弐郎と羅睺を見ていると、「完結」という言葉は物語にとって必ずしも終止符ではないのだと感じます。
よくある質問
『ブラックトーチ』は完結していますか?
はい。漫画『BLACK TORCH』は全5巻・全19話で完結済みです。最終話の第19話「ONCE AGAIN」は2018年7月11日に『少年ジャンプ+』で公開されています。
『ブラックトーチ』の最終巻は何巻ですか?
第5巻が最終巻です。2018年8月3日に発売され、第16話から第19話までが収録されています。
『ブラックトーチ』の続編はありますか?
2026年8月時点で、漫画第19話以降を描く正式な続編が決定したという情報はありません。一方、テレビアニメは2026年7月4日から放送されており、8月23日現在は放送中です。
執筆:相沢 透


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