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アニメ『アオアシ』最終回を解説|最終話はどこまで描かれた?

雨上がりのサッカーグラウンドを背に新たな舞台へ歩き出すアシト 未分類
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アニメ『アオアシ』最終回は、武蔵野戦の決着とアシトのAチーム昇格、そして花との雨の再会までを描きます。

第24話のタイトルは「ここから」。物語が終わるどころか、青井葦人という選手がようやく本当のスタートラインに立ったところで、第1期は幕を閉じました。


アニメ『アオアシ』最終回は第24話「ここから」

TVアニメ『アオアシ』の第1期最終回は、第24話「ここから」です。

2022年9月24日午後6時25分からNHK Eテレで放送され、放送に先立つ9月21日には、第24話のあらすじと先行場面カット、アシト・大友・橘・福田が登場するWEB次回予告が公開されました。

最終回の舞台は、東京都リーグ首位を走る東京武蔵野蹴球団ユースとの大一番です。

直前までエスペリオンBチームは、武蔵野の組織的な守備とハイプレス、そしてエース・金田晃教の存在に苦しめられていました。

しかし後半、アシトが自らの最大の武器である「俯瞰の視野」を実戦の中で使いこなし始めます。

フィールド上の選手たちの位置を把握し、自分がどこへ動けば相手の守備がずれるのかまで読み取る。

これによって、それまで鉄壁だった武蔵野の守備組織に亀裂が入り、エスペリオンは大友のゴールで同点に追いつきます。

ここで重要なのは、アシトが急にドリブルやシュートの技術で圧倒的な選手になったわけではないことです。

むしろ、「自分がボールを持っていない時間」に試合を動かし始めた。

この変化こそ、『アオアシ』がずっと描いてきたアシトの成長のひとつの到達点でした。



最終回の武蔵野戦はどう決着した?

第24話では、アシトの動きによってエスペリオンBチームの攻撃が一気に活性化します。

武蔵野側からすれば厄介なのは、アシト本人だけをマークしても止められないことでした。

アシトが走る。

相手ディフェンダーがつられる。

そこに生まれた空間を別の選手が使う。

アシトが再び別の場所へ走る。

その連鎖によって、それまで組織として機能していた武蔵野の守備が少しずつ崩れていきます。

そしてアシト自身もゴールを奪い、エスペリオンが逆転。

さらに橘総一朗が追加点を決め、エスペリオンBチームは4対2で武蔵野に勝利します。武蔵野戦では大友の同点弾、アシトの逆転弾、橘の追加点と、後半に一気に試合をひっくり返す展開になりました。

ただ、この試合を単なる「アシト覚醒からの逆転勝利」として見ると、かなり大事なものを取りこぼしてしまう気がします。

僕が最終回でむしろ目を奪われるのは、負ける側である武蔵野です。

エスペリオンに突き放されても、武蔵野は最後まで自分たちのサッカーを捨てません。

そして金田もまた、試合から切り離されるわけではない。

アシトの成長を目の前で見せつけられ、焦りや苛立ちを露わにしていた金田に対し、それでも武蔵野の仲間たちはエースとしての役割を託します。

ここが痛い。

アシトと金田は、かつて同じエスペリオンのセレクションを受けた選手でした。

けれど、その後に進んだ道はまったく違った。

一人はエスペリオンに入り、一人は武蔵野へ行った。

最終回は、その二つの道が再び同じピッチ上で交差する回でもあるのです。

※画像はAIによるイメージ


アシトは最終回でAチームへ昇格する

武蔵野戦の勝利後、物語にはさらに大きな転換が訪れます。

福田達也監督から、アシトたちにAチーム昇格が告げられるのです。

昇格するのは、

  • 青井葦人
  • 大友栄作
  • 冨樫慶司
  • 黒田勘平

の4人です。

アシトにとって、この昇格はひとつの結果であると同時に、猛烈に厳しい世界への入口でもあります。

愛媛から東京へ出てきた頃の彼は、「点を取るフォワードとしてプロになる」という未来しかほとんど見えていませんでした。

ところがエスペリオンに加入してから、福田にサイドバックへの転向を命じられます。

自分が信じていた武器を否定されたように感じ、サッカーそのものを見失いかけた。

それでも首振り、視野、ポジショニング、味方との連係を一つずつ身につけてきました。

その積み重ねの先で、ようやくAチームへの扉が開く。

だから「昇格した、めでたしめでたし」ではないんですよね。

タイトルが「ゴール」ではなく、「ここから」なのが恐ろしく正確です。

アシトが24話かけて手に入れたものは完成された能力ではなく、「もっと上のサッカーを学ぶ資格」だったのではないでしょうか。


アニメ最終話は原作漫画のどこまで?

アニメ『アオアシ』第1期は、内容の対応で見ると原作漫画12巻の第117話「RAIN」付近までが描かれています。

第24話そのものは原作11巻終盤から12巻序盤にまたがる内容で、武蔵野戦の決着後、Aチーム昇格が決まり、その後のアシトと一条花の場面まで映像化されました。

続きの大きな流れが始まるのは、第118話「Aの会合」以降です。アニメ第1期が第117話まで進んでいるという対応関係から、原作で続きを追う場合は12巻の途中からつながります。

項目 アニメ第1期の到達点
最終話 第24話「ここから」
放送日 2022年9月24日
大きな出来事 東京武蔵野蹴球団ユース戦の決着
試合結果 エスペリオンBが4対2で勝利
アシトの変化 「俯瞰の視野」を攻撃に生かす
試合後 アシトら4人がAチーム昇格
原作の目安 12巻117話「RAIN」付近まで
その先 118話「Aの会合」以降

つまり第1期は、アシトがエスペリオンへ入るまでの物語を終えたのではありません。

むしろ、「Bチームでサッカー選手としての土台を作る物語」が完結したと捉えたほうが分かりやすいでしょう。

ここから彼を待っているのは、栗林晴久や阿久津渚をはじめ、これまで以上の基準でサッカーをしている選手たちです。

あの武蔵野戦ですら、振り返れば入口だった。

そう考えると、第24話の終わり方は相当に残酷です。

ようやく強くなったと思った瞬間に、もっと巨大な世界が目の前に現れるんですから。


最終回のラストで花が描かれた意味

武蔵野戦とAチーム昇格というサッカー面での大きな区切りを描いたあと、第24話はアシトと一条花の場面へ向かいます。

雨の中、自転車で現れる花。

そしてアシトは、自分がAチームへ昇格したことを花に伝えます。

原作との対応でいえば、このラストが第117話「RAIN」につながる部分です。

この構成が、僕はかなり好きです。

普通のスポーツ作品なら、武蔵野戦の勝利を最大のクライマックスにして、大歓声の中で終わらせても成立するでしょう。

でも『アオアシ』は、そこを最後の画にしない。

アシトがどれほど大きな成果を手にしても、その感情を最後に届ける相手として花がいる。

思えば花は、アシトのプレーだけを評価してきた人物ではありません。

食事を気にかけ、体調を見て、気持ちが沈んだときにもそばにいた。

サッカー選手として伸びていくアシトを描きながら、その身体と心を日常側から見続けていた人物です。

だから最終回の最後に、スタジアムでもロッカールームでもなく、雨の中の二人を置いた。

これは「勝った選手」で終わるのではなく、一人の少年・青井葦人へ戻して第1期を閉じる演出だったように思えます。

派手ではありません。

でも、妙に残る。

試合の興奮が静かに引いていったあと、雨の音だけが残るような終わり方なんですよね。


『アオアシ』最終回で「俯瞰の視野」が完成したわけではない

ネットでは第24話を「アシトが俯瞰能力に覚醒した回」と説明されることがあります。

もちろん、それ自体は間違いではありません。

ただ僕は、あの試合で完成したのは「視野」ではないと思っています。

もっと重要なのは、アシトが初めて、自分の視野を他人のために使い始めたことではないでしょうか。

ここが『アオアシ』という作品のかなり怖いところです。

アシトの特殊性は、フィールド全体を把握できること。

でも、それだけなら単なる特殊能力系の主人公でも成立します。

実際、物語序盤のアシトは自分がゴールを決めるために周囲を見ています。

味方の位置を知る。

相手の位置を知る。

その情報を「自分が得点するため」に使う。

ところが武蔵野戦になると意味が変わる。

自分が走ることでディフェンダーを動かし、味方のためのスペースを作る。

さらに周囲の動きを利用して、自らも危険な位置へ入り直す。

つまり視野が、

「自分のために世界を見る力」

から、

「世界そのものを動かす力」

へ変わっているんです。

これ、単純なパワーアップとして片付けるには変化が大きすぎる。

※画像はAIによるイメージ

金田との対比から見える最終回の本当のテーマ

そして、ここで金田の存在が効いてきます。

表面的に見れば、金田は主人公の前に立ちはだかるライバルです。

エスペリオンのセレクションに落ち、武蔵野へ進み、その悔しさを抱えながらアシトたちと再会する。

ネットでは「アシトと金田の才能の差」が強調されがちですが、僕は少し違う見方をしています。

注目したいのは、二人がどちらも周囲との関係によって変化していることです。

アシトは、福田、伊達、大友、橘、冨樫、黒田、花たちとの関係の中で、自分一人だけでは到達できなかったサッカーへ進んでいきます。

そして金田も、武蔵野というチームの中でエースとして必要とされている。

つまり第24話は、「正しい道に進んだアシト」と「間違った道に進んだ金田」の話ではない。

別々の場所で、自分を必要としてくれる仲間を見つけた二人がぶつかる話なんじゃないか。

ここまで考えると、武蔵野戦の見え方がかなり変わります。

エスペリオンは勝った。

だからといって、武蔵野で過ごした金田の時間が否定されたわけではありません。

むしろ試合終盤で彼を信じ続ける仲間の存在によって、金田が積み上げてきたものにも意味があったことが示される。

勝者だけを正解にしない。

『アオアシ』って、こんなところまでユース年代の残酷さを描くんだよな……。

プロを目指す世界では、才能も結果も無視できません。

選ばれる人間と選ばれない人間がいる。

昇格する選手がいれば、Bチームに残る選手もいる。

それでも、「選ばれなかった側の時間は無価値だったのか」という問いに対して、この作品は簡単にイエスと言わない。

武蔵野戦は、その思想が最も鮮明に現れた試合の一つだったと僕は感じます。


なぜ最終回のタイトルは「ここから」なのか

第24話のタイトル「ここから」は、アシトだけを指した言葉ではないのでしょう。

アシトはAチームへ。

大友、冨樫、黒田もAチームへ。

橘たちはBチームでさらに戦う。

敗れた金田や武蔵野にも、その先のサッカーがある。

誰か一人の物語が完全に終わるわけではありません。

それぞれが自分の現在地を突きつけられ、そこからまた歩き始める。

だから「ここまで」ではなく、「ここから」。

すごくシンプルなタイトルなのに、第1期24話を見届けたあとだと異様なほど重く感じます。

そしてアシトについて言えば、ここから相手にするのはBチーム時代とは違う基準でサッカーを見る選手たちです。

武蔵野戦で見せた俯瞰の視野も、まだ万能ではない。

ポジショニングも守備も技術も、完成とはほど遠い。

むしろAチームへ上がったことで、自分が何も知らなかったことを再び思い知らされていくはずです。

この作品は、主人公が一つ壁を越えるたび、その奥からもっと高い壁を出してくる。

本当に容赦がない。

でも、その繰り返しこそが『アオアシ』なんですよね。



アニメ『アオアシ』最終回は「成長の完成」ではなく始まりだった

アニメ『アオアシ』第1期最終回となる第24話「ここから」では、東京武蔵野蹴球団ユースとの激闘が決着します。

アシトは俯瞰の視野を生かして武蔵野の守備を崩し、自ら逆転ゴール。エスペリオンBは4対2で勝利し、その後アシト、大友、冨樫、黒田のAチーム昇格が決まります。

そして最後は、雨の中で現れた花へアシトが昇格を伝える場面へ。

原作漫画ではおおむね12巻117話「RAIN」付近までに相当し、その先ではAチームでの新しい戦いが始まります。

けれど、僕がこの最終回で最も重要だと思うのは、アシトが「完成した」ようには一切描かれていないことです。

視野を手に入れた。

武蔵野に勝った。

Aチームへ上がった。

普通なら、そのどれかを大きなゴールとして描いてもいい。

なのに『アオアシ』は、それら全部をスタート地点へ変えてしまいました。

「ここまでよく頑張った」ではない。

「ようやく、ここからだ」。

その感覚こそ、第24話のラストに残された最大の余韻ではないでしょうか。



よくある質問

アニメ『アオアシ』の最終回は何話ですか?

第1期の最終回は第24話「ここから」です。2022年9月24日にNHK Eテレで放送されました。

アニメ『アオアシ』最終回は原作漫画の何巻までですか?

内容の対応では、原作漫画12巻の第117話「RAIN」付近までです。第24話は11巻終盤から12巻序盤の内容をまとめています。

『アオアシ』最終回でアシトはAチームに昇格しますか?

はい。武蔵野戦後、アシトは大友栄作、冨樫慶司、黒田勘平とともにAチーム昇格を告げられます。第1期は、その先に始まる新しいステージを予感させて幕を閉じます。

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