サムライトルーパーの声優は、初代五勇士のうち3人が『鎧真伝』でも同役を担当し、2人は新キャストへ交代しています。
1988年の真田遼たちを知る身としては、約38年後の物語で「あの声」が残る人物と、新しい声で時間を進める人物が同時にいることに、どうしても胸を掴まれます。単なる声優一覧では終わらない、シリーズが積み重ねてきた時間そのものがここにはあります。
初代『鎧伝サムライトルーパー』の声優一覧は?
初代『鎧伝サムライトルーパー』の五勇士は、真田遼役・草尾毅さん、羽柴当麻役・竹村拓さん、伊達征士役・中村大樹さん、毛利伸役・佐々木望さん、秀麗黄役・西村智博さんです。
TVシリーズは1988年4月30日から1989年3月4日まで全39話が放送されました。サンライズの公式資料でも、この5人を中心に主要キャストが確認できます。
キャラクター 呼び名・立場 声優
真田遼 烈火のリョウ 草尾毅
羽柴当麻 天空のトウマ 竹村拓
伊達征士 光輪のセイジ 中村大樹
毛利伸 水滸のシン 佐々木望
秀麗黄 金剛のシュウ 西村智博
ナスティ柳生 五勇士の協力者 日下部かおり
山野純 五勇士と行動する少年 渡辺久美子
妖邪帝王・阿羅醐 妖邪界の帝王 笹岡繁蔵
鬼魔将・朱天童子 四魔将 梁田清之
毒魔将・那唖挫 四魔将 二又一成
闇魔将・悪奴弥守 四魔将 松本保典
幻魔将・螺呪羅 四魔将 小杉十郎太
迦雄須 五勇士を導く人物 若本規夫
五勇士にはそれぞれ異なる心が結びついています。烈火のリョウは「仁」、天空のトウマは「智」、光輪のセイジは「礼」、水滸のシンは「信」、金剛のシュウは「義」です。
ここが、声優を並べただけでは見えてこない面白さなんですよね。
草尾毅さんのリョウには前へ飛び込んでいく熱があり、竹村拓さんのトウマには一歩引いて戦況を見る冷静さがある。中村大樹さんのセイジには張り詰めた生真面目さ、佐々木望さんのシンには柔らかさ、西村智博さんのシュウには人懐こい生命力がありました。
五人とも「少年戦士」なのに、声を聞けば誰なのか分かる。
鎧を纏った時には一つのチームに見えるのに、声によって五人の人格がまったく混ざらない。この色分けが、『鎧伝サムライトルーパー』を単純な装着ヒーローではなく、少年たちの群像劇として成立させた大きな力だったと僕は思います。

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サムライトルーパーの声優ユニット「NG5」とは?
「NG5(N.G.FIVE/NG FIVE)」は、初代五勇士を演じた草尾毅さん、竹村拓さん、中村大樹さん、佐々木望さん、西村智博さんの5人による声優ユニットです。
『鎧伝サムライトルーパー』では、キャラクター人気がそのまま演者への関心へ広がりました。公式30周年サイトにも1989年の「NG FIVE」のイベントやレコーディングに関する思い出が残されており、五勇士役の5人が作品本編の外でも強い存在感を持っていたことが分かります。
現在なら、アニメの人気キャラクターを演じる声優がイベントや音楽活動へ進出することは珍しくありません。
けれど1980年代末に、『サムライトルーパー』はすでに「キャラクターを好きになること」と「その声を演じる人を好きになること」が接続する現象を生み出していました。
これ、今振り返ると相当に興味深いです。
鎧や必殺技だけではなく、「このキャラクターの声をもっと聞きたい」という欲求まで作品の外側へ伸びていった。『サムライトルーパー』を声優文化の歴史から見る意味は、まさにここにあります。
そして2018年11月24日、池袋のアニメイトで開催されたBlu-ray BOX発売記念イベント「またあえたね!30年目の邂逅祭」では、草尾毅さん、竹村拓さん、中村大樹さん、西村朋紘さん、佐々木望さんの5人がほぼ30年ぶりに勢揃いしました。
30年近く離れても、五人が揃えば「五勇士」に戻る。
声優という仕事が、キャラクターの記憶を何十年も保存できることを象徴する出来事だったように感じます。
2026年『鎧真伝サムライトルーパー』の声優一覧は?
『鎧真伝サムライトルーパー』では、石橋陽彩さん演じる凱を中心とした新世代に加え、初代キャラクターや妖邪界、天導界の人物まで多数のキャストが登場しています。
『鎧真伝サムライトルーパー』は『鎧伝サムライトルーパー』の正統続編として2025年6月に発表され、2026年1月6日に第1クールがスタート。第2クールは2026年7月7日から放送・配信が始まり、2026年9月5日時点では第2クールが展開されています。
公式サイトで確認できる主なキャストを整理すると、次の通りです。
区分 キャラクター 声優
新生サムライトルーパー 凱 石橋陽彩
新生サムライトルーパー 上杉魁人 榎木淳弥
新生サムライトルーパー 北条武蔵 村瀬歩
新生サムライトルーパー 北条大和 武内駿輔
新生サムライトルーパー 石田紫音 熊谷健太郎
DST 織田龍成 増田俊樹
DST 新垣美麗 Lynn
DST ナスティ柳生 木下紗華
DST 鳴海楓 直田姫奈
旧作関連 山野純 下野紘
初代 真田遼 草尾毅
初代 羽柴当麻 野島裕史
初代 伊達征士 置鮎龍太郎
初代 毛利伸 佐々木望
初代 秀麗黄 西村朋紘
二代目 島津瞬 広瀬裕也
二代目 黒田清雲 松岡美里
二代目 加藤忠義 利根健太朗
妖邪界 羅真我 小西克幸
妖邪界 サスケ 佐藤拓也
妖邪界 サイゾウ 鳥海浩輔
妖邪界 カマノスケ 寺島拓篤
妖邪界 セイカイニュードー 杉田智和
妖邪界 イサニュードー 天﨑滉平
妖邪界 ネヅ 鈴村健一
妖邪界 アナヤマ 沢城千春
妖邪界 ウンノ 竹内良太
妖邪界 カケイ 遠藤大智
妖邪界 モチヅキ 熊谷俊輝
天導界 ヤシマノサグメ 坂本真綾
天導界 インメイ 子安武人
天導界 ゴメイ 前野智昭
天導界 シメイ 遠藤綾
天導界 ガイメイ 白熊寛嗣
さらに公式キャラクターページでは、3年前に紫音や龍成と共に妖邪界へ向かった二代目サムライトルーパーとして、島津瞬、黒田清雲、加藤忠義の設定と担当声優も公開されています。
初代だけを知っている人がこの表を見ると、おそらく最初に目が止まるのは「真田遼」の横でしょう。
そこには今も、草尾毅さんの名前があります。
でも、もっと重要なのはその隣です。
当麻も、征士も、伸も、シュウもいる。ただし、声の受け継がれ方は全員同じではありません。

初代サムライトルーパーの声優は『鎧真伝』で誰が続投・交代した?
初代五勇士では、真田遼・毛利伸・秀麗黄の3人が初代と同じ演者で、羽柴当麻と伊達征士の2人は新キャストになっています。
整理すると、こうです。
- 真田遼:草尾毅さん → 草尾毅さん
- 羽柴当麻:竹村拓さん → 野島裕史さん
- 伊達征士:中村大樹さん → 置鮎龍太郎さん
- 毛利伸:佐々木望さん → 佐々木望さん
- 秀麗黄:西村智博さん → 西村朋紘さん
ここで、とくに注意したいのが秀麗黄役は声優交代ではないという点です。
初代で「西村智博」名義だった西村さんは、のちに「西村朋紘」名義へ改名しています。そのため表記だけを見ると別人のように見えますが、同じ演者です。
つまり初代五勇士で演者が変わったのは、羽柴当麻と伊達征士の2人。
『鎧真伝』公式では当麻を野島裕史さん、征士を置鮎龍太郎さん、毛利伸を佐々木望さん、秀麗黄を西村朋紘さんが担当しています。
周辺人物も変化しています。
ナスティ柳生は初代の日下部かおりさんから木下紗華さんへ、山野純は渡辺久美子さんから下野紘さんへ交代しました。『鎧真伝』のナスティは、35年前に初代サムライトルーパーと共に戦った人物としてDSTの司令官を務めています。
これは単なるリメイクのキャスト変更とは意味が違います。
『鎧真伝』第1話では、かつての妖邪界による襲撃から35年が経過した世界であることが明示されています。つまり登場人物たちは、1988年版とよく似た別世界へ配置し直されたのではなく、本当に時間を重ねた先へ立っているのです。
だからこそ、同じ声もあれば違う声もある。
その不揃いさが、むしろ「35年」という時間を妙に生々しく感じさせます。
声優交代から考察する『サムライトルーパー』の世代継承
ネットでは長寿アニメの旧キャラクターが再登場すると、「オリジナル声優が続投したのか」「声優が変わったのか」という二択で語られがちです。
もちろん、それは大事です。
ただ、『鎧真伝サムライトルーパー』については、僕はそこだけを見ると作品が仕掛けている面白さを半分ほど見落としてしまう気がしています。
注目したいのは、初代五勇士が3人続投・2人交代という均一ではない状態で戻ってきたことです。
全員同じでもない。
全員違うわけでもない。
一見すると制作上の事情が反映された結果にすぎないようにも見えます。実際、個々のキャスティング理由について公式に説明されていない以上、そこを勝手に断定することはできません。
それでも物語側の事実と重ねると、妙に意味深な輪郭が現れます。
『鎧真伝』は、第1話の時点で「35年後」であることを明確にしています。さらにナスティは「初代と共に戦った生き証人」としてDSTを率い、新世代を育成する側へ回っています。
この小さな事実をキャスト表と重ねると、僕にはある仮説が浮かびます。
『鎧真伝』が描いているのは、過去を完全保存する「復活」ではなく、残るものと変わるものが混在した「継承」なのではないか。
初代『鎧伝サムライトルーパー』の鎧は、そもそも単なる武器ではありません。
仁・義・礼・智・信という心と結びつき、それを誰が、どんな精神で纏うのかが問われ続けてきました。
つまりこのシリーズにとって重要なのは「同じ形のものを永遠に保存すること」ではなく、意味を受け渡していくことだったとも読めます。
そう考えると、『鎧真伝』のキャスト構成まで妙に作品テーマと響き合ってくるんですよね。
草尾毅さんのリョウという「音」は1988年から2026年へつながっている。
佐々木望さんのシンも、西村朋紘さんのシュウもそうです。
その一方で、トウマとセイジには野島裕史さん、置鮎龍太郎さんという新しい声が与えられた。
残った音と、変わった音。
これ、ただのキャスト表じゃない。
約38年という時間が、目ではなく耳に現れているように僕には感じられます。
そして何より美しいのは、かつて「鎧を受け継ぐ少年」だった真田遼たちが、今度は新しい世代から見れば歴史の側にいることです。
1988年には未来へ走っていた主人公が、2026年には過去と現在をつなぐ側へ回る。
……時間って、こんなふうにキャラクターの立場まで反転させるんだな。
声優まで完全に同じ状態で再現することだけが「愛」ではないのでしょう。
変わってしまったものを消さず、変わらず残ったものも捨てず、その両方を抱えたまま次へ進む。
もし『鎧真伝』というタイトルの「真伝」に、単なる新シリーズ以上の意味を読み取るなら、僕はその核心の一つがここにあるのではないかと思っています。
まとめ
初代『鎧伝サムライトルーパー』の五勇士を演じたのは、真田遼役の草尾毅さん、羽柴当麻役の竹村拓さん、伊達征士役の中村大樹さん、毛利伸役の佐々木望さん、秀麗黄役の西村智博さんです。
五勇士役の5人はNG5として作品外でも活動し、2018年の30周年イベントではほぼ30年ぶりに勢揃いしました。
2026年の正統続編『鎧真伝サムライトルーパー』では、凱役の石橋陽彩さんをはじめとする新世代キャストが物語の中心を担う一方、初代キャラクターも登場しています。
初代五勇士では草尾毅さん、佐々木望さん、西村朋紘さんが同役を担当し、当麻は野島裕史さん、征士は置鮎龍太郎さんへ交代しました。
「西村智博」と「西村朋紘」は同一人物なので、実際の続投は2人ではなく3人です。
声優一覧だけを見れば、それは名前の集合にすぎません。
けれど1988年と2026年を並べた瞬間、その表の中に「変わったもの」と「変わらなかったもの」が浮かび上がる。
鎧を受け継ぐ物語だからこそ、声まで含めてその時間を追ってみると、『サムライトルーパー』という作品の輪郭はもう一段深く見えてくるのではないでしょうか。
よくある質問
初代サムライトルーパーの主人公・真田遼の声優は誰?
真田遼/烈火のリョウを演じたのは草尾毅さんです。
2026年の『鎧真伝サムライトルーパー』でも真田遼役を草尾毅さんが担当しており、初代から同じ演者が続投しています。
初代『鎧伝サムライトルーパー』の五勇士の声優は?
真田遼が草尾毅さん、羽柴当麻が竹村拓さん、伊達征士が中村大樹さん、毛利伸が佐々木望さん、秀麗黄が西村智博さんです。
この5人はNG5として作品外でも活動しました。
『鎧真伝サムライトルーパー』で初代声優は全員続投している?
全員ではありません。
真田遼は草尾毅さん、毛利伸は佐々木望さん、秀麗黄は西村朋紘さんが初代から同役を担当しています。一方、羽柴当麻は竹村拓さんから野島裕史さん、伊達征士は中村大樹さんから置鮎龍太郎さんへ変更されています。
なお、西村朋紘さんは初代当時「西村智博」名義で活動していた同一人物です。
執筆:相沢 透(あいざわ)
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