『サムライトルーパー』のOP歌詞を調べる際は、新作『鎧真伝サムライトルーパー』の「YOAKE」と、旧作『鎧伝サムライトルーパー』をめぐる「主題歌パクリ説」を分けて考える必要があります。
新作OP「YOAKE」はblank paperが作詞・作曲・編曲を担当。一方、ネット上の「パクリ」という話題は、主に旧作の初期OPや『聖闘士星矢』、さらにPet Shop Boys「It’s A Sin」との類似を指摘する声から広がったものです。ただし、今回確認できる資料だけでは、盗用を事実と断定できる根拠はありません。
『サムライトルーパー』OP歌詞はどの曲?新作「YOAKE」を整理
まず混同しやすいところから整理しておきましょう。
今回、歌詞情報として確認できるのは『鎧真伝サムライトルーパー』のオープニング曲「YOAKE」です。
楽曲情報は次のようになっています。
- 曲名:YOAKE
- アーティスト:blank paper
- タイアップ:『鎧真伝サムライトルーパー』オープニング
- 作詞:blank paper
- 作曲:blank paper
- 編曲:blank paper
- 発売日:2026年1月7日
つまり、「サムライトルーパー OP 歌詞」と検索したとき、2026年の新作について知りたいのであれば、中心になるのはこの「YOAKE」です。
歌詞全文をここに掲載することはできませんが、内容を見ると、かなり明確な方向性があります。
描かれているのは、混乱した世界の中で目を覚まし、剣を取り、崩れかけた状況を突き破って次へ進もうとする姿です。
「夜明け」というタイトルそのものが象徴的でしょう。
旧作を知っている人ほど、この言葉を単なる「朝」の意味だけでは受け取れないのではないでしょうか。
長い時間を経て再び『サムライトルーパー』という名前が動き出す。その新しい始まりを「YOAKE」と呼ぶ。
……こういうタイトルを正面から置かれると、さすがに少し胸がざわつきます。
「YOAKE」の歌詞に込められているもの
歌詞には、剣、戦士、警告を思わせる音、崩れる世界、未来への合図といった、バトル作品らしいイメージが連続して登場します。
ただし、興味深いのは「敵を倒す」ことだけを歌っているわけではない点です。
中心にあるのは、壊れた状況からもう一度始めることです。
世界そのものが揺らいでいる。
その中で自分の内側にあるものが目覚め、前へ進む。
だから「YOAKE」は、ヒーローの勝利を宣言する歌というより、戦いが始まる直前の覚醒を描いた歌として読むほうがしっくりきます。
新世代の『サムライトルーパー』に「再生」のイメージを重ねた主題歌、と考えることもできそうです。
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『サムライトルーパー』主題歌パクリ説とは?何が似ていると言われたのか
一方、「サムライトルーパー 主題歌 パクリ」という検索ワードで語られてきた話は、基本的に新作「YOAKE」とは別です。
話題の中心にあるのは、1988年から1989年に放送された旧作『鎧伝サムライトルーパー』です。
旧作は1988年4月30日から1989年3月4日まで、名古屋テレビ制作・テレビ朝日系列で放送され、全39話が制作されました。
現代の新宿に妖邪帝王アラゴ率いる勢力が現れ、それに対して特殊な鎧をまとう5人の少年たちが戦う物語です。
この作品の主題歌について、「別作品や別楽曲に似ているのではないか」という声がネット上で語られてきました。
代表的なのが、次の2方向です。
- 『聖闘士星矢』と作品・主題歌の雰囲気が似ているという説
- 旧作初期OP「スターダストアイズ」がPet Shop Boys「It’s A Sin」に似ているという説
ここはかなり重要です。
「サムライトルーパーの主題歌は聖闘士星矢のパクリ」という一文だけが独り歩きしていますが、実際には作品コンセプトの類似と、楽曲そのものの類似を指摘する話が混ざっています。
そこを分解しないと、話が見えなくなります。

なぜ『聖闘士星矢』のパクリと言われるのか
参考資料では、『サムライトルーパー』と『聖闘士星矢』の共通点として、1980年代らしいロック調の主題歌、若い戦士たち、特殊な鎧を身につけて戦う構図などが挙げられています。
確かに、初見の印象だけを並べれば似ています。
若い男性戦士が複数登場する。
それぞれ特徴のある防具をまとう。
人知を超えた敵と戦う。
そして主題歌も、勢いのあるサウンドで物語を押し出していく。
1986年にテレビアニメが始まった『聖闘士星矢』の後に、1988年から『鎧伝サムライトルーパー』が放送されたため、当時の視聴者が両者を重ねて見たとしても不思議ではありません。
実際、紹介されたSNS投稿の中にも、当時『聖闘士星矢』のファンだった人物が『サムライトルーパー』に対して「パクリ」という印象を持っていたことを振り返る声があります。
ただ、これだけで主題歌の盗用を証明することはできません。
同じ時代のヒーローアニメで、似たテンポ感や音色、熱量を持つ楽曲が作られること自体は十分にあり得るからです。
むしろ僕が気になるのは、「曲が似ている」という話に、鎧をまとう少年戦士という作品イメージまで無意識に加算されていることです。
耳だけで比べているようで、実は目から入った記憶も一緒に判定している。
この可能性はかなり大きいと思います。
「音楽担当者が同じ」という説は慎重に見るべき
参考記事では、両作品の音楽制作に関わった人物が共通しているという見方にも触れています。
ただし、今回提示された資料内には、具体的な担当者名や制作クレジットを照合した根拠までは示されていません。
そのため、「スタッフが同じだから似た」と断定するのは避けるべきでしょう。
こうしたパクリ論で一番危険なのは、「似ている」という感覚から原因まで一気に確定してしまうことです。
似ている。
だから同じ人が作った。
だから流用した。
この3段階は、全部別々に証拠が必要です。
「スターダストアイズ」とPet Shop Boys「It’s A Sin」の関係は?
もう一つ、より楽曲そのものに踏み込んだ指摘があります。
ネット上では、『鎧伝サムライトルーパー』の初期OP「スターダストアイズ」について、Pet Shop Boysの「It’s A Sin」を連想するという声が以前から存在します。
今回の参考資料にも、2010年や2017年のSNS投稿として、この2曲を直接結びつける発言が紹介されています。
つまり、「サムライトルーパー 主題歌 パクリ」という検索ワードは、『聖闘士星矢』だけを指しているわけではありません。
ここが検索結果だけを眺めたときに最も混乱しやすい部分です。
では、本当にパクリなのか。
現時点で提示されている情報だけから言えば、答えは「似ているという感想は存在するが、盗用と断定できる材料は示されていない」になります。
法的・音楽学的に盗用を論じるなら、メロディー、コード進行、リズム、編曲、構成などを具体的に比較する必要があります。
「聴いた印象が似ている」ことと、「楽曲を盗用した」ことは同じではありません。
ここを分けて考えるべきです。
1980年代という時代も無視できない
さらに考えたいのが、1980年代後半という時代です。
シンセサイザーを前面に出したポップス、電子的なリズム、力強いドラム、派手なサビ。
こうした音作りは日本だけでなく、欧米のポップミュージックにも広く見られました。
そのため、数十年後に楽曲を横断的に聴くと、「この音、どこかで聞いた」と感じるケースは自然に増えます。
もちろん、それで個別の類似がすべて説明できるわけではありません。
ただし、時代に共有された音楽語法を無視して、似ている部分だけから「パクリ」と判断するのも乱暴です。
ネットの「パクリ説」をそのまま信じにくい理由
ネットでは「聖闘士星矢に似ている」「It’s A Sinに似ている」といった声が語られがちです。
でも僕は、この話を単純な「元ネタ探し」で終わらせると、かえって『サムライトルーパー』という作品の面白さを見誤る気がしています。
なぜなら、細部を見ていくと、この作品は「鎧を着た少年戦士」という外見上の近さ以上に、集団の中で一人ひとりが何を背負うのかを強く意識した作品だからです。
ここからは私見になります。
表面だけなら、『聖闘士星矢』と『サムライトルーパー』は確かに同じ棚に置けます。
しかし、「防具を身につける」という一つの記号が、同じ意味で使われているとは限りません。
むしろ重要なのは、その鎧によってキャラクターが何を獲得し、何を失うのかです。
これ、ただ「似たヒーロー企画が続いた」で終わらせるには、少し惜しい。
OP「YOAKE」から見える新旧サムライトルーパーの違いを考察
ここで新作「YOAKE」に戻ると、少し面白いものが見えてきます。
旧作をめぐる議論では、「何に似ているか」という外側の比較が繰り返されてきました。
ところが、新作のOPはタイトルからして「夜明け」です。
過去の何かを再現するというより、一度夜を通過したあとに別の場所へ進もうとしている。
歌詞にも、単純な勝利より「覚醒」「崩壊」「再生」を連想させる語彙が目立ちます。
僕はここに、新作の立ち位置そのものが表れているのではないかと感じます。
「剣」より重要なのは、その剣が置かれている状態ではないか
ネットではOP曲というと、「熱い」「かっこいい」「旧作っぽい」といった大きな印象で語られがちです。
でも、もっと細かく見ると気になる描写があります。
「YOAKE」の歌詞では、剣そのものだけでなく、使われずに残された剣や、錆びたものを思わせるイメージが置かれています。
ここが妙に引っかかる。
単に勇者が剣を持っているだけなら、もっと最初から英雄的に描けばいいはずです。
それなのに、一度置き去りにされたもの、古くなったもの、再び目覚めるものが並ぶ。
だとすれば、このOPが歌っているのは新しい戦士の誕生だけではなく、一度過去になった『サムライトルーパー』という物語そのものの再起動なのではないでしょうか。
旧作が1988年に始まり、そして2026年に「YOAKE」という曲を掲げた新たな『鎧真伝サムライトルーパー』が現れる。
この時間差まで含めて考えると、「夜明け」という言葉の重みが変わってきます。
これ、ただのカッコいいアニソンタイトルで片付けるには出来すぎているんですよね。

「パクリ説」と新作OPをつなぐと見えてくるもの
もしこの読み方が正しいなら、さらに面白いことがあります。
旧作は長年、「聖闘士星矢に似ている」「海外ポップスに似た曲がある」と、何かと比較されてきました。
つまり『サムライトルーパー』という作品は、最初からずっと「何かの後に生まれた作品」として見られやすかった。
しかし新作OPの「YOAKE」は、そこから一歩外へ出ようとしているように見えます。
過去を否定するのではない。
古い剣も、傷も、夜も抱えたまま、それでも次の場所へ行く。
もし意図的にそう設計されているなら、この曲は新作の主題歌であると同時に、長く比較され続けてきたシリーズ自身への回答にもなります。
「誰かに似ているか」ではなく、「ここから何になるのか」。
そんな宣言だとしたら。
……ちょっとゾクッとします。
『サムライトルーパー』OP歌詞と主題歌パクリ説の結論
『サムライトルーパー』のOPについて調べる場合、まず新作と旧作を分けることが重要です。
2026年の『鎧真伝サムライトルーパー』では、blank paperが作詞・作曲・編曲を手がけた「YOAKE」がオープニング曲となっています。
一方、「主題歌パクリ説」は主として旧作『鎧伝サムライトルーパー』をめぐる話で、『聖闘士星矢』との作品・音楽イメージの類似や、初期OP「スターダストアイズ」とPet Shop Boys「It’s A Sin」を結びつける声が存在します。
ただし、今回確認できる資料では、盗用を裏付ける客観的な検証結果までは示されていません。
したがって、現状は「類似を感じる視聴者がいる」という事実と、「パクリだった」という断定を分けて扱うのが妥当です。
そして個人的には、新作「YOAKE」が過去との比較ではなく、「壊れたものから再び始まる」という言葉を選んでいることのほうが気になります。
何十年も「何かに似ている」と語られたシリーズが、新しい夜明けを歌う。
その構図そのものが、もう一つの物語なのかもしれません。
よくある質問
『サムライトルーパー』2026年版のOP曲は何ですか?
『鎧真伝サムライトルーパー』のオープニング曲はblank paperの「YOAKE」です。作詞・作曲・編曲はいずれもblank paperが担当し、発売日は2026年1月7日とされています。
『サムライトルーパー』の主題歌は『聖闘士星矢』のパクリですか?
両作品の鎧戦士という設定や、1980年代アニメらしい音楽の雰囲気が似ているという意見はあります。ただし、今回確認できる資料だけでは、盗用だったと断定できる根拠はありません。
「スターダストアイズ」は何に似ていると言われていますか?
ネット上では、旧作『鎧伝サムライトルーパー』の初期OP「スターダストアイズ」と、Pet Shop Boysの「It’s A Sin」を結びつける声があります。ただし、これも類似を指摘する意見と、盗用の事実認定は分けて考える必要があります。
執筆:相沢 透
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