『ブラックトーチ』と『呪術廻戦』は確かに似ていますが、物語の核となる「宿主と怪物の関係」はむしろ正反対です。
2026年夏アニメとして注目を集める『BLACK TORCH』は、物ノ怪、超人的な主人公、体内に宿る強大な存在、対怪異組織など、『呪術廻戦』を連想させる要素がかなり多い作品です。
ただ、似ている部分だけを並べると、この作品のいちばん面白いところを見落としてしまう。僕がどうしても引っかかるのは、我妻弐郎と羅睺が「敵同士」ではなく、少しずつ互いを選び直していくことなんです。
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『ブラックトーチ』と『呪術廻戦』は似てる?結論から比較
2026年7月23日付で紹介された海外記事では、アニメ『BLACK TORCH』が『呪術廻戦』に似ているとして話題になり、3話放送時点で2026年夏の注目アクション作品の一つになっていると伝えられました。
記事では、『呪術廻戦』の続編を待つ視聴者に向く作品として『BLACK TORCH』を挙げています。
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実際、両作品を表面的な設定だけで比較すると、驚くほど対応する要素があります。
比較ポイント 『BLACK TORCH』 『呪術廻戦』
主人公 我妻弐郎 虎杖悠仁
主人公の特徴 高い身体能力、動物と会話できる 並外れた身体能力
超自然的な存在 物ノ怪 呪い・呪霊
主人公に関わる強大な存在 羅睺 両面宿儺
怪異への対抗勢力 公儀隠密局 呪術師・呪術高専
祖父との関係 忍者の末裔として祖父に育てられる 第1話で祖父の死が主人公の原点になる
基本構造 少年+物ノ怪の力 少年+呪いの王
二者の関係 共闘へ向かう 根本的に対立する
なお、元記事では主人公名が翻訳上「東次郎」「東二郎」などと表記されていますが、アニメ公式での名前は我妻弐郎(あづま・じろう)です。
また、元記事では制作スタジオについて異なる表記がありますが、TVアニメ公式および制作会社の発表ではアニメーション制作は100studioとされています。原作はタカキツヨシさん、監督は馬引圭さん、シリーズ構成・脚本は市川十億衛門さんです。
こうして要素だけ抜き出せば、「たしかに似ている」と感じるのは自然でしょう。
でも、それだけでは「『呪術廻戦』のような作品」で終わってしまう。ここからが大事です。
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『ブラックトーチ』と『呪術廻戦』の共通点はどこ?
両作品が比較される最大の理由は、一つの設定が同じだからではありません。
主人公、怪異、体内の強大な存在、専門組織、チーム戦という複数の構造が重なっているからです。
共通点1:人間社会の裏側に怪異が存在する
『BLACK TORCH』では、人間の世界のすぐそばに「物ノ怪」が存在しています。
公式設定でも、物ノ怪の監視と排除を行う国の秘密組織「公儀隠密局」が存在し、弐郎は羅睺との出会いをきっかけに、その世界へ踏み込んでいきます。
一方、『呪術廻戦』では、人間の日常の裏側で「呪い」が人々を脅かし、それに対処する呪術師が活動しています。
つまり両作品とも、「普通に生きていた人々には見えにくい怪異の世界が、日常と重なって存在している」という現代怪異バトルの構造を持っています。
元記事が『BLACK TORCH』の物ノ怪を『呪術廻戦』の呪いになぞらえたのも、この第一印象が非常に強いからでしょう。
ただし、『BLACK TORCH』の物ノ怪は「人類の敵」という一枚岩ではありません。
羅睺そのものが、その証明です。
ここ、地味に大きい。
怪物を倒す物語に見せておいて、その中心にいる怪物と主人公が最も深い関係を築いていく。最初から作品の倫理が少しねじれているんですよね。
共通点2:主人公が人間離れした身体能力を持つ
弐郎は忍者の末裔として祖父に鍛えられており、もともと高い身体能力を持っています。
さらに生まれつき動物と会話できる能力があり、普通の高校生とは明確に違う存在として物語が始まります。公式プロフィールでも、粗野で喧嘩っ早い一方、情に厚く面倒見のよい人物として紹介されています。
虎杖悠仁もまた、『呪術廻戦』第1話の時点から並外れた身体能力を持つ高校生です。公式サイトでは、宿儺の猛毒にも耐えられる極めて特殊な存在として説明されています。
つまり二人とも、「怪異の力を手に入れたから強い主人公」ではありません。
怪異と接触する前から、すでに人間の基準から少し外れている。
この順序が同じなんです。
普通の少年が突然スーパーパワーをもらう構造ではなく、「そもそも何かがおかしかった少年」が、怪異との接触によって本来いるべきだった異常な世界へ引きずり込まれる。
この感覚はかなり近いと思います。
共通点3:主人公の内側に圧倒的な存在が入る
そして、最も『呪術廻戦』との比較を生みやすいのがここでしょう。
『BLACK TORCH』では弐郎と伝説の物ノ怪・羅睺が深く結びつき、その力が物語の中心になります。
『呪術廻戦』では、虎杖が特級呪物である宿儺の指を取り込み、「呪いの王」両面宿儺を受肉させます。公式設定でも宿儺は虎杖の体に受肉した存在として説明されています。
外から見れば、
「高校生の主人公」
「人外級の身体能力」
「超常的な怪物」
「その怪物の力を宿す」
という並びになる。
そりゃ似て見えるよな、と思います。
元記事でも、この弐郎と羅睺の構図が虎杖と宿儺を連想させる大きな理由として挙げられていました。
しかし、実はこの似ている部分こそが、両作品を真逆の方向へ分岐させます。
そこは後ほど詳しく触れます。

共通点4:怪異を排除する専門組織に主人公が入る
怪物の力を得た主人公が、そのまま自由に戦い続けるわけではない点も似ています。
『BLACK TORCH』では、物ノ怪の監視と排除を行う国の秘密組織「公儀隠密局」が登場します。
弐郎はやがてその中の《黒の灯火(BLACK TORCH)》に関わり、鬼子母神一華や桐原零司など、個性の異なるメンバーと行動するようになります。公式プロフィールでは弐郎の所属は公儀隠密局特務二課とされています。
『呪術廻戦』でも虎杖は東京都立呪術高等専門学校へ入り、伏黒恵、釘崎野薔薇、五条悟ら呪術師の世界へ組み込まれていきます。
つまり、「危険な存在を抱えた主人公を組織が警戒しながら、その力を利用する」という構造まで重なるわけです。
主人公は味方になった瞬間から完全に信用されているわけではない。
強力すぎる力そのものが、同時に疑われる理由にもなる。
バトル漫画として、この緊張感はかなり重要です。
共通点5:祖父が主人公を怪異の世界へつなぐ
元記事が面白い指摘をしているのが、祖父の存在です。
弐郎は忍者の末裔として祖父・我妻寿正に育てられ、武術を叩き込まれています。公式キャストコメントでも、寿正が弐郎を厳しく鍛えたこと、その背景に愛情があったことが語られています。
虎杖もまた、第1話で祖父の死を経験します。
『呪術廻戦』公式の第1話紹介でも、祖父が亡くなった夜に伏黒と出会い、そこから呪いの事件へ巻き込まれていく流れが確認できます。
もちろん祖父の役割は同じではありません。
ただ、「家族がほとんど描かれない少年」と「祖父から受け取ったもの」が主人公の精神的な根にある点は共通しています。
力の継承ではなく、生き方の継承。
少年バトル作品ではよく使われる構造ではありますが、『BLACK TORCH』と『呪術廻戦』は主人公の初期配置まで重なるため、余計に似ている印象を強めているのでしょう。
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『ブラックトーチ』と『呪術廻戦』の最大の違いは羅睺と宿儺
ここからが、本当に面白いところです。
『BLACK TORCH』と『呪術廻戦』の最大の違いは、怪物のデザインでもバトルシステムでもありません。
主人公の中にいる圧倒的な存在が、「主人公を生かしたいのか」「主人公などどうでもいいのか」という一点です。
羅睺は弐郎の命を守る
元記事でも強調されていたのが、羅睺は単純な悪ではないということです。
羅睺はかつて「黒き凶星」と呼ばれた伝説級の物ノ怪であり、周囲から危険視されるほどの力を持っています。ところが、その存在は弐郎をただ利用するためだけに寄生しているわけではありません。
物語が進むにつれて、二人は互いに力を貸し、信頼を積み重ねていきます。
これは「体の中に怪物がいる」という外形だけを見れば宿儺と似ていますが、物語上の役割はかなり違います。
羅睺は弐郎の人生を侵食する異物でありながら、同時に弐郎を救う存在でもある。
敵なのか、相棒なのか。
その境界線が少しずつ動いていくところに『BLACK TORCH』の感情的な中心があります。
宿儺と虎杖は根本的に利害が一致していない
対して両面宿儺は、虎杖の内側に存在しているからといって、虎杖の味方ではありません。
公式設定でも宿儺は「呪いの王」であり、人類に敵対する存在として描かれています。
虎杖と宿儺の関係には、常に「同じ肉体を共有していても目的は別」という恐怖があります。
つまり、
『BLACK TORCH』は「人間と怪物が理解し合えるのか」を進めていく物語。
『呪術廻戦』は「理解し合えない存在を内側に抱えた人間はどう生きるのか」を突きつける物語。
少なくとも主人公と内なる存在の関係に限れば、かなり方向性が違います。
見た目は似ている。
でも心臓部が逆なんです。
ここを見ずに「ブラックトーチは呪術廻戦に似てる」で止めてしまうと、かなりもったいないと思います。
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『ブラックトーチ』独自の魅力は「忍者×物ノ怪×相棒」にある
『BLACK TORCH』を『呪術廻戦』の代替作品としてだけ見るのも、少し違います。
作品の根にあるのは、むしろ日本の忍者ものと妖怪ものを現代的な少年バトルへ接続した感触です。
弐郎は忍者の末裔。
羅睺は伝説の物ノ怪。
二人を追う公儀隠密局も、名称からして近代的な組織というより「現代まで生き残った異能の裏社会」を思わせます。
ここが呪術師を養成する学校を中心に据えた『呪術廻戦』とはかなり違います。
『呪術廻戦』は「学校」「等級」「任務」といった制度の中へ虎杖が入っていきます。
『BLACK TORCH』には組織こそありますが、弐郎の戦い方には、祖父から教え込まれた武術や忍の系譜が色濃く残っています。
要するに、同じ現代怪異バトルでも原液が違う。
片方は「呪術」。
もう片方は「忍と物ノ怪」。
アニメでテンポの速い肉弾戦だけを切り取ると似て見えますが、世界観を支えている文化的モチーフまで見ると、輪郭はかなり離れていきます。
そして僕が『BLACK TORCH』らしいと思うのは、弐郎が最初から「人間ではないもの」に対して妙に近いことです。
彼は動物と話せます。
この能力、一見すると序盤のキャラクター付けのように見えるんですよね。
でも、たぶんそれだけではない。

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なぜ弐郎は動物と話せる?『呪術廻戦』との違いから考察
ネットでは『BLACK TORCH』について、「虎杖のような身体能力の高い少年が羅睺という強大な存在を宿すから『呪術廻戦』に似ている」と語られがちです。
確かに、構造だけ見ればそうです。
でも僕はむしろ、弐郎が羅睺と出会うより前から動物と会話できたことの方が重要ではないかと思っています。
なぜなら、この設定があることで、弐郎は最初から「人間と人外の境界線」に立っているからです。
動物と話せる能力は羅睺との関係の予告だった?
弐郎は生まれつき動物と会話できます。
そして公式プロフィールでは、近所の犬や猫にも手を差し伸べるほど情の厚い人物として紹介されています。
ここを単なる「優しい主人公ですよ」という説明として読むこともできます。
でも、羅睺との関係まで見たあとでは、違う意味に見えてくる。
弐郎は物語が始まった時点から、人間以外の存在にも「意思がある」ことを知っているんです。
犬にも。
猫にも。
そして、物ノ怪にも。
つまり弐郎にとって、羅睺は初めて出会った「理解不能な怪物」ではありません。
すごく強いし、危険だし、普通の動物とは比較にならない。それでも弐郎の世界観からすれば、「人間ではないけれど、話せる相手」の延長線上に羅睺を置くことができる。
これ、かなり重要な仕込みなんじゃないか。
虎杖と宿儺には最初から越えられない断絶がある
一方、虎杖と宿儺の間には、同じような橋がありません。
虎杖は人を助けようとする側に立ち、宿儺は人間の倫理によって行動する存在ではない。
同じ肉体を共有することになっても、それは互いを理解するための装置ではなく、むしろ「これほど近くにいるのに分かり合えない」という残酷さを増幅させています。
ここまで並べると、『BLACK TORCH』と『呪術廻戦』は同じ設定を使っているというより、似た初期配置から正反対の問いを立てているように見えてきます。
『呪術廻戦』が、
「人間の内側に、人間とは相容れない怪物がいたら?」
という物語なら、
『BLACK TORCH』は、
「怪物だと思っていた存在にも心があると分かったら?」
という物語なのではないか。
──だとしたら、「動物と話せる」という地味な能力が、とんでもなく綺麗に作品全体のテーマとつながってくる。
こういうの、気づくとゾクッとするんですよね。
羅睺は「倒すべき怪物」という前提そのものを壊す
さらに重要なのは、公儀隠密局が物ノ怪を監視・排除する側の組織だということです。
組織の論理から見れば、強大な物ノ怪である羅睺は当然ながら危険です。
でも弐郎は羅睺と直接言葉を交わしている。
ここに認識のズレが生まれます。
組織は「種」として物ノ怪を見る。
弐郎は「個」として羅睺を見る。
単なる怪物退治の作品なら、危険な怪物を倒せば話は終わります。
けれど『BLACK TORCH』では、主人公自身が「本当に全部倒していいのか?」という問いを作品世界へ持ち込む構造になっているように見えるんです。
だから羅睺との融合は、パワーアップイベントだけではない。
弐郎自身が、人間と物ノ怪の境界線を肉体ごと踏み越える出来事でもある。
この作品のタイトルである「BLACK TORCH=黒の灯火」が組織名として使われていることまで考えると、黒は単純な悪の色ではありません。
危険だと恐れられているものの中にも、誰かを照らす火がある。
そんな読み方すらできてしまう。
いや、ここまで来ると「宿儺と似ているから」で終わらせる方が難しいです。
『ブラックトーチ』が2026年にアニメ化された意味
元記事でもう一つ注目されていたのが、原作漫画の立ち位置です。
『BLACK TORCH』はタカキツヨシさんによる漫画で、集英社「ジャンプSQ.」と「少年ジャンプ+」で2017年から2018年にかけて連載されました。
現在、原作コミックスは全5巻です。100studioもアニメ化発表時に、原作が2017年から2018年に連載された作品であることを紹介しています。
元記事では「連載途中で終了した作品がアニメ化されたことへの驚き」が取り上げられていました。
たしかに、連載終了からかなり時間が経過した全5巻の作品が2026年にテレビアニメとして前面に戻ってきたこと自体、かなり珍しい動きです。
しかも、2026年夏というタイミングで見ると興味深い。
『呪術廻戦』をはじめ、現代を舞台にした怪異バトルの文法は、アニメ視聴者にすでに広く共有されています。
だからこそ『BLACK TORCH』を初めて見る視聴者が、
「呪術廻戦っぽい」
と感じることは避けられないでしょう。
でも原作の連載開始は2017年です。
『呪術廻戦』の連載開始より前から『BLACK TORCH』は存在していました。
ここは比較するときに忘れたくない部分です。
現在のアニメ視聴者が『呪術廻戦』を基準に『BLACK TORCH』を見ることと、『BLACK TORCH』が『呪術廻戦』を模倣して生まれたことは、まったく同じではありません。
時系列を外すと、「似ている」という言葉は簡単に「パクリなのでは?」という誤解へ変わってしまう。
個人的には、この二作品はコピー元とコピー先として見るよりも、少年漫画が長く育ててきた怪異バトルの文法から、別々の答えを出した作品として見る方がずっと面白いと思います。
『ブラックトーチ』は「新しい呪術廻戦」なのか
2026年7月23日付の元記事では、『BLACK TORCH』が2026年夏の注目アクションアニメの一つとなり、『呪術廻戦』の次の展開を待つファンにも向く作品として紹介されました。
スピーディーなアクション、人間と怪異との戦闘、怪異対策組織、個性的なチームメンバー。
このあたりを求める視聴者なら、確かに相性はいいでしょう。
ただ、「新しい呪術廻戦」という呼び方には、僕は少しだけ引っかかります。
似ていることは事実です。
でも、『BLACK TORCH』が本当に面白くなるのは、似ている構図が崩れ始めてからだからです。
虎杖と宿儺を見ていると、同じ肉体の中にいる二人がいつ決定的な破局を迎えるのかという恐怖がつきまといます。
弐郎と羅睺を見ていると、逆に「この人間と物ノ怪は、どこまで互いを信じられるのか」が気になってくる。
同じ「少年+怪物」なのに、感情のベクトルが逆向きなんです。
そして、その違いはバトルにも響いてくる。
敵の力を仕方なく利用する戦いと、相棒の力を信じて預け合う戦いでは、同じ必殺技でも意味が違う。
強さとは、より巨大なエネルギーを出せることなのか。
それとも、自分ではない存在に背中を預けられることなのか。
『BLACK TORCH』が進んでいく方向には、後者の問いがずっと潜んでいるように感じます。
この作品、派手な物ノ怪バトルの皮をかぶっていますが、芯にあるのは意外なくらい「信頼」の話なのかもしれません。
まとめ:『ブラックトーチ』と『呪術廻戦』は似ているが、物語の答えは違う
『BLACK TORCH』と『呪術廻戦』には、人外級の身体能力を持つ高校生、超自然的な怪異、主人公と結びつく強大な存在、怪異を排除する専門組織、チームによる戦闘など、多くの共通点があります。
2026年7月23日付の海外記事で両作品が比較され、『BLACK TORCH』が『呪術廻戦』ファンにも注目される作品として紹介されたのは、こうした類似点を考えれば不思議ではありません。
しかし最大の違いは、我妻弐郎と羅睺が信頼関係を築いていくのに対し、虎杖悠仁と両面宿儺は根本的に対立する存在であることです。
そして僕がとくに面白いと思うのは、弐郎が羅睺と出会う前から「動物と話せる少年」だったことです。
人間ではない存在にも意思がある。
話せば分かるかもしれない。
その価値観を最初から持っていた弐郎だからこそ、伝説の物ノ怪である羅睺を「倒す対象」だけではなく「一人の相手」として見ることができたのではないでしょうか。
『呪術廻戦』と似た構図から始まりながら、最後に問いかけているものが違う。
そこまで見えた瞬間、『BLACK TORCH』は誰かの代わりではなく、ちゃんと『BLACK TORCH』になる。
僕は、その境目がこの作品でいちばん好きです。
よくある質問
『ブラックトーチ』は『呪術廻戦』のパクリですか?
単純にパクリと判断するのは適切ではありません。超常的な怪異、身体能力の高い主人公、強大な人外存在との結びつきなど共通する要素はありますが、『BLACK TORCH』原作は2017年に連載が始まっており、両作品は主人公と怪物の関係性も大きく異なります。
『ブラックトーチ』の主人公と羅睺は虎杖と宿儺に似ていますか?
「主人公と強大な人外存在が深く結びつく」という構造は似ています。ただし羅睺と弐郎は共闘と信頼へ向かうのに対し、虎杖と宿儺は根本的な価値観や目的が一致していません。
『呪術廻戦』が好きなら『ブラックトーチ』も楽しめますか?
怪異バトル、肉弾戦、特殊能力を持つチーム、現代社会の裏側に存在する超常世界が好きなら共通して楽しみやすいでしょう。一方、『BLACK TORCH』は忍者や物ノ怪、弐郎と羅睺の相棒関係が強く、物語の味わいは別物です。



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