『杖と剣のウィストリア』では、ブルーノ先生やロッジ・ホランドらが死亡する一方、ユリウス、ロスティ、ワークナーのように「死亡したと思わせて生存・復活する」キャラも存在します。
だからこそ死亡キャラを調べるときは、単純に「倒された人物」を並べるだけでは足りません。死亡確定なのか、生存が判明したのか、現時点では生死を断定しにくいのかを分けて見ることが重要です。
※この記事は『杖と剣のウィストリア』原作漫画および前日譚に関する重要なネタバレを含みます。
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『杖と剣のウィストリア』死亡キャラ一覧|誰が死亡した?
まず結論から整理すると、作中で死亡が確認されている、あるいは死亡した可能性が極めて高い主要人物には、ブルーノ先生、ロッジ・ホランド、エヴァン・ガロード、チャールズらがいます。
一方で、ユリウス・レインバーグ、ロスティ・ナウマン、ワークナー・ノーグラムは一度「死」を強く意識させる展開がありながら、その後に生存・復活が判明しています。
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死亡キャラをざっくり分類すると、以下のようになります。
キャラクター 状況 主な経緯
ブルーノ先生 死亡 ダンジョン総合実習中に破滅の書と遭遇
学院教師11名 死亡 総合実習を襲撃した破滅の書による被害
ロッジ・ホランド 死亡 境界祭で魔物との戦闘中に命を落とす
エヴァン・ガロード 死亡 物語開始以前に首無しに殺害され、成り代わられていた
チャールズ 死亡 バアルを利用しようとして逆に取り込まれ、その後消滅
シェイド/モニカ・オーファン 生死不確定 エリザの魔法で特殊な棺に封じられる
ワルサー・リンデン 死亡した可能性が高い エドワルドらとの戦闘で敗北
ユリウス・レインバーグ 生存 死亡したように偽装され、秘密裏に活動
ロスティ・ナウマン 復活 ウィルを庇って消滅後、再び姿を現す
ワークナー・ノーグラム 生存 致命的な負傷後、「竜の鼓動」により回復
とくに注意したいのは、ネット上では「一度死亡したように描かれたキャラ」まで死亡一覧に含められることがある点です。
『杖と剣のウィストリア』は、読者に「本当に死んだ」と思わせてから状況を反転させる演出を何度か使っています。表面的な戦闘結果だけでは、生死を判断できない作品なんですよね。
そして、この構造こそが本作の死亡描写を面白くしています。
誰かが倒れた瞬間だけを見るのではなく、「その死が本物なのか」「その人物の正体に別の仕掛けがあるのか」まで読む必要がある。ここから主要キャラクターを個別に整理していきます。
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『杖と剣のウィストリア』で死亡したキャラと死因を整理
ブルーノ先生は破滅の書の襲撃で死亡
ブルーノ先生は、リガーデン魔法学院で教師を務めていた人物です。
ダンジョンで行われた総合実習の最中、「破滅の書(ゴーティア)」に所属する首無しとマルゼに遭遇し、命を落としました。
この場面が重いのは、ただ教師がひとり退場したからではありません。
それまでウィルたちにとってダンジョンは、危険こそあっても「学院の教育の延長線上」にある場所でした。しかし破滅の書が介入した瞬間、その安全装置が完全に壊されます。
さらに襲撃ではブルーノ先生だけでなく、複数の学院教師が犠牲になりました。
資料ではブルーノ先生以外にも教師11名が死亡したとされており、生徒側に死者は出なかったものの、学院側にはかなり大きな被害が発生しています。
ここで読者に突きつけられるのは、「先生がいるから大丈夫」という少年漫画的な安心感の崩壊です。
私はこの一連の展開を、『杖と剣のウィストリア』が単なる魔法学園ものから、破滅の書との本格的な戦争へ踏み込む最初の境界線だったと感じています。
首無しは後に物語全体へ深く関わる存在になりますが、その危険性を読者の頭ではなく感情に刻み込んだのが、ブルーノ先生たちの死でした。
ロッジ・ホランドは境界祭で死亡
ロッジ・ホランドは、炎の派閥に所属する上級魔導士です。
境界祭では警備を担当していましたが、破滅の書が引き起こした襲撃のなかで魔物と戦い、死亡しました。
ここで重要になるのが、敵側が用意していた「魔導士殺し」という存在です。
ロッジは本来、塔に所属する上級魔導士として高い戦闘力を持っています。しかし相手側には魔法への対策が施されており、自身の得意とする魔法を十分に機能させられませんでした。
つまり、この死は「ロッジが弱かったから起きた」わけではありません。
むしろ、破滅の書が魔導士社会の常識そのものを攻略する準備を進めていたことを示しています。
魔法が絶対的な価値を持つ世界で、「魔法が通用しない相手」が現れる。
その怖さを最も分かりやすい形で示した犠牲者のひとりがロッジでした。
ウィルが剣という異質な力を持つ意味も、このあたりからぐっと鮮明になります。
魔法至上主義の世界において、魔法を封じる敵が現れたとき、最後まで戦えるのは誰なのか。
ロッジの死は、その問いを静かに置いていったように思えます。
エヴァン・ガロードは物語開始前に死亡していた
エヴァン・ガロードは、本編だけを追っていると非常にややこしい人物です。
リガーデン魔法学院の教師であり、有望な人材を発掘する「発掘機関(ウォッチャー)」の一員だった人物ですが、前日譚で驚くべき事実が明らかになります。
本物のエヴァンは、物語開始以前にすでに首無しによって殺されていました。
つまり、ウィルやエルファリアに接触し、才能を見いだして学院へ導いた「エヴァン」は、本人ではありません。
首無しがエヴァンに成り代わっていたのです。
これは『杖と剣のウィストリア』の死亡キャラを整理するうえでかなり重要な情報です。
なぜなら、エヴァンの死は単なる過去の犠牲ではなく、ウィルとエルファリアの人生そのものに敵側が早い段階から関与していたことを意味するからです。
ここ、かなり不気味なんですよね。
ウィルが学院へ進み、エルファリアがその才能を認められる。その人生のスタート地点に、すでに首無しがいた。
結果だけを見れば、首無しの行動がウィルたちを現在の道へ導いたことになります。
敵による介入が主人公の成長のきっかけになっている。このねじれた因果関係は、本編だけでは見えにくい部分です。
前日譚まで読むと、首無しが「途中から現れた敵」ではないことが分かります。最初から物語の根の部分に触れていた存在だったわけです。

チャールズはバアルに取り込まれた末に死亡
チャールズは上院のクロイツに仕える副官として登場しますが、その裏では塔を裏切り、破滅の書に加担していました。
その後、天上の侵略者の王「バアル」に関わる計画を進めます。
ところが、自分たちが利用しようとした存在を完全には制御できませんでした。
チャールズはバアルに取り込まれる形で人間としての姿を失い、最終的にはウィルとリアーナによって倒され、消滅します。
この展開は『杖と剣のウィストリア』における悪役側の危うさを象徴しています。
破滅の書は強大な存在を利用して世界の秩序を覆そうとしますが、その力は「便利な兵器」ではない。
触れた側まで飲み込んでしまうものなんです。
個人的には、チャールズの最期からは「力を支配していると思っていた者が、実は力に支配されていた」という皮肉を感じます。
ウィルたちが自分自身の力と向き合い、仲間との関係を築きながら成長するのに対し、敵側には力を手段として扱いすぎた人物が少なくありません。
その対比も、本作の戦いを単純な善悪だけでは終わらせない要素になっています。
シェイドことモニカ・オーファンは死亡したのか
シェイドは「破滅の書」の幹部として活動する一方、モニカ・オーファンという名で風の派閥の副官を務めていた人物です。
つまり、塔の内部へ深く入り込んでいた裏切り者のひとりでした。
彼女の能力には他者の精神やトラウマを利用する性質があり、ユリウスとエマの事件にも深く関わっています。
最終的には後輩であるエリザの魔法によって、光も音も届かない特殊な棺へ封じられました。
ただし、ここは表現に注意が必要です。
一部の記事ではシェイドを死亡キャラとして扱っていますが、明確に死亡したと断定できる描写とは言いにくい状況です。
封印と死亡は同じではありません。
この作品では「死んだように見えた」というだけで後から状況が覆った例がすでに複数あります。
そのため現段階では、「死亡した可能性がある人物」または「再登場の余地が残る人物」と整理するほうが安全でしょう。
むしろ私は、ここまで明確に死亡を描かなかったこと自体に意味があるのでは、と感じています。
シェイドは他人の心の傷を利用してきた人物です。
そんな彼女が、外界との接触を断たれた空間へ閉じ込められる。
物理的な死よりも、彼女の能力や生き方に対する罰として設計された決着にも見えるんですよね。
ワルサー・リンデンは死亡した可能性が高い
ワルサー・リンデンは、もともと闇の派閥を率いていた魔導士です。
しかし物語が進むと塔を裏切って破滅の書側へ加担していたことが明らかになります。
戦いのなかでサリサやエドワルドと対峙し、最終的にはエドワルドの魔法によって敗北しました。
資料上では死亡として扱われることが多く、現状では死亡した可能性が高いキャラクターと考えてよいでしょう。
ただ、『杖と剣のウィストリア』は生死のミスリードを物語に組み込む作品です。
そのため「その後の生存が完全に否定されたか」という基準では、ブルーノ先生やロッジほど単純に断定しにくい部分があります。
この違いを分けておくと、死亡キャラ一覧を追うときに混乱しません。
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『杖と剣のウィストリア』で死亡したと思われたが生きていたキャラ
ここからが『杖と剣のウィストリア』らしいところです。
本作では、致命的な場面が描かれたにもかかわらず、その後に生存・復活していたことが判明するキャラクターがいます。
代表的なのが、ユリウス・レインバーグ、ロスティ・ナウマン、ワークナー・ノーグラムです。
この3人は似ているようで、実は「生きていた理由」がすべて違います。
ユリウス・レインバーグは死亡していない
ユリウスは幼馴染のエマ・クレバーの異変に気づいたことから、破滅の書の陰謀に巻き込まれます。
エマは「花蝕症」を抱えているにもかかわらず、本来なら避けるはずのベラドールという花を所持していました。
その違和感の背後にいたのが、破滅の書のシェイドです。
シェイドは対象の心の傷を利用し、ベラドールを媒介として他者を操る能力を持っていました。
精神を操られたエマの攻撃によってユリウスは致命的な状況に追い込まれ、物語上も一度は「死亡した」と受け取れる形になります。
しかし、ユリウスは本当には死んでいませんでした。
アイリスやロスティらの協力によって秘密裏に救出され、氷の派閥の関係者たちはその事実を隠します。
さらに「白の芸術(アルス・ワイス)」によって死亡を偽装し、敵側にユリウスの死を信じ込ませました。
ここがめちゃくちゃ面白い。
「死亡したように見せる」という読者へのミスリードそのものが、作中では敵を欺く作戦として機能していたわけです。
つまり作者だけが読者を騙しているのではなく、登場人物自身も同じ嘘を敵へ仕掛けています。
やがて破滅の書による大規模な攻撃で魔導士たちが追い込まれた場面にユリウスが現れ、特殊なアイテムを用いて危機を打開します。
一度死んだと思わせたキャラが、今度はヒーローとして戻ってくる。
王道ではあります。でも、ユリウスという人物の成長を知っているとかなり熱い帰還です。
幼い頃の失恋をきっかけにひねくれた部分を持ちながら、本質には他人を思いやる優しさがある。
死亡寸前の場面で見せた自己認識まで含めて読むと、彼の生還はただのサプライズではなく、「本来のユリウスを取り戻すための再出発」にも見えてきます。
ロスティ・ナウマンは消滅したのに復活
ロスティ・ナウマンは、ウィルのルームメイトとして登場した腕の良い魔工師です。
何より印象的なのは、とにかくウィルへの好意が強いこと。
境界祭では、その思いが最も重い形で表れます。
ロスティは魔物ディヴェンデからウィルを守り、致命的な攻撃を受けました。
その後、身体は光に包まれ、魔法が消えていくかのように姿そのものが失われます。
ワークナーの見立てでも助かる状態ではなく、この時点では読者の多くがロスティの死を受け入れる展開になっています。
ところが、学院を卒業するウィルを見守る場面でロスティは再び登場します。
しかも失われた身体も元に戻っていました。
さらにアイリスから「インヴェス」という別名で呼ばれていることなど、ロスティが普通の人間ではないことを示す情報が重なっていきます。
そして最大のポイントが、エルファリアとの関係です。
ロスティは公式にすべてが単純な言葉で説明されているわけではないものの、作中の描写を組み合わせると、エルファリアが魔法によって生み出した分身体に近い存在と考えるのが自然です。
ロスティが行動しているときのエルファリアの状態、両者が記憶を共有しているとみられる描写、そして何より異常なほどウィルを大切にする感情。
点をつなげると、かなり輪郭が見えてきます。
だからロスティの場合、「死者が蘇った」というよりも、魔法によって成立している存在が一度消滅し、再構成されたと考えるほうが理解しやすいでしょう。
ここは本作の恋愛感情と魔法設定が重なる面白い部分です。
エルファリアは塔の上からウィルを待っているだけのヒロインではなかった。
別の姿を通して、誰より近くからウィルの生活を見ていた可能性がある。
この事実を知ってから序盤を読み返すと、ロスティの何気ない態度まで別の意味に見えてくるんですよね。
ワークナー・ノーグラムは「竜の鼓動」で生還
ワークナー・ノーグラムはリガーデン魔法学院の教師で、ウィルの良き理解者でもあります。
境界祭では破滅の書のマルゼと対峙し、ウィルを守ったことで極めて深刻な負傷を負いました。
普通の人間なら助からない状態です。
しかしワークナーには、「不死身のワークナー」と呼ばれる理由がありました。
彼の身体には「竜の鼓動」と呼ばれる特殊な性質があり、一度生命活動が止まったように見えても、鼓動が戻ることで再び息を吹き返します。
フィンもその性質について把握している様子を見せています。
また、作者側から示された情報として、ワークナーは過去にある竜と関わりを持ったことが示唆されています。
ただし、その仕組みの全貌はいまだ謎が残っています。
「不死身」という言葉だけを見ると便利な能力に思えますが、物語的にはむしろ危険な設定です。
なぜワークナーはその身体になったのか。
竜との関係は本人の意思によるものだったのか。
そして「何度でも戻れる」のか、それとも限界があるのか。
私は、ワークナーの生存そのものよりも、その生存理由が今後の伏線として重要だと考えています。
死ななかったことが答えではなく、「なぜ死ねないのか」が次の問いになるキャラクターです。

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『杖と剣のウィストリア』には死者蘇生の魔法がある?
結論からいうと、『杖と剣のウィストリア』の世界では、通常の意味で死者を蘇らせる魔法は存在しないとされています。
この設定は、死亡キャラ一覧を理解するうえで非常に重要です。
ユリウス、ロスティ、ワークナーが戻ってきたため、「この世界は死んでも復活できるのでは?」と感じやすいのですが、3人とも事情が違います。
ユリウスはそもそも死亡していません。
ロスティは通常の人間とは異なる魔法的な存在である可能性が高い。
ワークナーも「竜の鼓動」という通常の人間にはない特殊な体質によって生還しています。
つまり、誰かが死んだあと一般的な蘇生魔法をかければ元通りになる世界ではありません。
教典「魔導の教理」では、死後の魂について宗教的な考え方も語られています。
楽園の住人「リザンス」に関わる魔力と魂は、祖先である「十賢人」が持つ楽園の庭へ導かれるという思想も存在します。
しかし、それは現世の身体を復元し、死亡者を戦線へ戻す「蘇生」とは別の話です。
この設定があるからこそ、本当の死には重みがあります。
ロスティたちの復帰を見て「どうせみんな戻ってくる作品」と考えるのは少し違う。
ブルーノ先生やロッジ、本物のエヴァンらの死は現在まで覆っていません。
ここを区別することが、本作の生死を正しく理解するポイントです。
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『杖と剣のウィストリア』で死亡キャラが重要な理由を考察
『杖と剣のウィストリア』は、死亡者が大量に出続けることを売りにした作品ではありません。
むしろ、だからこそ誰かが命を落としたときの影響が大きい作品だと私は感じています。
序盤のウィルは、「魔法を使えない落ちこぼれが塔を目指す」という分かりやすい目標を背負っています。
しかし破滅の書が動き始めると、物語のスケールが変わります。
学院で勝つ。
試験に合格する。
塔へ近づく。
そんな個人的な成長物語の向こう側に、「この世界そのものが壊れるかもしれない」という危機が現れてくるんです。
その転換を読者に理解させる役割を担ったのが、死亡キャラたちでした。
ブルーノ先生たち学院教師の死は、安全だった学園生活が崩れる瞬間を示した。
ロッジの死は、塔の上級魔導士であっても敵の対策次第では命を落とすことを示した。
エヴァンの死は、破滅の書の影響が物語開始以前から主人公たちの人生へ入り込んでいた事実を示した。
チャールズの死は、敵側ですら制御できないほど大きな存在が目覚めつつあることを示しています。
それぞれの死が、世界の危険度を一段ずつ上げているんです。
「死んだと思わせる演出」にも意味がある
一方で、ユリウス、ロスティ、ワークナーは死にませんでした。
ここだけを見ると「死亡詐欺が多い」と感じる読者もいるかもしれません。
その感覚自体は分かります。
死亡を強く印象づけてから生存を明かす演出は、繰り返しすぎると本当の死の緊張感を薄める危険があります。
ただし本作の場合、少なくとも現時点では3人の復帰理由を別々に設計している点が興味深いところです。
ユリウスは策略。
ロスティは存在そのものの秘密。
ワークナーは身体に隠された謎。
つまり、「実は助かっていました」という同じ回答を繰り返してはいません。
むしろ死亡のミスリードを使いながら、それぞれのキャラクターが抱える設定を開示する構造になっています。
特にロスティは、生死の問題を追うことがそのままエルファリアの秘密へつながります。
ワークナーも、生還したことで逆に「竜の鼓動とは何なのか」という大きな疑問が生まれました。
生還が物語を元通りにするのではなく、新しい謎を増やしているんです。
私はここが、本作の上手いところだと思っています。
首無しが死亡キャラ一覧の中心にいる
死亡キャラを並べてみると、ある存在が何度も浮かんできます。
首無しです。
ブルーノ先生の死。
本物のエヴァン・ガロードの死。
境界祭での混乱。
そしてウィルとエルファリアが学院へ進むきっかけにまで、首無しは間接的・直接的に関わっています。
つまり首無しは、単純に「強い敵キャラ」なのではありません。
主人公たちの現在と過去をつなぐ、物語の因果そのものに近い存在です。
特にエヴァンの件は大きい。
首無しが本物のエヴァンに成り代わらなければ、ウィルとエルファリアの人生は今とは違っていた可能性があります。
敵が主人公の運命を壊しただけではなく、結果として主人公を現在の舞台へ導いてしまった。
この矛盾があるため、首無しを単純な悪役として片づけにくいんですよね。
死亡キャラを追っているはずなのに、いつの間にか主人公の原点へ戻ってくる。
ここにはかなり計算された構造を感じます。
今後さらに死亡キャラは増えるのか
今後の展開について断定はできませんが、物語の規模を考えれば、犠牲者が増える可能性は十分にあります。
破滅の書の活動は学院内の事件から、塔や世界の根幹に関わる規模へ拡大しています。
さらに天上の侵略者やバアルといった存在まで絡み、敵味方双方が触れている力そのものが大きくなりました。
以前なら学院教師が命を落とすだけでも衝撃的でした。
しかし今後は、至高の五杖や塔の主要人物、ウィルと共に戦ってきた仲間たちまで危険にさらされても不思議ではありません。
ただ、私は「誰が次に死ぬか」を当てることだけが本作の楽しみではないと思っています。
注目したいのは、誰かの死や喪失を受けてウィルが何を選ぶのかです。
ロスティの消滅を前にしたウィル。
仲間の危機に直面するウィル。
魔法が通じない敵へ剣で立ち向かうウィル。
彼の強さは、単純な戦闘能力だけで積み上がってきたものではありません。
失いたくない相手が増えるほど、剣を握る理由も増えていく。
だから死亡キャラの存在は、主人公を追い詰めるためだけではなく、「なぜ戦うのか」を更新するために置かれているように思えます。
原作を追うと、この作品が「落ちこぼれ少年の成り上がり」だけでは説明できなくなる瞬間があります。
塔の秘密。
破滅の書。
首無し。
エルファリアとロスティ。
ワークナーと竜。
そして、ウィル自身に隠された力。
死亡キャラを確認することは、実はそれぞれの謎を結ぶ糸を拾っていく作業でもあるんです。
アニメで初めて作品に触れた人ほど、死亡シーンだけを知って終わらせるのはもったいない。
原作では直前の視線や短い会話、戦闘の合間に挟まる表情まで含めて、「なぜその人物がそこに立ったのか」が積み重ねられています。
誰が死んだのか。
誰が生きていたのか。
それだけを知ったあとで原作を読み直すと、今度は「なぜ作者は一度死んだように見せたのか」が見えてくる。
そこからが『杖と剣のウィストリア』の考察として、さらに面白いところだと思います。
『杖と剣のウィストリア』死亡キャラ一覧まとめ
『杖と剣のウィストリア』では、ブルーノ先生、ロッジ・ホランド、本物のエヴァン・ガロード、チャールズなどが死亡しています。
また、学院教師11名も破滅の書によるダンジョン襲撃の犠牲となりました。
一方で、シェイドは封印後の生死を断定しにくく、ワルサーも現時点の描写から死亡した可能性が高い人物として分けて考える必要があります。
そして最も混同されやすいのが、ユリウス、ロスティ、ワークナーです。
ユリウスは死亡を偽装していたため生存。
ロスティは魔法的な存在であることが示唆され、消滅後に復活。
ワークナーは「竜の鼓動」という特殊な体質によって生還しています。
この世界には一般的な死者蘇生魔法があるわけではないため、「復活キャラがいる=死亡キャラも全員戻れる」という理解は正しくありません。
むしろ本作では、「本当の死」と「死に見せかけた伏線」を意図的に並べることで、読者にキャラクターの正体や世界設定を考えさせています。
死亡キャラを整理すると、破滅の書の脅威だけでなく、首無しが物語のかなり早い段階からウィルたちの人生に関与していたことも見えてきます。
誰が死んだかを確認して終わりではない。
その死が何を変えたのかまで追うと、『杖と剣のウィストリア』という物語の輪郭が一段深く見えてくるはずです。
よくある質問
『杖と剣のウィストリア』で死亡が確認されている主要キャラは?
ブルーノ先生、ロッジ・ホランド、本物のエヴァン・ガロード、チャールズなどが主な死亡キャラです。学院教師にも複数の犠牲者が出ています。
ユリウス・レインバーグは死亡した?
ユリウスは死亡していません。一度は死亡したように見せられましたが、仲間に救われ、その後は死亡を偽装して秘密裏に活動していました。
ロスティ・ナウマンは本当に死んだ?
ロスティはウィルを守った際に消滅しましたが、その後再び姿を現しています。作中の描写から、通常の人間ではなくエルファリアの魔法と深く関係する存在であることが示唆されており、一般的な「死者蘇生」とは異なる復活と考えられます。
“キャラの言葉の奥にある、届かなかった想いまで拾いたい。”
相沢 透(あいざわ・とおる)


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