アニメ『BLACK TORCH』では、我妻弐郎役の鈴木崚汰さんをはじめ、実力派声優12名が主要キャラクターを演じています。
主人公と相棒だけでなく、公儀隠密局と物ノ怪側まで声の方向性がはっきり分かれているのが本作の面白さです。誰がどのキャラを担当しているのか、人物像とあわせて整理していきます。
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- 『BLACK TORCH』の声優・キャスト一覧
- 我妻弐郎の声優は鈴木崚汰|荒っぽさと優しさを併せ持つ主人公
- 羅睺の声優は上田燿司|黒猫の姿をした伝説の物ノ怪
- 鬼子母神一華の声優は千本木彩花|物ノ怪を憎む生真面目な隠密
- 「アニメじゃ描ききれなかった“真実”を知りたくないですか?」
- 桐原零司の声優は榎木淳弥|弐郎と対照的な冷静派
- 司場涼介の声優は諏訪部順一|《黒の灯火》を作った男
- 宇佐美花の声優は上田麗奈|《黒の灯火》を支える課長補佐
- 天鬼・咬牙ら物ノ怪側の声優も豪華
- 我妻寿正・久澄陶子・時枝蛮十郎・芙蓉の声優は?
- 『BLACK TORCH』声優陣から見えるキャラクター配置を考察
- 弐郎と羅睺は「人間と物ノ怪」ではなく似た者同士なのではないか
- 一華・零司・咬牙は弐郎を映す「別の可能性」かもしれない
- 『BLACK TORCH』の声優と作品情報も確認
- 『BLACK TORCH』声優キャスティングの注目ポイント
- まとめ|『BLACK TORCH』声優は鈴木崚汰・上田燿司ら実力派が集結
- よくある質問
『BLACK TORCH』の声優・キャスト一覧
『BLACK TORCH』は、タカキツヨシさんによる漫画を原作としたTVアニメです。2026年7月4日からTOKYO MXほかで放送が始まりました。
2026年8月24日時点で紹介されている主要キャストは、次の12名です。
キャラクター 声優
我妻弐郎 鈴木崚汰
羅睺 上田燿司
鬼子母神一華 千本木彩花
桐原零司 榎木淳弥
司場涼介 諏訪部順一
宇佐美花 上田麗奈
天鬼 森川智之
咬牙 岡本信彦
我妻寿正 辻親八
久澄陶子 甲斐田裕子
時枝蛮十郎 大塚芳忠
芙蓉 大空直美
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こうして並べると、若手・中堅から長年第一線で活動してきた声優まで、かなり幅のある布陣です。
ただ豪華な名前を集めただけではありません。『BLACK TORCH』は「人間と物ノ怪」「若者と大人」「衝動と理性」という対立が物語の骨格にあるので、声質や芝居の世代差そのものが作品世界の厚みに直結しています。
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我妻弐郎の声優は鈴木崚汰|荒っぽさと優しさを併せ持つ主人公
主人公・我妻弐郎を演じるのは鈴木崚汰さんです。
鈴木さんは12月22日生まれ、愛知県出身。『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』石上優役や、『Dr.STONE』七海龍水役などで知られています。
弐郎は、忍者の末裔である我妻家に生まれ、祖父・寿正に育てられた高校生です。生まれつき動物と会話できる特殊な能力を持っています。
近所の犬や猫にも手を差し伸べるほど情に厚い一方、かなり喧嘩っ早く、考えるより先に身体が動いてしまうタイプでもあります。
この「粗野なのに優しい」という二面性が、弐郎を単純な熱血主人公で終わらせていません。
鈴木崚汰さんのキャスティングでとくに重要なのは、弐郎の荒っぽい表面だけではなく、その奥にある人懐っこさまで成立させられる点だと感じます。
弐郎って、強いから人を助ける男じゃないんですよね。
困っているものを見ると放っておけない。その結果として、自分よりはるかに危険な存在である羅睺にまで手を伸ばしてしまう。
そこが彼の強さであり、同時に致命的な危うさでもあります。
羅睺との出会いをきっかけに物ノ怪の争いへ巻き込まれた弐郎は、やがて公儀隠密局の対物ノ怪特別機動隠密部隊《黒の灯火(ブラックトーチ)》に加わります。
つまり弐郎の声には、日常にいた高校生の軽さと、命を懸ける側へ踏み込んでいく少年の覚悟、その両方が必要になるのです。
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羅睺の声優は上田燿司|黒猫の姿をした伝説の物ノ怪
羅睺を演じるのは上田燿司さんです。
上田さんは1971年8月7日生まれ、兵庫県出身。幅広いアニメ作品で、多彩な人物を演じてきた声優です。
羅睺は一見すると黒猫ですが、その正体はかつて「黒き凶星」と呼ばれ恐れられていた伝説の物ノ怪。
長期間封印されていた影響によって記憶と力の多くを失い、自身の過去についても断片的にしか覚えていません。
孤独を好み、弐郎に対しても淡々とした態度を見せます。しかし完全な冷血漢ではなく、その内側には理知的な判断力と情の深さを秘めています。
そして羅睺の強大な力を求める物ノ怪に襲われ、瀕死となったところを弐郎に救われます。
ここから二人の奇妙な共闘関係が始まります。
僕はこのキャスティングで面白いのが、「かわいい黒猫」と「伝説級の怪物」という外見と正体の落差です。
羅睺はビジュアルだけ見ればマスコット的なポジションにも置ける。でも物語上は、むしろ彼の存在そのものが争いを呼び寄せる爆弾に近い。
だから声まで軽くしてしまうと、羅睺が背負っている長い時間や得体の知れなさが薄くなってしまいます。
上田燿司さんによる落ち着いた芝居が入ることで、小さな黒猫の身体の向こう側に「こいつは人間よりずっと長く生きている」という気配が立ち上がる。
弐郎との掛け合いが成立する一方で、決して人間と同じ場所には立っていない。その距離感こそ羅睺の魅力ではないでしょうか。
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鬼子母神一華の声優は千本木彩花|物ノ怪を憎む生真面目な隠密
鬼子母神一華を演じるのは千本木彩花さんです。
千本木さんは11月24日生まれ、埼玉県出身。『ダンジョン飯』マルシル役、『転生したらスライムだった件』シュナ役などを担当しています。
一華は公儀隠密局《黒の灯火》に所属する女性隊員。
隠密の名門・鬼子母神家の一人娘で、幼少期から厳しい訓練を受けて育ちました。一流の隠密になることを目標としており、任務にも極めて真面目に取り組みます。
そして重要なのが、一華は物ノ怪に強い敵意を持っていること。
そのため物ノ怪である羅睺と行動する弐郎にも、当初は厳しい視線を向けます。
勝気で責任感があり、規律より自分の感情で飛び出しがちな弐郎とは、当然ながら簡単には噛み合いません。
ただ、一華を「主人公に厳しいヒロイン」とだけ見ると、このキャラクターの核心をかなり取り逃がすと思います。
彼女には彼女なりの正義がある。
弐郎が情を基準に羅睺を見るのに対し、一華は危険性と任務を基準に羅睺を見る。どちらかが単純に正しく、どちらかが間違っている構図ではありません。
だからこそ千本木彩花さんが演じる一華の硬さには意味があります。
その硬さが少しずつ変化するとき、ただ態度が柔らかくなるのではなく、彼女自身が「物ノ怪とは何なのか」を考え直していることまで伝わってくるのです。

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桐原零司の声優は榎木淳弥|弐郎と対照的な冷静派
桐原零司を演じるのは榎木淳弥さんです。
榎木さんは10月19日生まれ、東京都出身。『呪術廻戦』虎杖悠仁役、『機動戦士ガンダムNT』ヨナ・バシュタ役などで知られています。
零司は公儀隠密局《黒の灯火》に配属された新人隊員です。
名門・桐原家の跡継ぎであり、代々受け継がれてきた戦闘技法「桐原流斬術」を扱います。
感情で突っ走る弐郎とは対照的に、零司は冷静沈着で理性的。
そのため弐郎とはたびたび衝突します。
一方で女性には紳士的に接する人物でもあり、一見すると隙のない優等生。しかし、その行動の奥には桐原家を背負う者としての誇りと覚悟があります。
弐郎と零司の組み合わせで面白いのは、単なる「熱血主人公とクールなライバル」では終わらないところです。
二人とも戦える。二人とも若い。そして二人とも仲間を守ろうとする。
違うのは、その結論へ到達するまでの思考回路なんですよね。
弐郎は「目の前にいるから助ける」。
零司は「状況を判断し、正しい行動を選ぶ」。
結果が同じでも、出発点が違う。この微妙なズレが会話のテンポや衝突に現れるため、鈴木崚汰さんと榎木淳弥さんの掛け合いも注目したいところです。
司場涼介の声優は諏訪部順一|《黒の灯火》を作った男
司場涼介役は諏訪部順一さんです。
諏訪部さんは3月29日生まれ、東京都出身。『テニスの王子様』跡部景吾役や『呪術廻戦』両面宿儺役など、多くの作品で印象的なキャラクターを演じています。
司場は公儀隠密局特務二課の課長であり、対物ノ怪特別機動隠密部隊《黒の灯火》を設立した人物です。
普段は飄々としていて、組織のルールより自分の判断を優先する場面も多く、その独断的な振る舞いから上層部には煙たがられています。
ところが、部下からの信頼は厚い。
ここが司場という人物の面白いところです。
規則を守る人物だから信頼されているのではなく、「最後には自分たちを見捨てない」と思わせる何かを持っている。
諏訪部順一さんの声には、余裕と胡散臭さと頼もしさを同時に成立させられる独特の温度があります。
司場のように本心をすべて見せない人物にとって、この「何を考えているのか分からないけれど、なぜかついていきたくなる」という感覚はかなり重要でしょう。
宇佐美花の声優は上田麗奈|《黒の灯火》を支える課長補佐
宇佐美花を演じるのは上田麗奈さんです。
上田さんは1月17日生まれ、富山県出身。『チェンソーマン』レゼ役、『わんだふるぷりきゅあ!』猫屋敷まゆ/キュアリリアン役などを担当しています。
宇佐美は公儀隠密局特務二課の課長補佐で、《黒の灯火》を後方から支える存在です。
奔放な司場に振り回されながらも、その行動の裏に「部下を大切にしている」という意思があることを理解しており、彼を信頼しています。
性格は真面目で穏やか。
笑顔を絶やさず、弐郎たち若い隊員を見守っています。
戦闘主体の作品では、こうしたキャラクターはつい「優しいサポート役」と一言で処理されがちです。
でも組織ものとして見ると、宇佐美の存在はかなり大きい。
司場のような強烈な上司だけではチームは回りません。その人物と若手隊員の間に立ち、空気を調整する人間がいるからこそ、《黒の灯火》が単なる戦闘集団ではなく「居場所」として見えてきます。
上田麗奈さんの柔らかな声が入ることで、この部隊に戦闘以外の温度が生まれているのではないでしょうか。
天鬼・咬牙ら物ノ怪側の声優も豪華
『BLACK TORCH』のキャストで見逃せないのが、敵対する物ノ怪側です。
天鬼を森川智之さん、咬牙を岡本信彦さんが演じています。
天鬼の声優は森川智之
天鬼は人間を超えた力を持つ物ノ怪で、強者が弱者を喰らう「弱肉強食」を理念とする存在です。
古くから公儀隠密局と敵対しており、来るべき決戦に向けて全国から自らの思想に同調する物ノ怪を集めています。
声を担当する森川智之さんは1月26日生まれ、神奈川県出身。『鬼滅の刃』産屋敷耀哉役、『クレヨンしんちゃん』野原ひろし〈2代目〉役のほか、トム・クルーズ出演作品の吹き替えでも知られています。
天鬼で重要なのは、ただ凶暴だから敵なのではないことです。
彼には「強者が生き、弱者が淘汰されるべきだ」という思想がある。
だから弐郎たちとの戦いは、能力のぶつかり合いであると同時に「力を持つ者はどう生きるべきか」という価値観の衝突にもなります。
森川さんの重さを備えた声が置かれることで、天鬼の言葉は単なる悪役の台詞ではなく、ひとつの思想として迫ってくる。
そこが怖いんです。
咬牙の声優は岡本信彦
咬牙を演じるのは岡本信彦さんです。
岡本さんは1986年10月24日生まれ、東京都出身。『僕のヒーローアカデミア』爆豪勝己役、『葬送のフリーレン』ヒンメル役など、多彩なキャラクターを演じています。
咬牙は天鬼と行動を共にする若い物ノ怪。
「最強の物ノ怪」になることを望み、そのため羅睺を手に入れることへ異常なほど執着しています。
喜怒哀楽が激しく、子どものような言動も目立つ一方、同族を思う一面もあります。
ここが天鬼との大きな違いでしょう。
天鬼が理念で行動するなら、咬牙は感情で突っ走る。
実はこの対比、弐郎と司場の関係とは別方向で、物ノ怪側にも「若さと成熟」の構図を作っているように見えます。
岡本信彦さんの芝居は、感情が一気に噴き出すキャラクターで強烈な存在感を残すことがあります。咬牙の危うい執着心と、どこか幼い感情がどう共存するのかは、とくに耳で追いたいポイントです。

我妻寿正・久澄陶子・時枝蛮十郎・芙蓉の声優は?
主要人物を支えるキャラクターにも、経験豊富な声優陣が配置されています。
我妻寿正の声優は辻親八
我妻寿正役は辻親八さんです。
寿正は弐郎の祖父で、忍びの家系である我妻家の末裔。両親のいない弐郎を育ててきました。
喧嘩ばかりする孫を叱ることもありますが、弐郎を我が子のように大切に思っています。
辻親八さんは1956年10月20日生まれ、千葉県出身です。
『BLACK TORCH』の冒頭において、寿正は単なる「主人公の祖父」以上の役割を持っています。
物ノ怪との戦いへ踏み込んでいく弐郎に対し、その前から続いていた人間としての生活を象徴する人物でもあるからです。
派手な能力とは別の場所から弐郎を支える声があることで、戦いの外側に彼の帰る場所が感じられます。
久澄陶子の声優は甲斐田裕子
久澄陶子を演じるのは甲斐田裕子さんです。
久澄は公儀隠密局の中でも、人員・権力ともに大きな特務一課を率いる課長。異例の若さで昇進した人物で、性格は冷徹です。
司場とはかつての同期でもあります。
甲斐田裕子さんは1月14日生まれ、神奈川県出身。『銀魂』月詠役をはじめ、アン・ハサウェイの吹き替えなどでも知られています。
司場が組織の枠からはみ出して動くタイプだからこそ、久澄の存在によって「公儀隠密局という組織そのものの論理」が見えてきます。
同期だった二人が、現在はそれぞれ異なる立場と考え方に立っている。
この関係、戦闘能力だけ追っていると見落としやすいのですが、組織ドラマとしてかなりおいしい部分です。
時枝蛮十郎の声優は大塚芳忠
時枝蛮十郎を演じるのは大塚芳忠さんです。
時枝は特務一課所属で、久澄の部下。
いつも柔和な表情を崩さず、車の運転から戦闘まで幅広くこなす人物です。
大塚芳忠さんは5月19日生まれ、岡山県出身。『NARUTO -ナルト-』自来也役、『鬼滅の刃』鱗滝左近次役などを演じています。
「いつも柔和」という設定と大塚さんのキャスティングを並べた時点で、妙に気になるんですよね。
戦える実力を持ちながら、それを前面には押し出さない。
こういう人物ほど、静かな場面で発する一言の重みが変わります。
芙蓉の声優は大空直美
芙蓉を演じるのは大空直美さんです。
芙蓉は少女のような姿をしていますが、実際には500年以上を生きる物ノ怪。
人間に友好的で、公儀隠密局とも協力関係を築いています。妖術を扱い、特務二課の任務にも力を貸します。
大空直美さんは2月4日生まれ、大阪府出身。『いなり、こんこん、恋いろは。』伏見いなり役、『天穂のサクナヒメ』サクナヒメ役などで知られています。
芙蓉がいることによって、『BLACK TORCH』の世界では「物ノ怪=人間の敵」という単純な公式が成立しなくなります。
羅睺だけが例外なのではない。
人間と協力する物ノ怪もいれば、人間を敵視する物ノ怪もいる。その逆に、人間側にも物ノ怪を信じる者と排除しようとする者がいる。
この境界線の曖昧さこそ、本作のキャラクター関係を面白くしている部分です。
『BLACK TORCH』声優陣から見えるキャラクター配置を考察
ここからは、『BLACK TORCH』の声優キャスティングをキャラクター配置と重ねながら考えてみます。
ネットでは声優一覧というと、「有名声優が何人出演しているか」という豪華さに注目が集まりがちです。
でも『BLACK TORCH』の場合、それだけで終わらせるのは少し惜しい。
キャスト表をもう一度見ると、かなり露骨な構造が見えてきます。
弐郎役に鈴木崚汰さん、一華役に千本木彩花さん、零司役に榎木淳弥さん。
対して彼らを導く司場には諏訪部順一さん。
さらに物ノ怪側の思想的な中心である天鬼には森川智之さん、弐郎の祖父・寿正には辻親八さん、公儀隠密局の時枝には大塚芳忠さんが配置されています。
つまり若い世代が前線でぶつかり、その背後に経験を積んだ大人たちの声が存在している。
これ、単なる知名度重視の配置ではなく、「世代」を声で聞かせる設計になっているのではないでしょうか。
弐郎たちは、まだ自分の正義を完成させていません。
弐郎は羅睺を助ける。
一華は物ノ怪を警戒する。
零司は隠密として合理的に判断する。
三人とも世界の見方が違います。
ところが司場や久澄、天鬼といった大人たちは、すでに自分なりの思想や立場を確立している。
若者は迷い、大人は決めている。
この違いが、声の質感にもそのまま刻まれているように感じるのです。
弐郎と羅睺は「人間と物ノ怪」ではなく似た者同士なのではないか
そして、僕が声優陣を見ながらもっとも面白いと思うのが、弐郎と羅睺の組み合わせです。
一般的には「人間の少年と最強クラスの物ノ怪がバディになる作品」と説明できます。
もちろん間違ってはいません。
でも、もう一段掘ると少し違う姿が見えてきます。
弐郎は人間社会に生きているのに、生まれつき動物と会話できます。
羅睺は物ノ怪でありながら、完全な弱肉強食を肯定しているわけではありません。
つまり二人とも、自分が所属する側の「典型」から少し外れているんです。
弐郎は人間だけの世界に閉じていない。
羅睺も物ノ怪だけの論理に閉じていない。
だから出会えた。
これ、かなり重要じゃないでしょうか。
天鬼が「強者が弱者を喰らう」という世界観を体現しているのに対し、弐郎が最初にやったことは瀕死の羅睺を助けることです。
強者か弱者かではなく、目の前で傷ついているから助ける。
その瞬間から、弐郎は天鬼の思想と真逆の選択をしていることになります。
しかも弐郎本人は、おそらくそんな大層な哲学を掲げて行動しているわけではない。
そこがいい。
主人公が「命は平等だ」と演説してから動くのではなく、先に身体が動いてしまう。その行動をあとから物語が思想へ変えていく。
だから鈴木崚汰さんの弐郎には熱が必要で、上田燿司さんの羅睺にはそれを一歩引いて受け止める冷静さが必要になる。
声優の対照まで含めて、この二人はバディとして設計されているように見えるんです。
一華・零司・咬牙は弐郎を映す「別の可能性」かもしれない
さらに細かく見ると、一華、零司、咬牙の配置も面白いです。
一華は規律。
零司は理性。
咬牙は力への執着。
そして弐郎は感情と情。
一見まったく違うキャラクターですが、全員「若く、まだ変化する余地を持っている」という共通点があります。
単なる仲間やライバルの配置に見えますが、僕は彼らを弐郎の別の可能性として見ることもできると思っています。
もし弐郎が幼い頃から徹底した隠密教育を受けていれば、一華のようになったかもしれない。
家の誇りと技術を最優先していれば、零司に近づいたかもしれない。
「強さ」に救いを求め続けていたら、咬牙の側へ転ぶ可能性すらあったかもしれない。
そう考えると、彼らの衝突は単なる性格の不一致ではありません。
弐郎がどんな人間になるのかを、別々の方向から問い続ける鏡にもなっている。
そして声優陣も、それぞれ明確に違うテンションを持つ役者が置かれています。
鈴木崚汰さんの直線的な熱。
千本木彩花さんが担う芯の強さ。
榎木淳弥さんの抑制された冷静さ。
岡本信彦さんが演じる爆発的な感情。
この4方向から同世代のキャラクターを聞き比べると、『BLACK TORCH』が単純な能力バトルだけではなく「力をどう扱う人間になるのか」を描いていることが、より鮮明に見えてくるのではないでしょうか。
いや、この配置を考え始めると止まらない。
声優一覧って、本来なら「誰が誰を演じているか」を確認して終わる情報です。
でも『BLACK TORCH』では、その一覧そのものがキャラクター同士の対立構造をかなり綺麗に映しているように思えるんです。
『BLACK TORCH』の声優と作品情報も確認
アニメ『BLACK TORCH』は2026年7月4日からTOKYO MXほかで放送されています。
原作はタカキツヨシさん。アニメーション制作は100studioが担当します。
主要スタッフは、監督が馬引圭さん、キャラクターデザインが鈴木豪さん、シリーズ構成・脚本が市川十億衛門さん、音楽がやまだ豊さんです。
オープニングテーマはSiM「FREEZE ME UP」、エンディングテーマはI Don’t Like Mondays.「Groooovy」。
物語は、忍者の末裔で動物と話せる高校生・我妻弐郎が、傷ついた黒猫・羅睺と出会うところから始まります。
羅睺の正体は、かつて「黒き凶星」と恐れられた伝説の物ノ怪。
その力を狙う物ノ怪たちと、物ノ怪の監視・排除を担う国の秘密組織「公儀隠密局」が動き出し、弐郎も巨大な争いへ巻き込まれていきます。
2026年8月24日時点では第7話までの関連記事が公開され、第8話まで放送が進んでいます。
ここまで人物が増えてきた段階だからこそ、声優と所属を整理してから見ると関係性を追いやすくなるでしょう。
『BLACK TORCH』声優キャスティングの注目ポイント
筆者としてとくに注目しているのは、「善悪」で声を分けていないことです。
人間側だから軽く明るい、物ノ怪側だから低く恐ろしい、という単純な配置にはなっていません。
羅睺には上田燿司さん。
天鬼には森川智之さん。
咬牙には岡本信彦さん。
芙蓉には大空直美さん。
同じ物ノ怪でも、声から受ける印象はまるで違います。
これは物語の設定とも噛み合っています。
『BLACK TORCH』における物ノ怪は、ひとまとめに「倒すべき怪物」と処理できる存在ではありません。
人間へ友好的な芙蓉がいる。
弐郎と行動する羅睺がいる。
弱肉強食を掲げる天鬼がいる。
最強を求めて暴走する咬牙がいる。
つまり種族が人格を決定しない。
一方、人間側も一枚岩ではありません。
弐郎は情で動き、一華は物ノ怪を警戒し、司場は独自の判断で《黒の灯火》を作り、久澄は公儀隠密局の大きな権力を持つ特務一課を率いています。
「人間対物ノ怪」の物語に見えて、その内部では最初から双方が細かく分裂している。
だから最終的に問われるのは、どちらの種族なのかではなく、「何を選ぶのか」なのでしょう。
声優陣の幅広い芝居が必要になる理由も、ここにあると僕は考えています。
黒猫と少年が並んでいる。
入口だけ見れば、とても分かりやすいバディものです。
でも、その二人の周囲へ一華、零司、司場、天鬼、咬牙、芙蓉たちが配置された瞬間、「人間と化け物の境界はどこにあるのか」という話へ静かに変わっていく。
キャストを確認してから作品を見ると、その変化が声によって一段くっきり聞こえてくるはずです。
まとめ|『BLACK TORCH』声優は鈴木崚汰・上田燿司ら実力派が集結
アニメ『BLACK TORCH』では、主人公・我妻弐郎を鈴木崚汰さん、黒猫の姿をした伝説の物ノ怪・羅睺を上田燿司さんが演じています。
《黒の灯火》側では、鬼子母神一華役に千本木彩花さん、桐原零司役に榎木淳弥さん、司場涼介役に諏訪部順一さん、宇佐美花役に上田麗奈さんが参加。
物ノ怪側では天鬼役を森川智之さん、咬牙役を岡本信彦さんが担当し、そのほか我妻寿正役の辻親八さん、久澄陶子役の甲斐田裕子さん、時枝蛮十郎役の大塚芳忠さん、芙蓉役の大空直美さんも出演しています。
このキャストの面白さは、単純な「豪華声優陣」という言葉だけでは説明しきれません。
若い世代と彼らを導く大人、人間と物ノ怪、衝動と理性。それぞれの立場に異なる声の温度が与えられ、キャラクター同士の思想の違いまで聞こえるように組み立てられています。
『BLACK TORCH』を見るなら、戦闘シーンの迫力だけでなく、「同じ言葉でも誰が、どんな声で発したのか」に耳を向けてみてください。
その瞬間、ただの敵だった物ノ怪が一人の人物に見えたり、頼れる味方だった人物の奥に別の覚悟が見えたりする。
声が入ったことで原作のキャラクターたちがどう立ち上がったのか。そこを追いかけるのも、アニメ版ならではの楽しみ方だと思います。
よくある質問
『BLACK TORCH』我妻弐郎の声優は誰?
我妻弐郎の声優は鈴木崚汰さんです。弐郎は忍者の末裔として育った高校生で、動物と会話できる能力を持ち、羅睺との出会いから物ノ怪との戦いへ巻き込まれます。
『BLACK TORCH』羅睺の声優は誰?
羅睺の声優は上田燿司さんです。羅睺は黒猫の姿をしていますが、かつて「黒き凶星」と呼ばれた伝説の物ノ怪で、長い封印によって記憶と力の多くを失っています。
『BLACK TORCH』天鬼と咬牙の声優は誰?
天鬼役は森川智之さん、咬牙役は岡本信彦さんです。天鬼は弱肉強食を掲げる強大な物ノ怪、咬牙は「最強の物ノ怪」を目指して羅睺に執着する若い物ノ怪として登場します。



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