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『うしろの正面カムイさん』9巻の内容は?注目エピソードと展開を紹介

温泉旅館を背景に怪異事件の謎へ立ち向かうカムイたち うしろの正面カムイさん
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『うしろの正面カムイさん』9巻では、温泉旅行先の旅館で起きた事件にカムイが“探偵役”として挑む、これまでとは少し違った展開が描かれます。

商店街のくじ引きから始まる旅行、呪いを使った犯行、そして編集部が「蜘蛛母娘が大活躍!?」と予告するエピソードまで、9巻は怪異とミステリーの組み合わせが大きな見どころです。


『うしろの正面カムイさん』9巻の内容は?温泉旅行先で怪事件が発生

『うしろの正面カムイさん』9巻の中心となるのは、カムイ一行が訪れた温泉旅館で発生する事件です。

きっかけは、商店街のくじ引きでした。そこで温泉旅行を当てたカムイたちは、普段の怪異退治とは少し離れた旅へ出ることになります。

ところが、穏やかな旅行だけでは終わりません。

宿泊先の旅館で事件が起こり、カムイはその背後に通常の犯罪とは異なるもの――「呪い」を利用した犯行が存在すると見抜きます。

ここが9巻のおもしろいところです。

カムイはもともと怪異や霊的存在を相手にしてきた人物ですが、今回は単純に怪異を見つけて除霊するのではありません。起きた現象から原因を読み取り、犯行の構造を解き明かそうとする「探偵」の立場へ踏み込みます。

つまり9巻では、シリーズの基本となる除霊コメディに、事件を推理するミステリー的な仕掛けが重ねられているわけです。

いつものカムイが別ジャンルの物語へ片足を突っ込む。そのズレ自体が、かなりこの作品らしい。

9巻の基本情報

小学館から刊行された単行本9巻の基本情報は次の通りです。

  • 作品名:『うしろの正面カムイさん』9巻
  • 原作:えろき
  • 作画:コノシロしんこ
  • レーベル:裏少年サンデーコミックス
  • 発売日:2024年8月8日
  • 定価:770円(税込)
  • 判型:B6判
  • ページ数:192ページ
  • ISBN:9784098535200
  • 電子版形式:ePub

電子版の価格については販売サイトによって異なるため、利用するストアでの確認が必要です。



9巻の注目エピソードは「性探偵カムイ」の怪事件

9巻でとくに注目したいのが、カムイが探偵役として事件へ向き合う展開です。

小学館の紹介では、呪いを用いた犯行だと見抜いたカムイが探偵として動き始めることが明かされています。

本作を追っている読者なら分かると思いますが、カムイという男は基本的にブレません。

どれだけ状況が変わろうと、彼が怪異に対して選ぶ手段には独特の一貫性があります。そのキャラクター性を、今度は「探偵もの」の文脈へ押し込んでしまう。

この発想が妙に強いんです。

通常のミステリーなら、現場に残された証拠や証言、時間関係などから犯人へ近づいていきます。

しかし『うしろの正面カムイさん』では、そもそも前提となる世界に「呪い」や「霊」が存在しています。

となれば、怪異現象そのものが証拠になり得る。

これは単なる探偵パロディではなく、怪異ものだから成立する特殊なミステリーとして読むこともできます。

※画像はAIによるイメージ


蜘蛛母娘が9巻で活躍?編集部が示したもう一つの見どころ

9巻では、温泉旅館の事件だけでなく、蜘蛛母娘の活躍も注目ポイントとして挙げられています。

小学館の編集者コメントでは、「第9巻では蜘蛛母娘が大活躍!?」と紹介され、さらに「スパイ・ダー・ファミリー」という言葉遊びを交えた予告も掲載されています。

この時点で、作品を知っている読者ならだいたい察するはずです。

真面目一辺倒にはならない。

むしろ大掛かりな事件や怪異を用意しながら、その緊張感を独特のギャグへ変換してしまうのが『うしろの正面カムイさん』という漫画です。

蜘蛛母娘という存在を活用しながら、家族ものやスパイ作品を連想させるパロディ的な味付けまで持ち込む。この節操のなさが、不思議なくらい作品世界では成立しています。

ただし、小学館の書籍紹介だけでは蜘蛛母娘が具体的にどのような事件へ関わるのか、どこまで物語の中心になるのかまでは明かされていません。

そのため、ここで犯人や事件の結末、細かなエピソード内容まで断定するのは避けるべきでしょう。

確認できるのは、9巻において蜘蛛母娘が従来以上に目立つ役割を担うことが示唆されているという点までです。


『うしろの正面カムイさん』9巻は何がいつもと違う?

9巻の特徴は、単に舞台が温泉旅館になったことではありません。

とくに重要なのは、「除霊する側」のカムイが「謎を解く側」へ移動していることだと僕は思います。

普段のカムイは、怪異そのものと対峙する人物です。

しかし今回提示されているのは、「呪いを用いた犯行」という構図。

つまり呪いそのものよりも、呪いを利用した誰かの意図が重要になっています。

ここ、かなり大きな違いなんですよね。

怪異作品では普通、人間が怪異に襲われます。

ところが呪いが「犯行の手段」になった瞬間、怪異は加害者ではなく道具へ変わる。

そのとき物語の問いも、「この霊をどう倒すのか」から「誰が、なぜ、この怪異を利用したのか」へ変化します。

シリーズの仕組みをそのまま残しながら、ジャンルだけを少し横へずらしている。

9巻の温泉旅行編が印象に残る理由は、おそらくここにあります。


ガチ考察:9巻の探偵展開は単なるパロディなのか

ネットでは、この作品の探偵ネタを「いつものギャグを別ジャンルに当てはめただけ」と受け取る見方も出てきそうです。

もちろん、その読み方でも十分に成立します。

でも僕は、9巻の紹介文にある「呪いを用いた犯行」という表現が妙に引っかかりました。

単なる「呪いによる事件」ではないんです。

「呪いを用いた」とされている。

ほんの小さな言葉の違いですが、そこには主体としての「犯人」と、手段としての「呪い」が分離している構造があります。

これ、実はかなり重要なのではないでしょうか。

怪異そのものではなく「怪異を使う人間」が問題になる

『うしろの正面カムイさん』は、奇抜な除霊方法ばかりが目立つ作品です。

けれど、その根底にはずっと、「怪異にも怪異なりの事情がある」という構造が流れています。

霊だから悪い。

妖怪だから倒せば終わる。

そう単純に整理されない場面があるからこそ、カムイの異常なまでに真正面から怪異へ接近する姿勢が成立します。

9巻で呪いが犯罪の手段として使われているのだとすれば、その構造がさらに一段ねじれる。

怪異が人間を脅かすのではない。

人間が怪異を利用する。

だとしたら今回カムイが見抜かなければならないのは霊の正体だけではなく、人間側の欲望や意図なのではないか。

そう考えると、「探偵になる」という展開は単なるコスプレ的なパロディではなくなるんです。

カムイが事件の表面に見える怪異ではなく、その奥にいる人間を見なければならない物語になる。

……いや、それって意外とシリーズの核心に近いんじゃないか。

カムイの強さは「怖がらないこと」ではなく「決めつけないこと」かもしれない

カムイのキャラクター性を、単に怪異を恐れない男だと考えると、この探偵展開は寄り道に見えます。

しかし彼の強さを、「目の前の存在を一般的な常識だけで判断しないこと」だと捉えると話が変わります。

周囲が恐怖する怪異に対しても、カムイは距離を取らずに向き合う。

そして9巻では、その観察対象が怪異から事件全体へ広がっている可能性があります。

旅館で起きた不可解な出来事を見て、ただ「祟りだ」と恐れるのではなく、「これは誰かが呪いを使ったのではないか」と構造を読み替える。

もしそうなら、探偵として必要な能力と、除霊師としてのカムイの資質は実は同じです。

見えている現象に騙されないこと。

そこが一本につながる。

単なるギャグ漫画なら、ここまで綺麗につながらなくてもいいはずなんですよね。

なのにつながってしまう。

だから困る。この漫画、ふざけているように見える瞬間ほど、キャラクターの設計が妙に崩れない。

※画像はAIによるイメージ

9巻から見える『うしろの正面カムイさん』の強み

個人的に9巻で興味深いのは、シリーズが持つ設定を壊さずに、別ジャンルを吸収できている点です。

温泉旅行もの。

旅館ミステリー。

怪異もの。

探偵パロディ。

蜘蛛母娘を使った家族・スパイ作品風のネタ。

普通なら要素が散らばりそうなのに、『うしろの正面カムイさん』では中心にカムイという強烈なキャラクターがいることで、すべてが同じ世界へ回収されます。

これは長期シリーズにとってかなり重要です。

毎回「新しい怪異を出して除霊する」だけでは、どうしても展開が似てきます。

そこで9巻のように、怪異という基本設定はそのままに「事件」「推理」という別のルールを持ち込めば、シリーズの手触りを変えられる。

僕はここに、9巻のいちばん大きな意味があると感じています。

舞台を変えたのではなく、カムイの能力を試すゲームのルールそのものを変えた。

それでもカムイはカムイのままなのか。

この視点で読むと、温泉旅行編の見え方はかなり変わってくるはずです。



『うしろの正面カムイさん』9巻の内容まとめ

『うしろの正面カムイさん』9巻は、2024年8月8日に小学館から発売された、原作・えろきさん、作画・コノシロしんこさんによる単行本です。

物語では、商店街のくじ引きで温泉旅行を当てたカムイ一行が旅館を訪れ、そこで事件に遭遇します。

カムイは事件に呪いが利用されていることを見抜き、探偵として謎へ挑むことになります。

さらに編集部からは、蜘蛛母娘の活躍も見どころとして示されています。

9巻を特徴づけるのは、いつもの除霊ギャグを繰り返すのではなく、怪異×ミステリーという形へ物語を変化させている点でしょう。

そして僕には、「呪いを使った犯行」という設定そのものが、人間と怪異の関係を少し違う角度から描く仕掛けにも見えます。

怪異を恐れる物語ではなく、怪異を利用する人間を見抜く物語。

もしそこまで計算されているのだとしたら、この温泉旅行、思っていた以上に重要なエピソードなのかもしれません。



よくある質問

『うしろの正面カムイさん』9巻はいつ発売された?

2024年8月8日に小学館から発売されました。裏少年サンデーコミックスとして刊行され、B6判・192ページです。

9巻ではどんなエピソードが描かれる?

商店街のくじ引きで温泉旅行を当てたカムイ一行が旅館を訪れ、そこで起きた事件へ巻き込まれます。カムイは呪いを用いた犯行と見抜き、探偵役として事件へ挑みます。

蜘蛛母娘は9巻に登場する?

小学館の編集者コメントでは、「蜘蛛母娘が大活躍!?」と紹介されています。ただし、公式の書籍紹介では具体的な活躍内容や事件との関わりまでは詳しく明かされていません。

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