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『桃源暗鬼』猫咲波久礼は何者?漫画での登場場面と人物像を解説

雪山を背景に長い前髪で目元を隠した猫咲波久礼が静かに立つダークファンタジー風のイラスト 未分類
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『桃源暗鬼』の猫咲波久礼は、漫画9巻78話で初登場する羅刹学園の非常勤講師で、鬼機関の戦闘部隊にも所属する実力者です。

礼儀正しい青年に見えますが、その本性は攻撃的な毒舌家。触れた相手の姿や声を再現する血蝕解放「雲流変換技(ライアーライアー)」を使い、雪山修行編からオークション編にかけて重要な役割を担います。

あの長い前髪の奥には、いったい何が隠されているのでしょうか。

僕が猫咲という人物に強く惹かれるのは、単に穏やかな顔と荒々しい本性の落差があるからではありません。

彼は、他人の姿を借りる能力を持ちながら、自分自身の素顔まで巧みに隠して生きています。

この二重構造が、どうにも引っかかるんです。

しかも、普段は周囲を煙に巻く猫咲が、淀川真澄の前では別人のように萎縮してしまう。

そこには、強さだけでは説明できない人間関係が見えてきます。

この記事では、猫咲波久礼の漫画での初登場、雪山修行からオークション編までの活躍、性格や能力の仕組みを整理します。

後半では、彼の変身能力と「本当の自分を隠す」という性質がどのようにつながっているのか、僕なりに考えていきます。

なお、漫画の後半の展開や能力の詳細にも触れるため、原作未読の方はネタバレにご注意ください。


  1. 『桃源暗鬼』猫咲波久礼は何者?漫画9巻78話で初登場する人物の正体
    1. 猫咲波久礼のプロフィールと所属
    2. 羅刹学園の非常勤講師と鬼機関の戦闘部隊を兼任
    3. 猫咲波久礼の初登場は漫画9巻78話
  2. 猫咲波久礼は漫画で何をした?雪山修行・高円寺編・オークション編の活躍
    1. 雪山修行編|四季たちの前に立ちはだかる非常勤講師
    2. 高円寺編|桃角桜介との対峙で見える戦闘の厳しさ
    3. オークション編|桃翠夏騎を翻弄し仲間の救出に成功
    4. アニメ第二期では岡本信彦が猫咲波久礼を担当
  3. 猫咲波久礼の性格と能力は?前髪の奥の本性とライアーライアーの仕組み
    1. 礼儀正しい性格は演技だった?前髪に隠された素顔
    2. 血蝕解放「雲流変換技(ライアーライアー)」の能力と制約
    3. ナイフを使った近接戦闘も得意
    4. 淀川真澄を恐れる理由は本性を見抜かれたから
  4. 【考察】猫咲波久礼はなぜ本性を隠す?変身能力と人物像に共通する意味
    1. 「変身が得意」ではなく「正体を隠すことに慣れた人物」なのでは?
    2. 淀川真澄だけが猫咲の仮面を通り抜ける
    3. オークション編の活躍が示す猫咲のもう一つの顔
    4. まとめ|猫咲波久礼は漫画を読み進めるほど印象が変わる人物
    5. よくある質問
    6. 猫咲波久礼は漫画の何巻・何話から登場しますか?
    7. 猫咲波久礼の血蝕解放はどんな能力ですか?
    8. 猫咲波久礼が淀川真澄を怖がるのはなぜですか?

『桃源暗鬼』猫咲波久礼は何者?漫画9巻78話で初登場する人物の正体

猫咲波久礼(ねこさきはぐれ)は、鬼の血を受け継ぐ者たちを育成する羅刹学園の非常勤講師であり、鬼機関の戦闘部隊に所属する青年です。

漫画では単行本9巻の第78話に初登場します。

鬼と桃太郎の末裔が対立する『桃源暗鬼』の世界において、彼は主人公・一ノ瀬四季たちを鍛える側に立つ人物です。

ただし、生徒を優しく導くだけの先生ではありません。

ときには敵のように立ちはだかり、実戦に近い状況で彼らの力を引き出していきます。

猫咲波久礼のプロフィールと所属

まず、猫咲の基本情報を整理しておきましょう。

項目 内容
名前 猫咲波久礼
読み方 ねこさき はぐれ
初登場 原作漫画9巻・第78話
所属 羅刹学園、鬼機関・戦闘部隊
役職 羅刹学園の非常勤講師
誕生日 2月2日
好きなもの 動物全般、アニマル柄の小物
血蝕解放 雲流変換技(ライアーライアー)
主な武器 ナイフ
アニメ声優 岡本信彦

彼の外見でまず目を引くのは、目元を覆う長い前髪でしょう。

表情の重要な部分が見えないため、穏やかに話していても、その奥で何を考えているのかは簡単には読み取れません。

一方で、動物好きという親しみやすい一面もあります。

猫咲が動物を好む理由は、動物には裏表がないからです。

これ、かなり意味深だと思いませんか。

他人に対しては本心を隠して接する人物が、裏表のない存在に魅力を感じている。

何気ない好みの設定ですが、猫咲の価値観を理解する重要な手がかりになっています。

羅刹学園の非常勤講師と鬼機関の戦闘部隊を兼任

猫咲の立場を理解するには、まず羅刹学園の役割を押さえる必要があります。

『桃源暗鬼』は、漆原侑来が秋田書店の「週刊少年チャンピオン」で連載する漫画作品です。

昔話の桃太郎を題材に、鬼の血を引く者と桃太郎の血を引く者との戦いが描かれています。

主人公の一ノ瀬四季は、桃太郎機関の襲撃をきっかけに、自分が鬼の血を受け継いでいることを知りました。

その後、鬼の養成学校である羅刹学園に入り、仲間たちとともに戦う力を身につけていきます。

猫咲は、その羅刹学園で非常勤講師を務める人物です。

しかし、彼の仕事は教育だけではありません。

鬼機関の戦闘部隊にも所属しており、桃太郎側との実戦にも参加しています。

つまり、彼は教室で戦い方を教えるだけでなく、自分自身も危険な現場に立つ立場なのです。

僕は、この二つの役割を兼ねているところが重要だと考えています。

実戦経験を持つ人物が指導するからこそ、猫咲の訓練は単なる練習では終わらない。

生徒にとっては、教師のはずの人物が、本物の敵にも見える瞬間が生まれるわけです。

猫咲波久礼の初登場は漫画9巻78話

猫咲が登場するのは、京都・練馬での戦いを経験した四季たちが、さらに実力を高めようとする時期です。

原作9巻第78話から始まる雪山修行の流れのなかで、猫咲は印南幽とともに姿を現します。

ここで大切なのは、彼が新たな敵として登場するわけではないことです。

猫咲は、鬼側の戦力を育成する立場にいながら、生徒たちの前に障害として立ちはだかります。

一般的な学園作品なら、教師は安全な場所から生徒を見守ることが多いでしょう。

しかし『桃源暗鬼』では、鬼の血を継ぐ者たちが桃太郎機関との戦いに巻き込まれていきます。

そのため、訓練そのものにも実戦に近い緊張感が必要になります。

猫咲の登場は、四季たちの成長段階が変わったことを示しているように感じます。

力を身につけるだけでは足りない。

相手が何を考えているのか、自分たちがどのように追い詰められるのかまで想定しなければならない。

その厳しさを体現する人物こそ、猫咲波久礼なのです。



猫咲波久礼は漫画で何をした?雪山修行・高円寺編・オークション編の活躍

猫咲波久礼の主な活躍は、雪山修行編、高円寺編、オークション編で描かれます。

登場当初は四季たちを鍛える立場ですが、物語が進むと桃太郎側との戦闘にも参加し、仲間を救出する役割を担います。

ここでは各エピソードでの立場と行動を整理していきます。

雪山修行編|四季たちの前に立ちはだかる非常勤講師

猫咲の最初の見せ場は、雪山での修行です。

四季たちは、過去の戦いを経て、より高い戦闘能力を身につける必要に迫られています。

そこに登場するのが、猫咲波久礼と印南幽です。

二人は羅刹学園の非常勤講師として、生徒たちの行く手を阻む役割を担います。

この修行は、単純に強い相手を倒せばよいというものではありません。

険しい環境を進みながら、仲間との連携や判断力も試されます。

アニメ公式サイトの第二期ストーリーでも、山頂を目指す生徒たちの状況が描かれています。

四季や屏風ヶ浦帆稀、遊摺部従児、漣水鶏、手術岾ロクロが山頂に到達する一方で、皇后崎迅と矢颪碇は遅れを取ります。

焦りを周囲にぶつける矢颪に対し、皇后崎は、その態度が仲間の迷惑になっていると指摘します。

そして、その場面に猫咲と印南が現れるのです。

この展開で興味深いのは、生徒同士の問題が表面化したタイミングで、教師側の二人が関わってくることです。

敵との戦いであれば、相手を倒すという共通目的を持つことができます。

しかし、味方同士の焦りや意見の食い違いがある状況では、戦闘技術だけでは解決できません。

猫咲たちは、その弱さを突く存在として機能しています。

僕には、この修行が単なる能力向上の場ではなく、仲間として戦う覚悟を試す場にも見えるのです。

高円寺編|桃角桜介との対峙で見える戦闘の厳しさ

雪山修行で実力の一端を示した猫咲ですが、その後の戦闘が常に順調に進むわけではありません。

高円寺編では、桃角桜介ら桃太郎側の人物と対峙します。

この戦いで猫咲は重傷を負いますが、その後、復活を遂げています。

ここは、彼を理解するうえで見逃せない展開です。

雪山修行の段階では、猫咲は生徒たちの前に立ちはだかる強者として描かれます。

しかし、実戦では、その猫咲自身も傷つくことになる。

教師としての強さと、戦闘員としての危うさが、同じ人物のなかに存在しているのです。

『桃源暗鬼』では、能力の強弱だけでは戦いの結果を説明できません。

相手との相性、情報の有無、戦闘状況によって、優位に立つ側が変化します。

猫咲のような変身能力者にとっても、それは例外ではないでしょう。

ここでの敗北や負傷を、単純に実力不足と解釈するのは早計です。

むしろ、どれほど器用な能力を持っていても、すべての戦況に対応できるわけではないことが重要なのだと思います。

オークション編|桃翠夏騎を翻弄し仲間の救出に成功

※画像はAIによるイメージ

高円寺編で負傷した猫咲は、その後のオークション編でも活躍します。

ここで対峙するのが、桃翠夏騎です。

猫咲は自身の変身能力や罠を活用し、桃翠を翻弄します。

そして、窮地に陥っていた仲間の救出に成功しました。

この展開で注目したいのは、猫咲が単純な力押しではなく、状況を利用して戦っている点です。

彼の血蝕解放は、相手の姿や声を再現する能力です。

その性質を踏まえると、相手に誤認させたり、判断を狂わせたりする戦い方との相性がよいと考えられます。

つまり、猫咲の強さは身体能力だけでは測れません。

敵が見ているものをどこまで信用できるのか。

その判断自体を揺さぶることが、彼の大きな武器になります。

雪山修行では、生徒たちにとっての障害でした。

高円寺編では、自身も傷つく戦闘員として描かれました。

そしてオークション編では、能力と策略を駆使して味方を救う人物になります。

この変化によって、猫咲が単なる癖の強い教師ではないことがはっきりしてきます。

表情や態度は信用しにくい。

けれど、戦場で果たす役割は確かにある。

そこが彼の面白さではないでしょうか。

アニメ第二期では岡本信彦が猫咲波久礼を担当

猫咲は、2026年10月2日に放送が始まったTVアニメ第二期「日光・華厳の滝編」にも登場します。

声を担当するのは岡本信彦です。

岡本信彦は『ハイキュー!!』の西谷夕や、『僕のヒーローアカデミア』の爆豪勝己などを演じてきた声優として知られています。

『桃源暗鬼』の公式サイトでも、猫咲波久礼役として名前が掲載されています。

2026年9月19日に開催された第二期の先行上映会にも、猫咲役の岡本信彦と印南幽役の伊東健人が登壇者として参加しました。

原作での猫咲は、表面的な礼儀正しさと本性が大きく異なる人物です。

そのため、アニメで注目したいのは単純な声の迫力だけではありません。

丁寧な言葉遣いの奥に、どの程度の冷たさや攻撃性を感じさせるのか。

漫画では読者が想像していた感情の温度が、声によって具体化されます。

僕は、猫咲のように本音を隠す人物ほど、声の演技が印象を大きく左右すると考えています。

穏やかな声が、ある瞬間だけ妙に鋭く聞こえる。

そんなわずかな変化にこそ、彼の人物像が表れるのかもしれません。




猫咲波久礼の性格と能力は?前髪の奥の本性とライアーライアーの仕組み

猫咲波久礼は、礼儀正しい態度で本性を隠す毒舌家です。

さらに、血蝕解放「雲流変換技(ライアーライアー)」によって、触れた対象の姿や声を再現できます。

この能力には制約がありますが、本人の身体能力やナイフを使った戦闘技術と組み合わせることで、独特の強さを発揮します。

礼儀正しい性格は演技だった?前髪に隠された素顔

猫咲の第一印象は、比較的穏やかなものです。

丁寧な言葉遣いで接し、攻撃的な態度を表に出さないため、一見すると無害な青年に映ります。

しかし、それは彼の本性を隠す振る舞いでした。

本来の猫咲は、攻撃的で毒舌な性格の持ち主です。

相手に対して容赦のない言葉を向けることもあり、表面的な礼儀正しさとは大きな差があります。

そして、本性が表に出ると、外見にも変化が現れます。

普段は目元を隠している前髪が分かれ、鋭い目つきが明らかになるのです。

さらに、髪の一部が逆立ち、猫の耳を思わせる形になります。

この変化は、キャラクターデザインとしても非常に分かりやすい演出でしょう。

人間の表情を読み取る際、目元は重要な手がかりになります。

猫咲は、その目を普段から隠しています。

つまり、読者は彼の本心を見抜くための情報を、最初から制限されているわけです。

そして前髪が分かれると、それまで抑えられていた感情が一気に表面化する。

僕には、髪型の変化そのものが、彼の心理的な仮面を外す演出に見えます。

血蝕解放「雲流変換技(ライアーライアー)」の能力と制約

猫咲の血蝕解放は「雲流変換技(ライアーライアー)」です。

基本的には、触れた対象の外見や声を再現する変身能力として説明されています。

能力の特徴は次のとおりです。

  • 触れた対象の姿や声を模倣できる
  • 生物だけでなく、物体にも変身できる
  • 再現できる大きさや体積には限界がある
  • 変身先を最大3つまでストックできる

一見すると、何にでもなれる万能能力に感じられるかもしれません。

しかし、接触が必要なことや、大きさ・体積に制約があることから、無制限に変身できるわけではありません。

また、変身できることと、変身対象の持つあらゆる能力を使えることは別問題です。

外見や声を再現できるという情報だけで、相手の血蝕解放まで複製できると判断することはできません。

この点は、能力の強さを考察する際に区別しておきたいところです。

猫咲の能力は、直接的な破壊力よりも、情報を操作することに価値があります。

たとえば戦闘中、敵が味方だと思っていた人物が別人だった場合、その瞬間に戦況の認識が崩れます。

相手の姿を確認したはずなのに、それが信用できない。

その不確実性こそ、ライアーライアーの怖さです。

ナイフを使った近接戦闘も得意

※画像はAIによるイメージ

猫咲の強さは、変身能力だけに依存していません。

彼自身が高い身体能力を備えており、ナイフを用いた近接戦闘にも長けています。

この組み合わせが厄介です。

変身能力者と聞くと、相手をだますことが中心で、正面からの戦闘には弱いという印象を持つかもしれません。

しかし、猫咲の場合は、そのような単純な分類ができません。

変身によって相手の判断を揺さぶり、接近した後は自身の戦闘技術で対処することができます。

もちろん、実際の強さは相手の能力や戦況にも左右されます。

ただ、変身を見破っただけでは猫咲への対策が完了しないことは重要です。

変身を封じても、本人が戦える。

逆に、近接戦闘を警戒すれば、変身を利用した駆け引きが残る。

僕は、この二つの手段を持つことが、猫咲の実戦的な強さにつながっていると考えています。

淀川真澄を恐れる理由は本性を見抜かれたから

猫咲の人物像を語るうえで、淀川真澄との関係は欠かせません。

淀川は、鬼機関の練馬区偵察部隊を率いる隊長で、他人の内面を見抜く優れた洞察力を持っています。

そして猫咲は、自分の腹黒い本性を淀川に見破られています。

普段は本音を隠すことに長けている猫咲ですが、淀川の前ではその手法が通用しませんでした。

結果として、猫咲は淀川に強い恐怖心を抱くようになります。

同じ場所にいるだけで萎縮してしまい、逆らうこともできない。

あれほど毒舌で攻撃的な人物が、まるで借りてきた猫のようになるのです。

ただし、これを単純な戦闘力の上下関係と考えるのは適切ではないでしょう。

猫咲が淀川を恐れていることは、必ずしも正面から戦った場合の勝敗を確定させるものではありません。

重要なのは、自分の内面を隠せない相手が存在するという事実です。

猫咲は相手の姿を借りられるのに、淀川の前では自分の素顔さえ隠しきれない。

なんとも皮肉な関係ですよね。

この二人を見ていると、能力の相性という言葉では片づけられない、心理的な力関係が浮かび上がってきます。



【考察】猫咲波久礼はなぜ本性を隠す?変身能力と人物像に共通する意味

猫咲波久礼について、僕が最も気になっているのは、変身能力と彼自身の性格が驚くほど似通っていることです。

普段の猫咲は、礼儀正しい人物という仮面をかぶっています。

一方、血蝕解放では、実際に他人の姿を借りることができます。

どちらも共通しているのは、相手に見せる姿を自分で選んでいるという点です。

ここからは、原作で確認できる設定をもとに、猫咲の人物像を考察していきます。

「変身が得意」ではなく「正体を隠すことに慣れた人物」なのでは?

猫咲は、裏表がある性格の持ち主として紹介されることが多い人物です。

もちろん、それ自体は間違いではありません。

実際に、穏やかな態度と攻撃的な本性の間には、明確な落差があります。

ただ僕は、そのギャップだけで猫咲を理解したことにするのは、少しもったいないと思っています。

注目したいのは、彼がなぜそれほど自然に本性を隠せるのかという点です。

猫咲の礼儀正しさは、一時的な変装とは違います。

普段の対人関係そのものに組み込まれています。

つまり、相手に見せる自分の姿を調整することが、彼にとって日常的な振る舞いになっているのでしょう。

そして戦闘では、その性質がライアーライアーという能力と重なります。

ここで一つの仮説が浮かびます。

猫咲の本質は、他人に変身することよりも、自分が何者なのかを相手に決めさせないことにあるのではないでしょうか。

この解釈なら、前髪で目を隠す外見にも、普段の丁寧な口調にも、能力の特徴にも一本の線が通ります。

顔を隠す。

本音を隠す。

姿を変える。

いずれも、相手が猫咲という人物を正確に把握することを難しくする行動です。

戦闘では、その不確実性が大きな武器になります。

しかし、日常生活でも同じように自分を隠し続けているとすれば、それは強みであると同時に、弱さでもあるのかもしれません。

淀川真澄だけが猫咲の仮面を通り抜ける

この仮説を考えるうえで、もう一つ重要なのが淀川真澄の存在です。

猫咲が淀川を恐れている理由は、内面を見抜かれたことにあります。

ここで面白いのは、淀川が猫咲の変身能力そのものを無効化したから怖がられている、という説明ではないことです。

彼が見抜いたのは、猫咲の性格です。

つまり、猫咲が日常的に使っている心理的な仮面が通用しなかったのです。

ライアーライアーには、触れた対象の情報を利用するという仕組みがあります。

しかし、淀川との関係では逆の現象が起こっています。

猫咲が相手の情報を利用する前に、淀川が猫咲の内面を捉えてしまう。

この対照関係は、かなり美しい構成だと感じます。

猫咲は相手をだますことができる。

けれど、淀川には自分の演技が通じない。

そのため、普段は心理的な優位を保とうとする猫咲が、淀川の前では受け身になってしまうのでしょう。

もちろん、作者がこの対比を意図的に設計したと断定できるわけではありません。

しかし、キャラクターの能力と人間関係がここまで自然に響き合っている点は、十分に考察する価値があります。

そして、もう一つ気になるのが猫咲の動物好きという設定です。

彼は、動物に裏表がないことを好んでいます。

これは、自分自身の性格と対照的です。

他人に本心を見せない人物が、飾らずに生きる存在を好む。

その理由が単なる好みなのか、それとも彼自身が持っていないものへの憧れなのかは、現時点の情報だけでは判断できません。

ただ僕には、猫咲のなかに矛盾した願望があるようにも見えるのです。

自分の正体は知られたくない。

それでも、裏表のない関係には惹かれてしまう。

もしそうだとすれば、淀川への恐怖にも、単に弱点を握られた以上の意味が生まれます。

自分を隠すことで他人との距離を保ってきた人物が、その距離を一方的に踏み越えられる。

猫咲にとって、それは相当に居心地の悪い経験だったのではないでしょうか。

オークション編の活躍が示す猫咲のもう一つの顔

この考察を踏まえて、オークション編の活躍を振り返ると、猫咲の印象は少し変わります。

彼は桃翠夏騎との戦いで能力や罠を使い、仲間の救出に成功しています。

つまり、本音を隠す性格でありながら、実際の行動では仲間を助ける役割を果たしているのです。

もちろん、救出したという事実だけで、猫咲が心の底から献身的な人物だと断定することはできません。

鬼機関の隊員として、任務を遂行した可能性もあります。

それでも僕は、この行動に注目したい。

言葉では攻撃的でも、必要な場面では仲間のために働く。

礼儀正しい態度が本心ではないからといって、彼の行動のすべてが偽物になるわけではないからです。

むしろ、猫咲の人物像を理解するには、発言より行動を見たほうがよいのかもしれません。

彼は何を言ったのか。

どんな表情を見せたのか。

それ以上に、誰が危険な状況にあるとき、実際に何をしたのか。

その積み重ねが、猫咲波久礼という人物の輪郭を少しずつ明らかにしていくのでしょう。

今後の物語で注目したいのは、彼がさらに強力な変身を見せるかどうかだけではありません。

自分の本心を隠す必要がなくなる場面が訪れるのか。

そして、淀川のように本性を見抜く人物に対して、恐怖以外の感情を抱けるようになるのか。

そこに、彼の成長を描く余地が残されているように思います。

強い能力を持つ人物が、さらに強くなる展開は珍しくありません。

けれど、他人の姿を借りられる人物が、自分自身の姿で誰かと向き合うことを選ぶ。

もしそんな展開が描かれたなら、僕にとっては新しい変身能力の登場以上に印象深いものになるはずです。

だって、この人物の最大の秘密は、他人になれることではなく、素顔の自分をどこまで許せるかにあるのかもしれないのだから。

能力と性格が、ここまで皮肉な形で重なっている。

これ、キャラクターの作り方が本当に巧妙です。

まとめ|猫咲波久礼は漫画を読み進めるほど印象が変わる人物

『桃源暗鬼』の猫咲波久礼は、原作漫画9巻78話に初登場する、羅刹学園の非常勤講師兼鬼機関の戦闘部隊員です。

雪山修行編では四季たちの前に立ちはだかり、高円寺編では桃角桜介らとの戦闘で負傷し、オークション編では桃翠夏騎を翻弄して仲間の救出に成功します。

血蝕解放「雲流変換技(ライアーライアー)」は、触れた対象の姿や声を再現する能力です。

そして彼自身も、丁寧な態度によって毒舌で攻撃的な本性を隠しています。

猫咲の魅力は、単なる二面性だけではありません。

変身能力、前髪で隠された目元、動物への好意、淀川真澄への恐怖。

それぞれの設定が重なり、他人には姿を見せながら、本当の自分は簡単に見せない人物像が浮かび上がります。

僕は、彼を単純な善人とも悪人とも捉えていません。

表面的な態度よりも、戦場で何を選び、誰のために行動するのか。

そこにこそ猫咲波久礼の本質が表れていると考えています。

漫画で彼の登場場面を追う際には、能力を使う瞬間だけでなく、使っていない場面での言動にも目を向けてみてください。

一見すると何でもない会話のなかに、彼が必死に隠しているものが見えてくるかもしれません。

よくある質問

猫咲波久礼は漫画の何巻・何話から登場しますか?

猫咲波久礼の初登場は、原作漫画9巻の第78話です。雪山修行のエピソードから登場し、羅刹学園の非常勤講師として四季たちに関わります。

猫咲波久礼の血蝕解放はどんな能力ですか?

「雲流変換技(ライアーライアー)」という変身能力です。触れた対象の姿や声を再現でき、最大3つの変身先をストックできますが、再現できる大きさや体積には制約があります。

猫咲波久礼が淀川真澄を怖がるのはなぜですか?

猫咲が隠していた攻撃的で腹黒い本性を、淀川真澄に見抜かれたためです。普段は相手を翻弄する猫咲も、淀川の前では強く萎縮してしまいます。

相沢 透(あいざわ・とおる)

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