『ワンパンマン』の最強キャラはサイタマです。次点には宇宙的恐怖モードのガロウ、ブラスト、ボロスが並び、神の実力は未知数です。
ただし、彼らを単純な破壊力だけで比較すると、見落としてしまうものがあります。ブラストの空間操作、ガロウの模倣能力、そしてサイタマの底知れない成長性。強さの意味そのものが、キャラクターによって違うのです。
本記事では、ONE先生の原作版と村田雄介先生のリメイク版を区別しながら、戦績・能力・耐久力・相性をもとに最強ランキングTOP20を考察します。
ワンパンマン最強ランキングTOP20!ヒーローと怪人の順位は?
結論から言えば、サイタマが別格の最強候補であり、その下にガロウ、ブラスト、ボロスが続く構図です。ただし、神については戦闘能力の全貌が判明していないため、順位とは別の特別枠で扱います。
このランキングは公式が発表した順位ではありません。主に村田版の戦闘描写を基準として、キャラクターの最も強力な形態を評価した独自考察です。
最強キャラTOP20一覧
順位 キャラクター 強さの特徴
1位 サイタマ 規格外の身体能力と成長性
2位 ガロウ(宇宙的恐怖モード) 宇宙の理の理解・能力模倣
3位 ブラスト 空間操作・重力操作・異次元移動
4位 ボロス 圧倒的火力・速度・再生能力
5位 戦慄のタツマキ 超広域の念動力と防御能力
6位 サイコスオロチ 超能力と怪人王の力が融合
7位 怪人王オロチ 高い戦闘技術とエネルギー攻撃
8位 白金精子 超高速戦闘と高密度の肉体
9位 ムカデ仙人 巨大な身体と驚異的な耐久力
10位 エビル海洋水 海洋規模の身体と水流攻撃
11位 メタルナイト 大規模兵器群・総戦力は不明
12位 閃光のフラッシュ S級屈指の移動速度と剣術
13位 シルバーファング 流水岩砕拳による攻防
14位 アトミック侍 高速斬撃・サンブレード
15位 育ちすぎたポチ 高耐久力とエネルギー攻撃
16位 超合金クロビカリ 強靱な肉体と近接戦闘力
17位 ホームレス帝 神から授かった光弾攻撃
18位 ゴウケツ 武術と怪人化による身体能力
19位 ジェノス 高出力の焼却砲と機動力
20位 阿修羅カブト 阿修羅モードによる戦闘力
※2026年11月6日時点で確認できる村田版の主な描写を基準とした暫定順位です。形態の違いも比較対象に含めているため、オロチとサイコスオロチは別枠としています。
別格・順位未確定の「神」
神は、サイタマに次ぐ最強候補でありながら、通常の順位には入れていません。
理由は単純です。ホームレス帝やガロウに力を与えた実績はありますが、神自身がどの程度の攻撃力や耐久力を持つのか、直接比較できる材料が不足しています。
能力を授ける側だからといって、授けられた側よりあらゆる戦闘条件で強いとは限りません。
それでも、世界の根幹に関わる能力を持つ可能性がある以上、無視できない存在です。
ランキングは何を基準に決めた?
今回の比較では、次の5項目を重視しています。
- 直接対決・戦績(30%):実際に誰と戦い、どこまで通用したか
- 攻撃力・破壊規模(20%):攻撃の威力と影響範囲
- 防御力・耐久力(15%):攻撃への耐性、再生能力、持久力
- 特殊能力(15%):空間操作、念動力、模倣能力など
- 作中評価・描写の確実性(20%):設定と戦闘描写の整合性
これは公式の採点方式ではなく、比較のために設けた目安です。
特に重要なのは、攻撃力だけで順位を決めないこと。例えば、フラッシュが相手より速くても、その相手を倒せるとは限りません。
逆に、メタルナイトは一体のロボットだけで評価すれば低くなりますが、保有する兵器群を含めれば評価が一変します。
S級ランキングと最強ランキングは違う
ヒーロー協会にはS級からC級までの階級がありますが、これは純粋な戦闘力ランキングではありません。
S級1位はブラスト、2位はタツマキ、3位はシルバーファング。実力者が上位に並ぶ一方で、活動実績や協会内の評価も関係します。
象徴的なのがS級7位のキングです。
彼は地上最強の男として恐れられていますが、実際には一般人と大きく変わらない戦闘能力しか持ちません。
反対に、サイタマはヒーロー協会から十分に実力を把握されておらず、A級という階級でも真の強さを表せません。
つまり、社会的に認められた強さと、実際に敵を倒せる強さは別物なのです。
原作版・村田版・アニメ版の違いにも注意
『ワンパンマン』にはONE先生のWeb原作、村田雄介先生のリメイク版、テレビアニメ版があります。
基本設定は共有していますが、戦闘描写や物語の進み方には違いがあります。特に宇宙的恐怖モードのガロウは、村田版での強さ比較を大きく変えた存在です。
また、村田版では一部エピソードの描き直しも行われています。過去に公開された場面が、そのまま現在の展開につながっているとは限りません。
なお、2026年11月5日には「となりのヤングジャンプ」で第288話が公開されました。集英社の刊行情報では、単行本37巻が2026年7月3日に発売されています。
ネット上には第278話や36巻を最新としているランキングも残っていますが、情報の基準時点には注意が必要です。

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サイタマ・ブラスト・ガロウ・ボロスは誰が一番強い?
最上位の比較で確実性が高いのは、サイタマの圧倒的な実績です。一方、ガロウ・ブラスト・ボロスの順番は、どの能力を重視するかで変わる余地があります。
この違いを理解するには、単なる必殺技の威力ではなく、各キャラクターが何を武器に戦っているのかを見る必要があります。
1位:サイタマ|強さの上限が描かれていない主人公
サイタマは、通常の身体能力の延長では説明できない力を持つヒーローです。
ボロスとの戦いでは、相手の強力な攻撃を受けても戦闘を継続し、最後はマジ殴りによって決着をつけました。
ガロウとの戦いでは、さらに異常な性質が表れます。
宇宙的恐怖モードのガロウは、サイタマの能力を模倣することで一時的に同等に近い攻撃を繰り出しました。
しかし、その戦闘中にサイタマの力は急激に増大していきます。
ガロウが模倣した直後には、すでにサイタマ自身がその水準を超えている。そんな構図が描かれたのです。
僕が最も恐ろしいと感じるのは、この成長速度です。
通常のバトル漫画では、強敵との戦いで限界に到達し、その壁を乗り越える過程が描かれます。
ところがサイタマには、読者が確認できる明確な上限がない。
木星の衛星イオで繰り広げられた戦闘では、強大な身体能力に加え、くしゃみだけで木星の大気に大きな影響を与える描写まで登場しました。
強さを数値で測ろうとする行為そのものが、彼の前では意味を失っていくようです。
2位:ガロウ|宇宙的恐怖モードの模倣能力
ガロウは、もともとシルバーファングの弟子だった武術家です。
ヒーロー狩りを続ける中で戦闘経験を積み、格上との戦いを通じて急激に成長していきました。
最大の転機は、神の力に干渉されたことで宇宙的恐怖モードへ到達した場面です。
この形態では、核分裂を連想させる攻撃やガンマ線バーストを模した技を使用。さらにサイタマの戦闘能力を模倣するという、規格外の領域へ踏み込みます。
単に破壊力が上昇したのではありません。
相手の技を理解し、再現することで、戦いながら対抗手段を獲得できることが重要なのです。
ただし、模倣能力には重大な問題があります。
相手の現在の力を再現できても、その相手がさらに強くなれば、再び追いつかなければなりません。
ガロウがサイタマに及ばなかったのは、技術の不足だけではなく、成長の仕組みそのものが異なっていたからではないでしょうか。
3位:ブラスト|空間を支配するS級1位
ブラストの恐ろしさは、攻撃力を測る従来の基準が通用しないところにあります。
彼は空間をつなぐゲートを展開し、敵の攻撃を別の場所へ移動させたり、戦闘空間そのものを操作したりできます。
宇宙的恐怖モードのガロウとの交戦では、その空間操作能力によって強烈な攻撃に対応しました。
ここで注目したいのは、ブラストが単純な殴り合いだけを選んでいないことです。
敵の攻撃を受け止めるのではなく、攻撃の到達先を変えてしまう。
これは防御力が高いという話とは違います。
一般的な戦闘では、相手の攻撃力が自分の防御力を超えれば不利になります。しかし、攻撃を別の空間へ逃がせるなら、その比較自体が成立しにくいのです。
もっとも、ブラストがガロウを単独で圧倒したわけではありません。
そのため、ガロウより下という3位は暫定評価です。戦闘条件によっては順位が逆転する可能性もあるでしょう。
4位:ボロス|圧倒的な破壊力を持つ宇宙の覇者
ボロスは、暗黒盗賊団ダークマターの首領として地球へ到来した宇宙人です。
強大な身体能力に加え、メテオリックバーストによる速度と出力の増大、驚異的な再生能力を持っています。
サイタマを月まで吹き飛ばした攻撃は、彼の戦闘力を示す代表的な場面です。
そして最大の切り札が「崩星咆哮砲」。
地球規模の破壊を引き起こしかねない攻撃として描かれますが、実際に地球を破壊したわけではありません。
ここは強さ議論で混同されやすい部分です。
ボロスが恐ろしいのは、巨大な火力を持ちながら、近接戦闘の速度と再生能力まで備えていること。
それでも、コズミックガロウのような模倣能力や、ブラストの空間操作への対抗手段は明確ではありません。
破壊力だけなら最上位に位置しますが、総合的な対応力まで含めると4位が妥当だと考えました。
神はサイタマより強い可能性がある?
神は、作中で最も大きな謎を抱える存在の一つです。
ホームレス帝に力を与え、ガロウの能力を飛躍的に高めるなど、直接戦闘以外の方法で世界へ干渉しています。
さらに、与えた力を一方的に回収する能力も示されています。
これは通常の戦闘能力とは異なり、他者の強さそのものに干渉する力です。
ブラストがキューブを回収し、神の介入を警戒していることからも、その脅威の大きさがうかがえます。
ただし、神がサイタマを超えると判断できる直接的な証拠はありません。
ここで神を2位や1位に置いてしまうと、能力の実績より物語上の存在感を優先することになります。
個人的には、神は「強い怪人」ではなく、これまでの戦闘ルールを変える存在として描かれているように感じます。

S級ヒーローと怪人の強さを比較!タツマキやオロチは何位?
最上位の4人を除くと、戦闘能力の比較はさらに複雑になります。
タツマキの超能力、白金精子の速度、ムカデ仙人の耐久力。彼らは同じ基準で測れる能力を持っていません。
ここではランキング5位以下を中心に、戦闘で何が優位性につながるのかを整理します。
5位:タツマキ|S級2位でも実力は別格
戦慄のタツマキは、ヒーロー協会S級2位の超能力者です。
巨大な物体を自在に動かす念動力に加え、防御バリアや敵への拘束、広範囲攻撃まで使いこなします。
怪人協会編では、地形を大きく変化させるほどの力を発揮しました。
タツマキが通常の近接戦闘型ヒーローより優れているのは、敵が接近する前に戦場を支配できることです。
シルバーファングの武術も、アトミック侍の剣術も、攻撃が届かなければ真価を発揮できません。
一方で、強力な念動力を使うには集中が必要であり、負傷や消耗によって能力が制限される場面もあります。
無条件にすべての怪人を倒せるわけではありませんが、通常のS級とは一線を画す存在です。
6〜7位:サイコスオロチと怪人王オロチ
怪人王オロチは、怪人協会の頂点に立つ存在として登場しました。
巨大な身体と高い戦闘能力を持ちながら、武術を理解し、相手の動きに対応できる点が特徴です。
単なる巨大怪人とは違い、力と技術を高い水準で両立しています。
さらにサイコスとの融合によって、サイコスオロチという強力な形態が生まれました。
この状態では、サイコスの超能力とオロチの力が組み合わさり、攻撃範囲が飛躍的に拡大します。
タツマキとの戦いでは、地球の地表を大きく削るほどの攻撃が描かれました。
ただし、融合形態はオロチ単体と同じ条件で評価できません。
二つの存在が組み合わさった結果として、単体では実現できなかった能力を獲得したと見るべきでしょう。
8位:白金精子|フラッシュをも巻き込む超高速戦闘
黒い精子が多数の細胞を融合させた形態の一つが、白金精子です。
その真価は、非常に高い身体能力と速度にあります。
怪人協会編終盤では、閃光のフラッシュや成長途中のガロウと高速戦闘を繰り広げました。
特に印象的なのは、フラッシュの速度が絶対的な優位ではないと示されたことです。
それまで多くの敵を速度で圧倒してきたフラッシュが、同じ領域で戦える相手に直面する。
この瞬間、強さの基準が一段階引き上げられました。
白金精子は、超能力や空間操作を使わなくても、純粋な身体能力だけでS級上位に迫れる存在です。
9〜10位:ムカデ仙人とエビル海洋水
ムカデ仙人とエビル海洋水は、通常の攻撃では対処しにくい怪人です。
ムカデ仙人は途方もない巨体と強靱な外殻を持ち、規模そのものが脅威になります。
その巨体を前にすると、どれほど優れた格闘技術を持っていても、有効な攻撃を与えられるとは限りません。
一方のエビル海洋水は、液体の身体を利用した特殊な存在です。
通常の打撃では損傷を与えにくく、海水を取り込むことで巨大化した状態では、攻撃範囲も著しく広がります。
この2体が示したのは、敵を倒すには攻撃力だけでなく、相手の性質に合った攻撃手段が必要だということです。
単純な近接戦闘能力の比較では、その危険性を十分に表せません。
11位:メタルナイト|戦場に姿を見せない強者
メタルナイトことボフォイ博士は、無人兵器を遠隔操作するS級ヒーローです。
一体のロボットだけを見れば、ブラストやタツマキと同等の実力があるとは言い切れません。
しかし、メタルナイトの本質は個々の兵器ではなく、その背後にある膨大な技術力と戦力です。
複数の兵器を投入できるなら、個人同士の戦闘とは異なる条件で敵を追い込めます。
また、本人が直接戦場に出る必要がないことも大きな利点です。
ただし、全兵器の性能や数量が明らかになっているわけではなく、11位という評価には不確実性が残ります。
12〜14位:フラッシュ・バング・アトミック侍
閃光のフラッシュ、シルバーファング、アトミック侍は、それぞれ異なる戦闘技術を極めたヒーローです。
フラッシュは高速移動と剣術を組み合わせ、敵が反応する前に攻撃を仕掛けます。
シルバーファングことバングは、流水岩砕拳を使って相手の力を受け流し、反撃へつなげます。
アトミック侍は高速の斬撃を武器とし、サンブレードを使用した状態では通常以上の攻撃力を発揮しました。
ここで興味深いのは、三者の優劣が相手によって変わることです。
フラッシュは速度で先手を取りやすい一方、異常な耐久力を持つ敵を倒し切れるとは限りません。
バングは打撃を使う相手に強みがありますが、広範囲のエネルギー攻撃に常に対応できるとは言えません。
アトミック侍の斬撃も、対象の身体構造や武器の状態によって効果が変わります。
この3人には単純な上下関係より、戦闘条件による得意不得意が存在すると考えています。
15〜20位:ポチ・クロビカリ・ホームレス帝・ゴウケツ・ジェノス・阿修羅カブト
15位の育ちすぎたポチは、極めて高い耐久力とエネルギー攻撃を持つ怪人です。
16位の超合金クロビカリも、強靱な肉体を武器とする近接戦闘型ですが、精神的な動揺が戦闘に影響する点が特徴です。
17位のホームレス帝は、神から与えられた光弾による攻撃が強力です。ただし、本人の身体能力まで同じ水準に強化されているわけではありません。
18位のゴウケツは、武術の技量と怪人化による身体能力を組み合わせた強敵です。
19位のジェノスは、装備の更新によって火力を高め続けていますが、強敵との戦闘では耐久力や稼働条件が課題となります。
20位の阿修羅カブトは、進化の家が生み出した強力な怪人。阿修羅モードで戦闘能力を引き上げるものの、上位陣の特殊能力に対しては評価が難しい存在です。
この層には、決して弱いキャラクターが並んでいるわけではありません。
むしろ、それぞれが特定の条件では上位キャラクターを脅かせる能力を持っています。
ランキングの数字だけでは見えない怖さが、ここにあります。

ワンパンマン最強ランキングの考察|本当の強さを決めるものは何か?
ここからは、各キャラクターの戦闘描写を踏まえた私自身の考察です。
強さランキングでしばしば議論になるのが、「ガロウとボロスはどちらが強いのか」「ブラストは本当にタツマキ以上なのか」という問題でしょう。
しかし、僕はそこにもう一つの視点が必要だと考えています。
それは、相手を倒すだけの力があるかではなく、その力を相手に届かせるまでの条件を満たせるかという問題です。
ガロウとボロスはどちらが強い?
ネット上では、ボロスとガロウの強さが同格と語られることがあります。
確かに、両者には共通点があります。
どちらも驚異的な身体能力を持ち、通常のヒーローでは対抗できない領域まで到達しました。
しかし、村田版の宇宙的恐怖モードを含めるなら、僕はガロウを上位に置きます。
最大の理由は、相手の能力を理解し、模倣できることです。
ボロスの戦闘能力は、高出力の攻撃・高速移動・再生能力を中心に構成されています。
一方のガロウは、武術の経験に加え、宇宙的恐怖モードで新たな攻撃手段を獲得しています。
さらに、敵の動きを観察して戦い方を変える能力にも長けています。
ただし、ボロスのメテオリックバーストに対してガロウがどの程度対応できるのか、実際の直接対決は描かれていません。
そのため、「ガロウが必ず勝つ」という結論にはできないでしょう。
ONE版と村田版で戦闘描写が異なることも、評価を複雑にしています。
少なくとも村田版の最終到達点で比較するなら、ガロウを優位と見る根拠は十分にあると考えています。
ブラストはガロウやボロスに勝てるのか?
ブラストの強さは、攻撃を受ける前に戦闘条件を変更できる点にあります。
一般的な格闘戦では、相手に近づき、攻撃を当て、防御を突破する必要があります。
しかし、空間操作を使えるブラストは、その過程に介入できます。
例えば、ボロスが強烈なエネルギー攻撃を放ったとしても、ブラストが適切に転送できるなら、単純な威力の比較は意味を持ちません。
一方で、すべての攻撃を無制限に転送できることが確認されているわけでもありません。
相手の速度、攻撃範囲、連続攻撃への対応、能力の発動条件によって、結果は変わるでしょう。
ガロウとの戦闘でも、ブラストは高い対応力を示しましたが、決定的な勝利を収めたわけではありません。
つまり、ブラストには最強候補としての説得力がありながら、勝敗を確定させるだけの直接戦績が不足しています。
僕は、ブラストの真価は攻撃力ではなく、敵の最も得意な戦い方を成立させない能力にあると感じています。
強さには「攻撃が届くまでの壁」が存在する
ここが、今回の比較で最も注目したい部分です。
通常のランキングでは、攻撃力・速度・耐久力を並べて、数値の大きい側が強いと判断されがちです。
しかし、『ワンパンマン』には、その比較だけでは結論を出せない戦闘が数多くあります。
フラッシュがいくら速くても、ポチの耐久力を突破できなければ決着はつきません。
逆に、ホームレス帝の光弾がどれほど強力でも、攻撃を当てる前に接近されれば不利になり得ます。
バングの流水岩砕拳も、相手が人型であるか、攻撃を受け流せる性質を持つかによって有効性が変わるでしょう。
僕は、この違いを「攻撃が届くまでの壁」として考えています。
敵を見つける、間合いに入る、攻撃を当てる、防御を突破する。そして相手が再生する前に決着をつける。
強いキャラクターは、必ずしもすべての段階に優れているわけではありません。
ブラストは攻撃の到達経路を変え、ガロウは相手の能力を模倣し、タツマキは敵との距離そのものを支配します。
彼らの強さは、戦闘のどの段階を制御できるかという違いとして理解できるのです。
サイタマだけがランキングの前提を壊している
では、サイタマはどこに位置するのでしょうか。
一般的な最強議論では、ある能力が別の能力に勝てるかを比較します。
しかし、サイタマにはその議論を成立させない場面があります。
ガロウがサイタマの力を模倣しても、サイタマ自身はさらに成長していく。
ここで描かれていたのは、単なる攻撃力の差ではないように思います。
ガロウは「相手の強さを理解して追いつく」存在でした。
それに対してサイタマは、「理解された時点で、その先へ進んでいる」存在として描かれています。
この対比は、非常によくできています。
ガロウがどれほど合理的に戦闘を分析しても、その分析対象が変わり続けるのです。
しかも、サイタマ自身はその強さを誇示しようとはしません。
周囲が命を懸けて到達しようとする領域に、本人だけが退屈そうな顔で立っている。
この温度差こそ、『ワンパンマン』という作品が持つ独特の恐ろしさでしょう。
今後のランキングを変えるのは神とブラストか
今後、順位に最も大きな変化をもたらす可能性があるのは、神とブラストだと考えています。
ブラストは神に関係するキューブを回収し、異次元に関わる問題へ対処してきました。
忍者の里に関係する虚空のヴォイドも、こうした空間能力を考えるうえで重要な人物です。
ただし、忍者編には描き直された展開があるため、過去の公開版に登場した能力や戦績をすべて現在の確定情報として扱うことはできません。
ヴォイドについても、戦闘条件や描写の整合性を確認したうえで、上位への位置づけを判断する必要があります。
それ以上に注目しているのは、神が自ら戦う場面が描かれた場合です。
これまでの怪人たちは、どれほど強力でも基本的には攻撃や防御によって戦ってきました。
しかし神には、他者へ力を授けたり、奪ったりする能力が示されています。
もしこの能力が戦闘中にも自在に使えるなら、従来のランキングとは異なる評価基準が必要になるでしょう。
とはいえ、神が万能であるとはまだ言えません。
力を与える際の条件、相手の意思との関係、干渉できる範囲など、明らかになっていない要素が残っています。
その制約が判明した時、神の本当の強さも見えてくるはずです。
キングが最強ランキングに入らない理由
最後に、ランキングから除外したキングにも触れておきたいと思います。
キングはS級7位であり、作中では地上最強の男として知られています。
しかし、実際の戦闘能力は一般人と大きく変わりません。
その代わり、周囲が勝手に恐怖を感じたり、偶然によって危機を回避したりする場面があります。
相手を倒す能力だけで評価するなら、上位には入りません。
しかし、敵を戦意喪失させる影響力まで含めれば、話は別です。
ここで思い出すのが、サイタマとの対比です。
サイタマは誰よりも強いのに、その強さを十分に理解されていません。
キングは戦闘能力がほとんどないのに、誰よりも強い存在として認識されています。
この二人は、正反対の立場に置かれています。
だからこそ、キングを単純に最下位とするのも違う気がするのです。
彼は最強の戦士ではありません。しかし、「最強と信じられていること」が生み出す力を、誰よりも鮮やかに示す人物なのではないでしょうか。
強さとは、実力なのか。それとも周囲に与える影響なのか。
この問いを物語の中に自然に組み込んでいるところが、僕はたまらなく好きです。
まとめ|ワンパンマンの最強はサイタマ、次点は条件次第
今回のランキングでは、サイタマを1位、宇宙的恐怖モードのガロウを2位、ブラストを3位、ボロスを4位としました。
続く5位にはタツマキを置き、サイコスオロチや白金精子、ムカデ仙人といった怪人を上位に評価しています。
ただし、これは公式の確定順位ではありません。特にブラストとボロス、ガロウの優劣には、戦闘条件や媒体によって解釈の余地があります。
また、神は直接的な戦闘描写が不足しているため、現段階では順位未確定の別格候補です。
僕がこのランキングを考えて改めて感じたのは、強さを一つの数字にまとめる難しさでした。
武術を極める者、身体能力を高める者、超能力で戦場を支配する者。そして、他者から力を授かる者。
彼らが積み重ねてきたものは、決して同じではありません。
その全員が必死に限界を超えようとする世界で、サイタマだけは限界の向こう側にいる。
これ、物語の構造として本当におかしいほど面白い。
もし今後、神やブラストの全力が描かれたとしても、サイタマが持つこの異質さは簡単には消えないでしょう。
誰が最も強いのかという疑問は、やがて「強さを手にした先に何があるのか」という問いへ変わっていく。
その答えを、サイタマ自身はまだ見つけられていないように思います。
よくある質問
ワンパンマンでサイタマより強いキャラはいる?
現時点で、サイタマより強いと確定できるキャラクターはいません。神は最上位候補ですが、サイタマを超える直接的な戦績は確認されていません。
ブラストとタツマキはどちらが強い?
総合的にはブラストを上位と評価しています。空間操作による攻防が強力ですが、両者の直接対決による決着が描かれたわけではないため、断定はできません。
ガロウとボロスはどちらが強い?
村田版の宇宙的恐怖モードを含めるなら、ガロウが優勢と考えられます。ただし、ボロスとの直接対決は描かれておらず、ONE版を基準にするかどうかでも評価は変わります。
相沢 透(あいざわ・とおる)
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