無職転生のエリスにまつわる猫ネタは、原作の「子猫ちゃん」という比喩、ファン動画の「にゃん」、コラボ衣装が重なって生まれたものです。
エリス自身が本編で猫になったわけではなく、船酔い場面を含む普段とのギャップが、猫のようなかわいさとして受け取られています。
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無職転生エリスの猫ネタとは?最初に意味を整理
「無職転生 エリス 子猫」「無職転生 エリス にゃん」と検索すると、エリスが猫耳姿になる公式エピソードがあるように見えるかもしれません。
しかし、テレビアニメ本編において、エリス・ボレアス・グレイラットが突然猫になったり、日常的に語尾へ「にゃん」を付けたりする設定は確認できません。
エリスの猫ネタとして扱われている要素は、主に次の4つです。
- 原作に登場するルーデウス側の「子猫ちゃん」という比喩
- 「子猫が欲しいにゃん」「魔術を教えてくださいにゃん」と付けられた短編動画のタイトル
- 『ブラウンダスト2』コラボの「あなただけの猫(エリス)」
- 船酔いで弱ってルーデウスを頼るエリスの姿
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つまり、ひとつの公式設定を指す言葉ではなく、複数の場面や派生コンテンツが混ざって定着したファン向けの呼び方と考えるのが自然です。
ここを分けずに見ると、「エリスが本編でにゃんと言った」「猫化する特別回がある」と誤解しやすくなります。
けれど、それぞれの出どころを確かめると、猫ネタは単なるかわいい場面集ではありません。
いつもは前へ出て剣を振るうエリスが、ルーデウスの前でだけ見せる幼さや無防備さ。その一瞬を、猫というイメージが拾い上げているのです。
強く、激しく、感情のままに走る少女が、ふと誰かの手の中でおとなしくなる。
その落差が、どうにも目を離せないんですよね。
エリスは獣族や猫族のキャラクターではない
エリスは、アスラ王国の有力貴族であるボレアス家に生まれた人族の少女です。
獣族の血を引いているわけではなく、ドルディア族のような猫耳や尻尾を持つ種族でもありません。
物語ではギレーヌ・デドルディアから剣術を学び、転移事件後はルーデウス、ルイジェルドとともに冒険者パーティー「デッドエンド」として魔大陸を旅しました。
猫ネタが目立つのは、出自や種族の設定ではなく、表情やしぐさ、派生作品の衣装が理由です。
自分の興味には一直線で、退屈すれば態度に出る。懐いた相手には驚くほど素直なのに、伝え方は致命的に不器用。
こうして並べると、確かに猫を思わせる部分はあります。
ただし、これはあくまでキャラクター性を猫になぞらえた解釈です。公式プロフィール上の種族設定とは切り分けておく必要があります。
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無職転生エリスの「子猫」とは?原作の比喩を確認
「無職転生 エリス 子猫」という検索語に最も直接つながるのは、原作の船旅を描いた場面です。
ウェブ版では、渡航中の出来事を扱う「船の中の賢者」において、ルーデウスが船にまつわる空想を広げます。
海上で事件が起こり、孤島へ流れ着き、ヒロインと二人だけになる。そんな冒険物語らしい展開を勝手に想像するなかで、ルーデウスはヒロインを「子猫ちゃん」と呼ぶ芝居がかった状況を思い浮かべています。
ここで重要なのは、エリスが自分から子猫を名乗ったわけではないことです。
「子猫ちゃん」は、ルーデウスの頭の中で展開される空想上の呼び方に近く、エリスの公式な愛称ではありません。
実際の船旅は、ルーデウスが思い描いた華やかな展開とは大きく異なりました。
船に乗った直後のエリスは、巨大な船や海の景色に目を輝かせます。ところが出港後、ほどなくして激しい船酔いに襲われ、船室で動けなくなってしまうのです。
空想の中では余裕たっぷりにヒロインを「子猫ちゃん」と扱うルーデウス。
現実では、青い顔をしたエリスに回復魔術をかけ続けることになります。
この理想と現実の落差こそ、場面のおかしさを作っています。
「ルーデウスの子猫が欲しいにゃん」は公式のセリフなのか
参考素材には、「【無職転生2nd】ルーデウスの子猫が欲しいにゃん」という約1分59秒の動画タイトルが登場します。
ただし、提示された情報だけを見る限り、これはアニメの正式なサブタイトルや、エリスが作中で発したセリフとして掲載されたものではありません。
特定場面を切り出した短編動画に、投稿者側が内容を連想させるタイトルを付けた可能性が高いでしょう。
とくに「子猫」と「にゃん」が一つの文にまとめられているため、このタイトルだけを見た人が「エリスの公式猫化場面」と受け取るのも無理はありません。
しかし原作の構造をたどると、子猫という言葉はルーデウスの空想、にゃんという語尾は動画タイトル側の演出として分けて考える必要があります。
この切り分けは地味ですが、とても大切です。
検索結果では、公式設定、ファン編集、ゲームコラボの情報が同じ画面に並びます。出典を確認しないまま結び付けると、存在しないセリフや設定が事実のように広がってしまうからです。
原作の船内描写はアニメよりルーデウスの思考が細かい
原作の船旅では、ルーデウスの長い内面描写が続きます。
ただエリスを看病するだけでなく、自分の欲望と、エリスから寄せられている信頼の間で葛藤し、最終的には一線を越えないよう自制しようとします。
この部分には、現在の感覚では不快さや危うさを覚えやすい表現も含まれています。
とくに登場人物の年齢や、体調不良で抵抗しにくい相手を描いている点については、単純に「ラブコメだから」と片付けず、批判的に読む視点も必要でしょう。
一方で物語上は、ルーデウスが欲望を抱きながらも、エリスの信頼を裏切らない選択をしようとする場面として置かれています。
アニメでは視線や間、回復魔術をかける姿などで圧縮されますが、原作では思考の迷走まで文章化されています。
猫ネタだけを探して読み始めても、そこにあるのはかわいさだけではありません。
ルーデウスという主人公の未熟さ、危うさ、そして最低限守ろうとした境界まで見えてくる。ここが原作を読むと印象の変わる部分です。
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無職転生エリスの「にゃん」はどこから来た?
エリスの「にゃん」ネタは、本編の決まった口癖というより、短編動画やコラボコンテンツによって広がったものです。
参考素材には、約12秒の「エリスに魔術を教えてくださいにゃん!!」という動画タイトルも記録されています。
こちらもタイトルの形から考えると、エリスの場面を短く切り出し、猫らしい語尾を足して印象的に見せた編集と読むのが妥当です。
エリスは普段、遠慮なく大声を出し、思ったことをまっすぐ言葉にします。
そんな彼女に「にゃん」という柔らかな語尾を付けると、いつもの荒々しさとの落差が生まれます。
要するに、エリスの猫ネタは「元から猫っぽいキャラクターだから」だけではありません。
猫とは対極に見える勝ち気な剣士へ、あえて猫らしい言葉や衣装を重ねたときのギャップが面白がられているのです。
エリスが「にゃん」を付けると印象が変わる理由
エリスは、幼少期から感情の振れ幅が大きいキャラクターです。
怒れば手が出るほど激しく、嬉しければ全身で喜び、悲しみを抱えていても上手に説明できません。
そこへ「にゃん」という語尾が加わると、本来の強気な人格が一瞬だけ崩れます。
読者や視聴者が惹かれるのは、猫語そのものというより、その語尾を使わされているエリスの照れや不本意そうな反応でしょう。
これはツンデレという一語だけでは収まりません。
エリスは好意を隠して相手を焦らすタイプではなく、自分の気持ちを自分でも整理できないまま突進する人物です。
だからこそ、猫のようなかわいい形式に押し込められたとき、彼女の不器用さが鮮明になります。
筆者としては、エリスの猫ネタが長く検索される理由はここにあると考えています。
猫耳や語尾は入り口にすぎません。その奥から見えてくるのは、強さを求め続ける少女の中に残った、年相応の幼さなのです。
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ブラウンダスト2「あなただけの猫(エリス)」とは?
エリスと猫を公式な派生コンテンツとして直接結び付けた例が、『ブラウンダスト2』のコラボ衣装「あなただけの猫(エリス)」です。
参考情報では、2026年7月2日時点の攻略記事として、同コスチュームの性能や入手方法が掲載されています。
「あなただけの猫」は星5、火属性、物理攻撃型として設定され、無職転生コラボ期間中の限定ガチャで入手できるコスチュームと説明されています。
本編アニメの出来事ではありませんが、「無職転生 エリス 猫」という検索に対しては、最も明確な猫モチーフの一つです。
あなただけの猫(エリス)の性能
参考情報に記載された主な特徴は、次のとおりです。
- 5回攻撃によってチェインを稼げる
- メインターゲットへ物理脆弱を付与できる
- 前方6マスを巻き込みやすい攻撃範囲を持つ
- 物理脆弱の効果が4ターン継続する
- 自身のダメージ倍率は低めに設定されている
- 物理脆弱が強化される2凸と4凸が推奨されている
最大効果の説明では、敵を5回攻撃し、攻撃するたびに自身の攻撃力を基準とした物理ダメージを与えます。
さらに、メインターゲットへ4ターンの物理脆弱を適用するため、自分だけで大ダメージを出すより、後続の物理アタッカーを支援する役割が目立ちます。
この設計は、個人的には興味深く感じました。
原作のエリスは、目の前の敵へ一直線に飛び込む前衛型として描かれることが多い人物です。
ところが「あなただけの猫」では、複数回攻撃と物理脆弱によって、味方の攻撃を通しやすくする役割が与えられています。
船上でルーデウスが考えた「個人の力だけではなく、パーティーとして戦うこと」の重要性。それを思い出すと、この支援寄りの性能にも妙な味わいがあります。
もちろん、ゲーム上のバランス調整と原作の心理描写が直接結び付いていると断定はできません。
それでも、ひとりで突進しがちだったエリスが、コラボゲームでは仲間の火力を引き出す。そう見ると、彼女の成長後を知るファンほど少しニヤリとできる設計です。
猫コスチュームとドルディア族の関係
「あなただけの猫」のスキル名には、「ドルディア族の秘技」という表現が使われています。
ドルディア族は、『無職転生』の世界で獣族として描かれる一族です。
エリスは幼少期から、ドルディア族のギレーヌに剣術を教わってきました。魔大陸からの帰還途中には獣族の村とも関わり、獣族文化との接点を持っています。
そのため、猫風衣装とドルディア族を組み合わせることには、まったく根拠がないわけではありません。
プロフィール欄では、所属・職位が「デッドエンド所属の冒険家」、趣味が「剣術の修行」、好きなものが「ルーデウス」とされています。
嫌いなものは「ルーデウスの脅威となる存在」、大事なものは「ルーデウスからプレゼントされた剣」です。
このプロフィールは、猫衣装のかわいさだけで終わらず、エリスの人物像の中心にルーデウスと剣があることを押さえています。
さらに、うわさとして、獣族が好きな人物がその姿を真似させているという趣旨や、隣室から大きな猫の鳴き声が聞こえるというコミカルな設定も紹介されています。
つまり「あなただけの猫」は、本編のエリスを猫へ置き換えたというより、獣族との縁や周囲の趣味を利用して成立した遊び心のある衣装です。
なお、コラボ限定コスチュームは常時入手できるとは限りません。
復刻や開催期間、性能調整などは変わる可能性があるため、実際の入手条件はゲーム内の最新情報で確認する必要があります。
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無職転生エリスの船酔いは何話?場面の流れを確認
アニメでエリスの船酔いが描かれるのは、『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』第13話です。
2021年10月11日には、同話の上映会がニコニコ生放送で行われました。
そのコメントデータを基にした2021年10月16日公開の記事では、エリスの船酔いに関する場面が、視聴者コメントの盛り上がったシーン第1位に選ばれています。
また、船上からの景色を見て大はしゃぎする場面も第3位に入りました。
ひとつのエピソードの中で、「船だ!」と喜ぶエリスと、直後に動けなくなるエリスの両方が強く反応されたことになります。
船に乗るまでの経緯
転移事件後、エリスはルーデウス、ルイジェルドとともに魔大陸から故郷を目指していました。
港町へたどり着いた一行でしたが、スペルド族であるルイジェルドの船賃は高く、正規の手段で3人全員が海を渡るのは困難でした。
そこでルイジェルドは、非合法な経路を利用して海を渡ります。
原作では、情報屋や仲介人、密輸人へ順番に金を払い、連絡を取り付けるまで約1か月かかったことが描かれています。
ルイジェルドは人目を避けて先に送り出され、ルーデウスとエリスは通常運航の船へ乗りました。
それまで旅をともにした乗用トカゲとも港で別れています。
エリスはトカゲの首へ抱きつき、別れを寂しがります。しかし船に乗った途端、その大きさと揺れに目を輝かせました。
悲しみを引きずり続けるのではなく、新しいものを前にすると全力で心を動かす。
この切り替えの早さは、冷たいというより、エリスが生き抜くために持っていた強さなのでしょう。
船酔いでルーデウスの看病を受ける
船へ乗った直後は元気だったエリスですが、航海が続くと重い船酔いに苦しめられます。
原作では顔を青くし、船室で桶を前に横たわり、甲板へ出ても吐き気に耐えられない様子が描かれました。
ルーデウスは船員から、回復魔術が船酔いの症状を多少和らげると聞き、エリスへ繰り返しヒーリングを施します。
ただし、完全に治療できるわけではありません。
一時的に症状が軽くなるため、エリスはルーデウスへ回復魔術を頼り、ルーデウスも長時間そばで看病することになります。
アニメの上映会で最もコメントが盛り上がったのも、この看病場面でした。
船上ではしゃいでいたエリスが、数日後には力なく横たわっている。その変化が視覚的にも分かりやすく、視聴者の注目を集めたと考えられます。
下船するとエリスはすぐに回復する
船酔いは航海中ずっとエリスを苦しめましたが、船から降りるとすぐに元気を取り戻します。
そして、もう船には乗りたくないという態度を見せます。
しかし旅を続けるためには、ミリス大陸から中央大陸へ向かう際、再び船を利用しなければなりません。
その事実を知らされたエリスは、目に見えて落ち込みます。
強力な魔物や敵には剣を持って向かえるのに、船の揺れには勝てない。
この弱点が、エリスを単なる戦闘要員ではなく、体調も感情も持つ一人の少女として見せています。
船酔い自体は物語の大きな謎ではありません。
けれど、キャラクターを身近に感じさせるという点では、非常に効果的な場面でした。
エリスの子猫・にゃん・船酔い場面は何を意味する?
猫ネタと船酔い場面に共通するのは、強いエリスが一時的に無防備になることです。
エリスは剣を持てば、多少の傷を恐れず前へ出ます。
ルイジェルドやルーデウスと旅をするなかでも、自分より強い敵へ食らいつこうとしました。
そのエリスが船上では立つことすら難しくなり、ルーデウスへ回復魔術を頼みます。
これまで自分が守られる側だと認めたがらなかった人物が、否応なく誰かの手を借りることになるのです。
猫というモチーフも、同じ構造を持っています。
猫は気まぐれで、自分の意思を曲げず、警戒心が強い一方、信頼した相手の前では驚くほど無防備になることがあります。
もちろん、エリスをそのまま猫だと言い切るのは乱暴です。
それでも、他人には牙をむき、ルーデウスの前では弱さや幼さを見せてしまう性格は、猫のイメージと重なりやすいのでしょう。
船酔い場面はエリスとルーデウスの依存関係も映している
船旅の時点で、エリスは戦闘面でも判断面でも、ルーデウスやルイジェルドへ頼る場面が少なくありませんでした。
原作では、船を守るSランクパーティー「アクアロード」の戦闘を見たルーデウスが、個人の強さだけでなくチームワークの重要性を考えます。
その際、エリスについて、指示には従うものの、戦闘中に周囲と呼吸を合わせるのが苦手で、目の前の敵へ突出しやすいと分析していました。
船酔いで看病される姿は戦闘とは無関係に見えます。
しかし物語全体から見ると、エリスがルーデウスに支えられている構図を、非常に分かりやすい形で示しています。
後にエリスは、自分がルーデウスへ頼りすぎていると痛感します。
とくにオルステッドとの遭遇では、ルーデウスが命を失いかけるほど追い詰められたにもかかわらず、エリスは守ることができませんでした。
ファンの議論では、この無力感が、エリスが強さを求めてルーデウスのもとを離れる大きな理由として語られています。
船酔いが直接、別離の原因になったわけではありません。
ただ、ルーデウスに助けてもらう側であり続けた時間の一つとして、後の決断につながる関係性を映しているとは考えられます。
「釣り合わない」という誤解につながったエリスの不器用さ
エリスが去った理由については、政略結婚のためだったのではないかという疑問も見られます。
しかし参考素材にあるファンの考察では、エリスが求めていたのは別の結婚相手ではなく、ルーデウスと対等に並べる強さだったと説明されています。
エリスは、戦闘力の面で自分がルーデウスに釣り合っていないと考えていました。
ところが残した言葉があまりにも簡潔で、ルーデウスは二人の関係そのものを否定されたように受け取ってしまいます。
これは、エリスの優しさが足りなかったというより、思いを言葉へ変換する力が足りなかった場面です。
船酔いのときは、つらいから助けてほしいと比較的素直に伝えられました。
けれど、相手を守れる自分になりたいという最も大切な思いは、最後まで正確に伝えられなかった。
その対比が切ないんです。
弱っているときには頼れるのに、愛しているから離れるという複雑な決断になると、言葉が追いつかない。
猫ネタとして消費されるかわいい表情の裏には、こうしたコミュニケーションの不器用さがずっと流れています。
エリスの猫ネタを原作・アニメ・ゲームで見る違い
エリスの猫ネタは、媒体によって意味が変わります。
アニメだけを見る場合、中心になるのは船上ではしゃぐ姿と、船酔いで動けなくなる姿のギャップです。
原作では、そこへルーデウスの長い空想や葛藤が加わり、「子猫ちゃん」という比喩がどこから出たのかまで確認できます。
短編動画では、印象的な場面へ「にゃん」という言葉を加え、かわいさを前面に出したタイトルが使われています。
『ブラウンダスト2』では、ついに「あなただけの猫」という名称を持つコラボ衣装として、猫モチーフが視覚化されました。
整理すると、次のようになります。
媒体・出どころ 猫ネタの内容 注意点
原作 ルーデウスの空想に「子猫ちゃん」の比喩が登場 エリス本人の愛称や口癖ではない
テレビアニメ 船ではしゃいだ直後、船酔いで弱るギャップ 猫へ変身する場面ではない
短編動画 「子猫が欲しいにゃん」「魔術を教えてくださいにゃん」というタイトル 本編の正式なセリフとは限らない
ブラウンダスト2 「あなただけの猫(エリス)」という限定コラボ衣装 本編とは別のゲーム内設定
この違いを理解してから見直すと、検索結果に並ぶ情報が一本の線でつながります。
ただし、その線は「エリスには秘密の猫設定がある」というものではありません。
強気なエリスの意外な弱さを、ファン動画が言葉にし、コラボゲームが衣装にした。
そう捉えるのが、最も無理のない整理です。
筆者が考える猫ネタの本当の魅力
個人的には、エリスの猫ネタで最も注目したいのは、猫耳や語尾のかわいさではありません。
エリスは、自分を強く見せようとして猫をかぶる人物ではない。むしろ、感情が全部外へ出てしまう人です。
怒りも喜びも恐怖も、隠す前に体が動く。
そんな彼女が船酔いだけは根性で克服できず、ルーデウスへ助けを求めます。
そこでは剣の腕も、貴族としての誇りも役に立ちません。
残るのは、苦しいからそばにいてほしいという、ごく素朴な信頼だけです。
だからかわいい。
いや、かわいいだけではないんです。
あれほど荒々しかったエリスが誰かへ体重を預ける姿には、旅のなかで少しずつ育った安心が見えます。
一方、その安心に甘え続ける自分を許せなかったからこそ、後のエリスは強さを求めて歩き出します。
船上の無防備な少女と、剣の聖地へ向かう少女は、別人ではありません。
守られていた時間を知っているから、次は守る側になりたいと願った。
猫ネタという柔らかな入口から、そこまで読み取れるのが『無職転生』の面白いところです。
アニメでは表情や声で瞬間的に伝わる感情が、原作では言葉にならなかった思いや認識のずれとして掘り下げられています。
エリスがなぜ離れ、なぜ戻ろうとしたのか。
その答えは「強くなりたかった」という一文だけでは、まだ足りません。
彼女が自分をどれほど未熟だと思っていたのか、ルーデウスの隣をどんな場所だと考えていたのか。その温度は、地の文や手紙の短さ、言葉の選び方の行間に残されています。
全部を説明してしまうより、自分で読みながら「あの船のときから、もう始まっていたのかもしれない」と気付く瞬間のほうが、きっと深く刺さります。
まとめ|エリスの猫ネタは強さと無防備さのギャップ
無職転生のエリスに関する子猫・にゃん・猫ネタは、一つの公式設定から生まれたものではありません。
原作でルーデウスが思い浮かべる「子猫ちゃん」という比喩、短編動画に付けられた「にゃん」のタイトル、そして『ブラウンダスト2』の「あなただけの猫(エリス)」が重なっています。
アニメ第13話の船酔い場面では、船上ではしゃいでいたエリスが一転して動けなくなり、ルーデウスの回復魔術を頼りました。
2021年10月11日に行われたニコニコ生放送の上映会でも、看病場面が最もコメントの盛り上がったシーンとして取り上げられ、船上で喜ぶ姿も3位に入りました。
エリスは本編で猫へ変身するわけでも、「にゃん」を日常的な口癖にするわけでもありません。
それでも猫ネタが似合うのは、気性が激しく、自分の意思を曲げず、信頼した相手の前でだけ無防備な姿を見せるからでしょう。
船酔い場面は単なるかわいい息抜きに見えて、エリスとルーデウスの支え合い、依存、そして後のすれ違いへ続く関係性も映しています。
強くなりたいと願う少女の出発点には、守ってもらった記憶がある。
そう考えると、青い顔でルーデウスを頼った船上のエリスも、物語から外れた小ネタではなく、彼女の成長を理解するための大切な一場面に見えてきます。
よくある質問
エリスはアニメ本編で猫になる?
エリスがテレビアニメ本編で猫へ変身する設定はありません。
猫ネタは、原作の比喩、短編動画のタイトル、ゲームコラボの猫風コスチュームなどが組み合わさって広がったものです。
エリスは本当に「にゃん」と言う?
参考素材に「子猫が欲しいにゃん」「魔術を教えてくださいにゃん」という短編動画のタイトルはありますが、エリスの公式な口癖として使われているわけではありません。
動画投稿時の演出や、猫らしいかわいさを強調する表現として考えるのが自然です。
エリスが船酔いするのはアニメ何話?
エリスの船酔いは、テレビアニメ『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』第13話で描かれます。
船へ乗った直後は景色に大興奮しますが、その後ひどい船酔いに襲われ、ルーデウスから回復魔術を受けます。
筆者:相沢 透(あいざわ)


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