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『うしろの正面カムイさん』単行本1巻〜7巻の内容は?各巻の見どころを整理

怪異に囲まれたカムイとシヅカを中心に1巻から7巻までの展開を象徴するホラーコメディ風の構図 うしろの正面カムイさん
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『うしろの正面カムイさん』1巻〜7巻では、都市伝説系の怪異退治から始まり、サキュバス、花子さん、クトゥルフ、茨木童子へと、カムイたちが対峙する怪異の規模が段階的に大きくなっていきます。

一見すると、強烈なお色気ギャグと怪談を組み合わせた作品です。

けれど巻を追うと、単発の怪異を倒すコメディから、シヅカや仲間たちを巻き込んだ長編対決へと物語の骨格が変化していることが見えてきます。

この記事では、『うしろの正面カムイさん』単行本1巻〜7巻について、確認できる公式の内容紹介をもとに、各巻で何が描かれるのか、どこが見どころなのかを整理します。

なお、提供された資料では4巻だけ具体的な収録内容を確認できませんでした。そのため、4巻について推測で怪異名や展開を補うことはせず、確認できる範囲だけを明記します。


『うしろの正面カムイさん』1巻の内容は?メリーさんやテケテケから始まる超除霊

『うしろの正面カムイさん』1巻は、作品の基本構造である「女子高生シヅカが怪異を引き寄せ、霊能力者カムイが常識外れの方法で除霊する」という関係を提示する導入巻です。

コミックシーモアの作品紹介によると、シヅカは「幽霊が見えるだけ」の普通の女子高生を自称しています。しかし実際には、幽霊を引き寄せる特異体質を持っており、その性質を利用して有名な霊能力者・カムイの助手として働いています。

カムイは圧倒的な霊力を持つ人物ですが、最大の特徴は除霊の方法そのものです。

一般的なホラー漫画なら、お札、念仏、霊力による攻撃などが想像されるところを、本作はお色気ギャグと除霊を直接結びつけるという、かなり特殊なルールを採用しています。

1巻には「メリーさん」「テケテケ」「こっくりさん」など、総勢9体+αの霊が登場すると紹介されています。

さらに単行本描き下ろしとして「人面犬」のエピソードも収録されています。

ここで面白いのは、怪異の選び方です。

メリーさん、テケテケ、こっくりさんは、日本の学校怪談や都市伝説を知っている人なら名前だけである程度イメージできる存在です。つまり1巻は、読者が知っている「怖いもの」を入り口にして、それをカムイ独自の除霊によって徹底的に別ジャンルへ変換している。

怖い話を壊しているように見えて、実際には元ネタを知っているほどギャップが強くなる構造なのです。

また、2020年8月12日に電子版が配信開始され、出版社は小学館、レーベルは裏少年サンデーコミックス。コミックシーモア掲載情報では、2026年時点でシリーズは13巻まで配信されています。

1巻は単なる設定説明ではありません。

「怪異そのものは怖いのに、カムイが出てきた瞬間に恐怖の文法が壊れる」という、この漫画にしかない読み味を最初から完成させている巻だと感じます。



『うしろの正面カムイさん』2巻の内容は?口裂け女・花子さん・ヤマノケが登場

『うしろの正面カムイさん』2巻では、シヅカが引き続きカムイの囮役として怪異事件に巻き込まれていきます。

めちゃコミックの巻紹介によれば、2巻には総勢10体+αの霊が登場。

具体的には、

  • 口裂け女
  • 花子さん
  • 船幽霊
  • ヤマノケ

などが挙げられています。

さらに、単行本描き下ろしエピソードとして「河童相撲」が収録されています。

1巻との違いとして注目したいのは、怪異のバリエーションが一気に広がっていることです。

学校怪談だけではありません。都市伝説、海の怪異、ネット怪談的な存在まで範囲が広がり、「カムイならどんな怪異をどう料理するのか」という作品そのものの遊び方が確立してきます。

そしてもう一つ重要なのが、シヅカの立場です。

彼女は霊能力で悪霊を倒す戦闘要員ではありません。幽霊を引き寄せる体質ゆえに、事件の中心へ連れていかれてしまう側です。

つまり、読者が怪異を見る視点は基本的にシヅカに近い。

彼女が常識的な反応をするからこそ、カムイの異常なまでの平常運転が際立ちます。

この「ツッコミ役が恐怖を担当し、カムイが恐怖そのものを別方向から破壊する」という役割分担が、2巻ではさらに明確になっていると考えられます。

※画像はAIによるイメージ


『うしろの正面カムイさん』3巻の内容は?サキュバス登場でカムイの天敵が現れる

『うしろの正面カムイさん』3巻は、2021年8月11日発売。小学館公式情報ではB6判・192ページ、定価770円(税込)とされています。

この巻で大きな存在感を放つのが、強力な悪霊・サキュバスです。

3巻には、

  • 雪女
  • 火車
  • 馬憑き
  • サキュバス

などが登場します。

さらに描き下ろしとして「サキュバスとエクソシスト(仮)」が収録され、サキュバスのリリーとエクソシストのマリーが出会うエピソードも用意されています。

とくに注目すべきなのは、サキュバスがカムイにとって「相性の悪い怪異」として提示される点でしょう。

それまでのカムイは、怪異の恐怖を彼自身のルールへ引きずり込み、そのまま突破してしまう存在でした。

ところが3巻では、そのカムイの方法論そのものと真正面からぶつかるタイプの敵が出てくる。

これ、ギャグ漫画としてかなり重要なんですよね。

主人公の必勝パターンが完全に固定されると、「どうせ今回も同じだろう」という安心感が強くなりすぎます。そこへ能力的な相性問題を持ち込むことで、作品は初めて「カムイでも簡単にはいかないかもしれない」という緊張を作れるようになります。

単なるサキュバス回に見えて、シリーズの戦闘ルールを広げる巻でもあるのではないでしょうか。


『うしろの正面カムイさん』4巻はどんな内容?

今回提供された元資料には、『うしろの正面カムイさん』4巻の具体的な公式あらすじや登場怪異、発売日などの情報が含まれていません。

シリーズのラインナップ上、4巻が刊行されていること自体は確認できますが、収録内容については資料だけから正確に断定できません。

そのため、「4巻では○○が登場する」「○○編が始まる」といった補完はここでは行いません。

1巻〜7巻を調べている人にとって途中だけ空白になるのは歯がゆいところですが、作品紹介記事で最も避けたいのは、巻を取り違えて別巻の展開を混ぜてしまうことです。

むしろこの空白があることで、5巻以降の公式紹介からはっきり読み取れる変化が際立ちます。

5巻では、単発の怪異を次々に処理する形式ではなく、「怪異たちが徒党を組み、カムイへ明確に対抗する」という流れが表面化するからです。


『うしろの正面カムイさん』5巻の内容は?トイレの花子さんとの本格対決

『うしろの正面カムイさん』5巻は2022年8月10日発売。B6判192ページ、定価770円(税込)です。

小学館の内容紹介によれば、この巻では強力な怪異たちが集まり、カムイへ宣戦布告します。

その中で先陣を切るのが、トイレの花子さんです。

しかも5巻は「vs.トイレの花子さん」編を完全収録すると明記されており、それまで以上に一つの怪異との対決へ焦点を当てた構成になっています。

ここはシリーズの転換点としてかなり面白い。

2巻にも花子さんの名前は登場しています。それが5巻では、改めてカムイへ立ち向かう重要な敵として前面に押し出されている。

つまり怪異がただ消費されるだけの存在ではなく、カムイという存在を認識し、対抗する側へ回り始めているわけです。

ネットでは本作について「毎回とんでもない方法で怪異を退治するギャグ漫画」と説明されがちですが、5巻まで来ると、それだけでは少し足りません。

カムイが怪異を倒し続けた結果、怪異側の世界にも「カムイを放置できない」という反応が生まれている。

この因果関係が成立しているなら、本作には意外なほどきちんとした“敵側のエスカレーション”が存在することになります。

強すぎる主人公には、世界のほうが対応を始める。

その構図が見え始めるのが5巻なのではないでしょうか。


『うしろの正面カムイさん』6巻の内容は?海の異変とクトゥルフ編

『うしろの正面カムイさん』6巻は2023年3月10日発売。B6判192ページ、定価770円(税込)です。

6巻では、近頃「海の怪異が陸に上がる事件」が増えているという異変が発生します。

カムイがその原因を探った結果、海に現れたクトゥルフの存在へ行き着き、「vs.クトゥルフ」編が展開されます。

ここまで来ると、1巻のメリーさんやテケテケとは明らかにスケールが違います。

身近な都市伝説から始まった物語が、クトゥルフという巨大な怪異へ到達する。

このインフレは単に「もっと強い敵を出した」というだけではありません。

1巻では、怪異は基本的にシヅカや身近な人間へ接触してくる存在でした。しかし6巻では、「海の怪異が陸へ上がってくる」という広域的な異常として描かれています。

つまり問題の単位が、個人から環境へ広がっているんです。

ここ、かなり重要だと思います。

カムイの除霊はずっと個人的で、直接的で、ある意味では一対一の究極形でした。そのカムイに対して、クトゥルフ編では世界そのものを侵食するような規模の怪異がぶつけられる。

だからこそ「カムイのやり方は、どこまで巨大な怪異に通用するのか」という問いが成立します。

ギャグの形を保ったまま、少年漫画的なスケールアップをやっている。6巻の見どころはそこでしょう。

※画像はAIによるイメージ

『うしろの正面カムイさん』7巻の内容は?茨木童子に除霊法が通じない

『うしろの正面カムイさん』7巻は2023年9月19日発売。B6判192ページ、定価770円(税込)です。

この巻では、カムイ、シヅカ、市松人形のお市、女郎蜘蛛母娘のアミとコイトたちが登場する中、シヅカへ興味を持つ茨木童子が現れます。

そして、ここでシリーズにとって大きな問題が発生します。

茨木童子には、カムイのいつもの除霊法が効きません。

7巻では「vs.茨木童子」編が開戦すると公式に紹介されています。

ここまで読んできた人なら、この一文の重さが分かるはずです。

カムイはこれまで、敵が都市伝説でもサキュバスでもクトゥルフでも、最終的には自分の得意なルールへ持ち込むことで対処してきました。

しかし茨木童子戦では、その勝ち筋自体を封じられる。

単純に「今までより強い敵」ではないんです。

能力バトル的に考えるなら、最も厄介なのは火力の高い敵ではなく、自分の必勝条件を成立させてくれない敵です。

しかも茨木童子が狙う対象としてシヅカが明確に置かれています。

ここで戦いの意味も変わります。

カムイが怪異を退治するだけなら仕事の延長です。しかしシヅカを守るための戦いになると、彼自身とシヅカの関係性まで試されることになる。

笑える設定の奥で、シリーズが少しずつ「仲間を守る物語」へ近づいているように見える。この変化は見逃せません。


1巻〜7巻で何が変わった?『うしろの正面カムイさん』の構造を考察

『うしろの正面カムイさん』は、表面だけを見ると「有名な怪異を毎回とんでもない方法で退治する作品」に見えます。

実際、1巻のメリーさん、テケテケ、こっくりさん、2巻の口裂け女やヤマノケという並びは、その読み方と非常に相性がいい。

ただ、僕は1巻〜7巻を並べた時、もう一つの流れが見えると思っています。

それは、「カムイが怪異を攻略する物語」から「怪異の世界がカムイを攻略しようとする物語」へ反転していることです。

最初の怪異たちは、基本的に自分の怪談ルールの中で動いています。

メリーさんならメリーさん、学校怪談なら学校怪談。その既存ルールへカムイが乱入し、あまりにも別方向の理屈で全部ひっくり返してしまう。

ところが巻数が進むにつれて、敵側にも変化が出てきます。

3巻ではカムイと相性の悪いサキュバス。

5巻では怪異たちが徒党を組み、花子さんが先陣を切ってカムイへ立ち向かう。

6巻では海から異変そのものが押し寄せ、クトゥルフ級の存在が現れる。

そして7巻ではついに、「カムイの除霊法が効かない」茨木童子が登場する。

これ、単なる敵の強さのインフレではないんじゃないか。

一つ一つを見るとギャグですが、並べると敵側が明らかに「カムイ対策」へ近づいているように見えるんです。

ゲームでいえば、最初はプレイヤーが敵の攻略法を見つけていたのに、途中から敵のほうがプレイヤーの攻略法を学習し始めたようなものです。

そして、その中心にはずっとシヅカがいます。

シヅカは1巻の時点から「幽霊を引き寄せる」という特異体質を持っています。

一見するとこれは、毎回カムイを怪異事件へ連れていくための便利な設定です。

でも7巻では、そのシヅカ自身へ茨木童子が興味を示す。

ここをつなげると、少し見え方が変わります。

単なる“怪異ホイホイ役”に見えていたシヅカの性質そのものが、長期的には物語の中心へ近づいている可能性があるのではないでしょうか。

カムイが異常な主人公だから、ついカムイばかり見てしまう。

でも物語を動かしているのは、最初からシヅカなのかもしれない。

彼女が怪異を引き寄せる。

カムイがそれを退治する。

カムイが退治し続けることで怪異側が反応する。

その怪異が再びシヅカへ向かう。

この円環が成立しているとしたら、タイトルの「うしろの正面」という言葉まで少し不気味に見えてきます。

目の前で派手に動くカムイの「うしろ」に、実はもっと大きな物語の中心が隠されているのではないか。

……いや、そこまで考えると急にこの作品、笑っているだけでは済まなくなる。

下ネタと怪談を徹底的に混ぜた作品なのに、巻を重ねるほど主人公の攻略法そのものを敵が潰しに来る。この設計は、かなり少年漫画的です。



『うしろの正面カムイさん』1巻〜7巻の見どころまとめ

『うしろの正面カムイさん』1巻〜7巻は、単発怪談を楽しむ序盤から、強力な怪異との長編対決へ少しずつ形を変えていきます。

1巻ではメリーさん、テケテケ、こっくりさんなどを通して作品の基本ルールを確立。

2巻では口裂け女、花子さん、船幽霊、ヤマノケなどへ怪異の幅を広げます。

3巻ではサキュバスというカムイと相性の悪い存在が現れ、単純な必勝パターンに揺さぶりが入ります。

5巻では怪異たちがカムイへ対抗する流れがはっきりし、「vs.トイレの花子さん」編へ。

6巻では海の異変の原因としてクトゥルフが登場し、事件の規模そのものが拡大します。

そして7巻では、シヅカを狙う茨木童子が現れ、ついにカムイの除霊法が通用しないという大きな壁が立ちはだかります。

4巻については今回の資料だけでは具体的な公式紹介を確認できないため、内容の推測は避けました。

こうして並べてみると、本作は毎回同じギャグを繰り返しているだけではありません。

「怪異をどう倒すか」から始まり、「カムイという規格外の霊能力者に怪異側がどう対抗するのか」へ。

その変化こそ、1巻から7巻まで追って読むと見えてくる一番面白い部分だと僕は感じます。



よくある質問

『うしろの正面カムイさん』1巻にはどんな怪異が登場する?

公式紹介では、メリーさん、テケテケ、こっくりさんなど総勢9体+αの霊が登場します。単行本描き下ろしとして「人面犬」も収録されています。

『うしろの正面カムイさん』6巻は何編?

6巻では「vs.クトゥルフ」編が完全収録されています。海の怪異が陸へ上がる異変を追い、その原因としてクトゥルフが登場します。

『うしろの正面カムイさん』7巻の敵は誰?

7巻ではシヅカに興味を持つ茨木童子が登場し、「vs.茨木童子」編が始まります。とくに重要なのは、カムイの従来の除霊法が茨木童子には効かないと示されている点です。

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